自分の好きなやる夫のまとめ

   自分の気に入りのスレをまとめるブログです
RSS

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

やる夫は魔女の騎士になるようです 第15話

811 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:00:06 ID:QG/KxshI


                                     ll( ,  l ! ヾ、 ,',','    | |: :.::.      ヽ ,.',',',';゙    l .l: :.::.
                                     ll ,   l l  ヾ、,','   | |:.:..:.:.      ,.',',',','   ::l .|:.: :.:.
                                    __||_,_   | | ,','ヾ、   .! |: : : :.     ,.',.',',','   :: | .!:.:..:.:.
____                                  rト、ト、`'ー|_|、,;_,' ヾ、   .! |: : : :.:.    ,','',',',',゙ \:: | .|: : : ;.
  ""''''''─-<                           |`ヾ、`1_エエエエ`l、,,_  | .|: : : : :.  , ',' ,',' ____\| .|__: :.
         \──->-─---、___________          ト、','_`''-`、iー,-i  r─i゙ー| .|、,,_ : : :.,-─_三_二~][,,,][,,|,,,|,,,,,]|ニ
           .ヘ  /       ヘ /   \        ! ~`ヽ、_/,',',','l|_|_|_,,,| .|土||: :,/'''~~     (~ヾ、∩::::ゝ、/
   r─--、    '!_,!    r─┐ l,:,!  r‐┐ .'!      __,lヽ、   //,',','ト、三ヽ:::::::|:::|:::::::!!/_,,/ ,' '-─‐`ヽ、ミ_ー:'-≦
   L..........j      |::|   └= ┘ l||  二、 . |────|\_`ー///,','   Ξ ̄""""' ̄/,/,|| / ,'   _||_ll,,,,,,]l,,-亠
              |::|   _,,,...-┐ . ||  | :||,.-┘     \|_ `'''ー-=ーΞ,,,,,__,,,,,,ムE=======''''''テ''''"""  _,, -
   _,,,...--‐‐r   .|::|   |  | l||  .||,..-‐''"     .   / ,.>ト、` 、 ,'   Ξ ,'_  ,'_  _i  ll;; l     ==-‐'''''"~ ,
   | fl |ヾ、 ||    |::|   | ,」.-‐''"            / f:+ ヽ.`ゝ 、` ー-Ξ,,,',,,,,_;__.l___ゞ、 ,,,,,,,,,,,  -─ ノノ´/〃
   | |:|:|=《. ||    |::|_,,..-‐''"               ./ v'... :::..ヽ、  ` ー--   ,,,,,, ___ ,,,  、 -_,, ,.´´ ,/〃
   | |」:|__リ..|| _,,..-‐''"                   ,/__r*... ... :::..:..`'' ‐-   ..,,__           ` ー '' ´ ,/〃
   | _,j.-‐''"                        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
_,,..-‐''"                          ___________
                              /l_,、..、*r、.~`-、    ,.。
                             / v~ `^... ... :::..:......⌒~'~... ..
                            ,/r'^:::..:.............:::::.:.::.::.::::::: ... :::..:.............:::::.:.::.::.::::::: ::: ..::

      ──────────────────────
       その日の商都の港地区は大変な混みようであった。
             いつも混雑する地区ではあるが、
         今日はそのさらに倍は人が集中している。

      彼らの多くは商都の危機の噂を聞きつけた者達だ。
 騒動に巻き込まれればしばらく商都への出入りは不可能になるだろう。
            そうなる前に出立を試みる旅人、
      またはそれによる特需を見込んで商品を仕入れる商人。

          それぞれの思惑を抱えた雑多な人々が
          止まることを知らないとばかりに動き続ける。
      ──────────────────────

812 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:01:02 ID:QG/KxshI


         ___                                       ___
       /     \      _/\/\/\/|_                  /     \
      /   \ , , /\    \          /                 /   \ , , /\
    /    (●)  (●) \   <          >               /    (●):::::(●) \
     |       (__人__)   |   /          \               |       ___´__    |
      \      ` ⌒ ´  ,/    ̄|/\/\/\/ ̄                \      |r┬-|  ,/、
.      /⌒~" ̄, ̄ ̄〆⌒,ニつ               _/\/\/\/|_   , -‐ (_).ヽ`ー'´   ィヽ
      |  ,___゙___、rヾイソ⊃               \          /  l_j_j_j と)         i
     |            `l ̄                  <          >    ̄`ヽ        | l
.      |          |                   /          \
                             ∧∧    ̄|/\/\/\/ ̄
                            (())  )
                           .⊂ ∥ ̄l
                       .. ∧∧ .( .∥ |     ∧彡∧
                        (())  )(__(_)    (  ・∀・)     ∧_∧
                       ⊂ ∥ ̄l          ( <▽>つ     (・∀・ )
                        ( .∥ |           | l: |     (つ▽> つ
                         (__(_)        .(__)_)____   | l:  |
                                                (__)_)____
                                                    ∧∞∧
                          ∧=∧    ∧=∧    ∧=∧ l ̄ ̄l (`∀´ )
                         (・∀・ )   (・∀・  )   (  ・∀)/   / (l ̄l⊂ )
.           ., -‐───‐‐-. 、
         /: : : : : : : : : : : : : : :.\
          / / /: :/: :/: :/: |: : :ヽ: : :ヽ
.        /:/.: ./: :/: :/: :/: : |:ヽ: :/l:.: :.l
.      }/: : /: :/: :/: :/|: :|.:|: : V: |: : :|
.      レ': /.-/: :7‐/ |: :|:.L.: :|: :|: : :|
 ━━━/!:.:/└,ィホ〉'   ヽ|」 l:.ト、ハ :.:|━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      |: :|: : :|.ヒ_ソ    ィホ〉Yl lゝ|: :|     ──────────────────────
      |: :|: : :| ,,,  '   ヒソ 八|: :|ヽ}     その中には騎士やる夫と騎士できる夫の姿もあった。
      |: :|: : :|\  ‐  '' イ:|:.:|: :|: :|     彼らは水夫に指示を飛ばし、船に荷を詰め込んでいる。
      |: :|: : :|: : |/`. フ〔: : :.l :|: |: :|: :|            その様子は非常に慌ただしく、
      |: :|: : :| ̄>≠=、<>-.|: |: :|: :|          一刻をも惜しんで檄を飛ばしていた。
      |: :|/l :| /`{ i! } /:/ `ヽ.:|: :|
      |〈:| :l :| l| `ァァ' /:/  ,  |.:|: :|     それらから然程遠くない位置に梨花は腰掛けていた。
     r彳:/ヽ!.:|=ミ、  } } {.{_/  l.:|: :|             その表情は物憂げで、
.      〉: / ノ|.:| ! } // //ノ     | l: :|       やる夫の一挙手一投足を目で追っている。
                            ──────────────────────

813 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:02:03 ID:QG/KxshI


               /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::.
               '.::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::i::::l::l:::::l:::::::::i
              '.::::::::::l:::::i::::::::::::|i:::::l::::::|::::l::l:::::l:::::::::l
             '.::::::::|:::l:::::|:::|:::|:::|l:::::|::::::|:!::|::|:::::l:::::::::l
             |::::|!:::l:::l:::::|:::l:::|::」L斗ォT:|::f ヽ:::|:::::::::i
             |::::|l:::l::」;;_」-'‐' ´弋:::ツ |::|::l_ノ::::|:::::::::|
              ̄  ̄|::バツ         |::|::|:::l:::::|:::::::::|
                 |:::::." 、     |::|::|:::l:::::|:::::::::|
                 |::::::l丶 -  . イ|::|::ト、!i:::|:::::::::|
                 |::::::| |个 -.."_j三|::|::|ミメL:! :::::::|
           r'⌒ヽ. 彡::::| |::|:::f フニニ|::|::|〃⌒V::i::|
          (´    `) |::::::| |::l:::j'三三ニ|::|::|″  l::|::|
         ハァ… ゝ,___,ノ´. |::::::| |::l:/三三三|::|::|    l::|::|
                 |::::::| l::/ニニニニ|::|::ト、______i::!::!
                 |::::::| 〃三ニニニ|::|::l=}----ヽ:!
                 |::::::| {三三三ニニ|::|::|/三ニニ∧


                         r‐┐
                    /\   |  |
                    \  \ |_|
                  <\ \/      _,. -─    ー─- 、_
                   \>      _.イ_ -‐───── 、 \
                         /∠ -‐─‐r──‐-、 /   \
                          / / /    / ハ    V     ハ
                        / / /    / / 〉   イ   ',   l
                       /  ,' //|__ノレ′厶_/ ! !   |  !
                      / / { 厶    ヽ   /     レ|  |  |      ん?
                    ∠ /|   个  _     _ィf示アヽ!   | ├─┐  どうしたのじゃ?
                        |     イィfてカ     弋_zソ  リ   ム   ト、_ノ
                        /  /lハ 弋_ソ            / /´}   !
              .        / / / ハ       ,       // l )ノ   |
                    / ′ /   ∧             ィ7厂   |
                        |    ヘ、    ´`      /  | | |
                        |   / ノ> 、    _ イト、  /  / |
                        |   |⌒|   ≧ て   / |⌒| ──────────────────────
                        |   |  |_.へ_ノ     ト、!  !      梨花はやる夫から視線を外すと、
                        |  _|  ||  \      |  |,'       下を向いて浅く息を吐いた。

                                              すると傍らに座って居たナギが
                                               それを耳ざとく聞き取った。
                                         ──────────────────────

814 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:03:06 ID:QG/KxshI


    :.:./:.:.:./:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:. li:.:.:.:.:.: : i:.:. : ハ:. :l '
   ./:.:.:.:/:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:. :l,l-:.‐¨: :ll:.:.: : :.l: l
   ./:.:.:.:/:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:l_i_:.:.:.:.:. :l' ,lニ=ヽ、:.-:┤'
    ..:.:/:.:.:.:.:.:.:、:.:.:.:/l_l_:.:.:.:.:.:」 ひ:::l l'i:.: : :l      ………
    .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:.:.:/::ヽ`    弋::::ソ l:.: : /
   :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,/ひ:::::::i      ー' /: : ;イ
   .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ム弋 ニ ソ    `  /:.:. //
   :.:.:.:.:.:.:.:/   ` ー'     '´ /:.: ://
   :.:.:.:.:.:.:/ `ー 7    、__ ノ:.: ://
    .:.:.:/:./:.:.:.:.:.:,./    /、ヽ、/:.:. : //
   :.:/:./:.:.:.:./     i ヾ、/:.: : //



    ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ┃        「                 |
    ┃.          |                    |
    ┃.         |                     │
    ┃           |                    |
    ┃          |                    |
    ┃         |                 |
    ┃.           |                _ 、 「 `丶、
    ┃.          |               (、ノ\|  ,  \
    ┃            |                丶、 \/     \
    ┃           |                   \  `<   \
    ┃          |            __ -┬‐ヽ、       、
    ┃         |_...  ---――   ̄  (_ノY⌒い          ヽ
    ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


          ━┓       _____
          ┏┛    ,   x-‐…ー- 、 `ヽ、
             ・     /,∠ -―- .._   \  \
            // , /      ヘ  \  \
              , ' /   /   / /  /   \ /
             /  厶⊥」..._// /  リ    ∨    i
          厶イ  / ヽ  ` \,イ  !   /     |
              | { __、    __ \ | i /  ,    |
              j/j/l イバ      `   乢/  /     ,′   ──────────────────────
             ,' tkノ    丐=ミ   /  //   /        こちらを向くナギの手には手帳とペンがある。
                     {k.ノハ/  //   /ー┐       それはただ漫然と過ごす梨花とは違い
               |  '      `¨  z,彡kj/}  /ー‐┘      彼女にはするべき仕事があるという証左だ。
               八   、             - ソ  ,′
            /   >、       / ̄匚彡 |             なにもしていない自分が、
             / //`'ーr―ァ' ´   イ    |        彼女の邪魔をして良いものかと梨花は一瞬考える。
          ///   / /\_/  |     |        ──────────────────────
          // (   ( /  /\  |     |

815 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:04:11 ID:QG/KxshI


        \/: : : :/: : : : : : :/: : : : : : : : : : : : :ヽ
        /: : : : /: : : /: : :/: : : : : : : : :l: :ヾ: : :l
         \: :/: : : /: : / : : : :l: : : : : :|: : :ヾ: :|
          |:V: : : /: : :/l : : : :|: : |: : : |: :|: :l: :|
          |: :`,_: ||,_: tH: : : :l_|: : |: : : |: :|: :l: |
          |l: : : T  "__`'-,:_| |': :|: /: l: : レ: : l    戦火に巻き込まれる前に商都を出るのがね、
          ハ: : : l `'==-   ,'-:.,|/: :l:_,.:l: : :/    私たちだけ逃げるみたいで気が重いのよ。
         ハ: : :λ   .  `==-'l`'= /: : : l
         /ハ: : :| `' .,_ `   _,.ノ: : :/: : : : l
        /:l: :ハ: : l ,-. >;-=T": : l: : /: : : : |
        /: |: : ハ: Y lヽ ,  _ `'v|: : :|: : : : :|
       //l: : l ハ: :l | |     /ミ: : :|: : : : |
       ソl ハ: l λ: V ';.,_   //" |: : :|: : : : |





          / / /    / / 〉   イ   ',   l
         /  ,' //|__ノレ′厶_/ ! !   |  !
        / / { 厶    ヽ   /     レ|  |  |
      ∠ /|   个  _     _ィf示アヽ!   | ├─┐  ふむ?
          |     イィfてカ     弋_zソ  リ   ム   ト、_ノ
          /  /lハ 弋_ソ            / /´}   !
.        / / / ハ       ,       // l )ノ   |
      / ′ /   ∧             ィ7厂   |
          |    ヘ、    ´`      /  | | |
          |   / ノ> 、    _ イト、  /  / |    ──────────────────────
          |   |⌒|   ≧ て   / |⌒| ./  j     しかし梨花は迷いを振り切って心中を吐露した。
          |   |  |_.へ_ノ     ト、!  ! /  /
          |  _|  ||  \      |  |,'  /             今、やる夫とできる夫は
          // /|⌒||    l__       |⌒ト‐-〈      梨花達が商都を発つための準備をしているのだった。
                                       購入した武具やその他を船に積込み、
                                    商都にアンデッドの手が届く前に出ようとしている。

                                    それが梨花の心に小さなささくれを生じさせていた。
                                   ──────────────────────

816 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:05:12 ID:QG/KxshI


      .′ : /: :/: . イ: : : | |i: : .ヽ: : l: . : :i i
      i.! : : i|: :|: : : i |. :| . . l :|| : . .|| :|: : :| l
      || :|: :|! :|! : _」 L⊥: ⊥ハ: : :|! : || : : |:.|      魔女殿が気にしているのは
    ∧||: |: :|:/´  _ノ      ̄ `ヽ|l : :i.|:.レヘ    やる夫殿も守りにつかなくて良いのだろうか、
    〈. |l i:l:. :{        `^ー     |l: : リ: | ノ    というところじゃろ?
     ` |从. : l                j.l : 从:|´
        |.:.{`ト{ ≡≡′    `≡≡' イイ }.:.:!
       |.:|トミ.!                レノ.i.:.:′
       |小: :.:.:、     '   、   ノ:.: :/:/
       |:.:ハ :_ :\   ー、―‐ノ  /--v':.l{
       |/:.:.:i´ i`{:.i`i .   ̄ ィ:´i:.j  }:.:.|
       }:.:.:.:.|  |:.|i:}    ̄  {:.:.l|:|/ ハ:.l
       ノ:.:.:._:|  レ'         ` ー|  ト :.:.|
     f:. ̄::.::.|, -、} ___      __/  j::.::.` ー..、





          / / /: :/: :/: :/: |: : :ヽ: : :ヽ
.        /:/.: ./: :/: :/: :/: : |:ヽ: :/l:.: :.l
.      }/: : /: :/: :/: :/|: :|.:|: : V: |: : :|
.      レ': /.-/: :7‐/ |: :|:.L.: :|: :|: : :|    ええ…
      /!:.:/└,ィホ〉'   ヽ|」 l:.ト、ハ :.:|
      |: :|: : :|.ヒ_ソ    ィホ〉Yl lゝ|: :|
      |: :|: : :| ,,,  '   ヒソ 八|: :|ヽ}
      |: :|: : :|\  ‐  '' イ:|:.:|: :|: :|
      |: :|: : :|: : |/`. フ〔: : :.l :|: |: :|: :|    ──────────────────────
      |: :|: : :| ̄>≠=、<>-.|: |: :|: :|           ナギの言葉に梨花が頷く。
      |: :|/l :| /`{ i! } /:/ `ヽ.:|: :|      やる夫は梨花が知る限り、最も強い人間だ。
      |〈:| :l :| l| `ァァ' /:/  ,  |.:|: :|      彼の強さを梨花は常に目の当たりにしている。

                           そんなやる夫を商都から離れさせていいのだろうか。
                                   梨花はそう躊躇う。
                           ──────────────────────
817 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:06:22 ID:QG/KxshI


         /: : : : :!: :/|: : : : \\: : : ヽ
        rv'./: : : : _/ ! : : : !: : \!: : : : ',
        |//:./ ̄   ⌒ヽハ: : : :.! : : : : |
        | V{   -'      \:ノリ: : : : :.!
       八: :! rぇ、    `''   ∨: : /: : |_ノ!
         V} ヒ:リ    Tテト、/: : /: : /____|    確かにやる夫殿は強い騎士なのかもしれんがのう。
          }        ヾソ イ_:_ノ〉: /|       気にしすぎじゃよ。
         人   '         ノ: /: |
         /: /\ '' _    イ¨: /: : |
          /: :i/ / ` {ヽ\イ ./⌒∧: : : |
       /: : :.VY ⊂ニ  } イ  /  〉: : |
       {: : ∨/  |Y’  ノ::ム._/ /'⌒'|




      /: : : : :/: :/: :/: : : : ハ: : :ヽ: :\: \
.     /: : : : :,' : /: : {: : : : :ノ:ハ : : }: : : } : : ヽ
     ': : :i: : :{__/ー┘ ̄ ̄    ̄`ヽノ:j: : : : '
      |: : :l: : :|   ノ        ヽ  Ⅳ: : : :     そもそもここは"王国"の経済の要じゃよ?
 ∧___j: : :| : l:|  ┬┬    ┬┬ !: : : !:Ⅳ     その分は堅く守られている街じゃ。
 |    | .: ;レ:.八   t:::ノ     t:::ノ : : : :N       やる夫殿が居なかろうがどうにでもなるわ。
 `ー一'| : { ( ̄               ': :レ'┘
      |: :{\ノ           '    {: :|
     |: :\: ーヘ.             ,' : |
     |: : : :Y⌒゙ト 、   ⊂`    イ: : :|        ──────────────────────
.      ,': : : /|  |  >  __ , イ  .|l : : |            梨花の戸惑いにナギは正論で返した。
     /: : : /│  |      /: : |   |: ∧|                アンデッド掃討となると、
                               戦士の強さという"質"よりも、人数という"量"が求められる。

                            仮に大型の魔物が来襲するともなれば、やる夫の力が必要になるが、
                                アンデッドの群れという"量"が問題になるケースでは
                                 やる夫という単体戦力は大した効果を発揮しない。
                                ──────────────────────

819 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:07:24 ID:QG/KxshI


    :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :\:. : : : : ヽ: : : : : ヽ
   .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:. ヽ:. : : : : ヽ: : : : : :ヽ
    .:.:.:/:.:.:./:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.: i:.:.:.:.:. :ハ.:. : :、: : i:. : : ; '
    :.:./:.:.:./:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:. li:.:.:.:.:.: : i:.:. : ハ:. :l '
   ./:.:.:.:/:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:. :l,l-:.‐¨: :ll:.:.: : :.l: l
   ./:.:.:.:/:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:l_i_:.:.:.:.:. :l' ,lニ=ヽ、:.-:┤'
    ..:.:/:.:.:.:.:.:.:、:.:.:.:/l_l_:.:.:.:.:.:」 ひ:::l l'i:.: : :l     でも、あなた達は残るんでしょ?
    .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:.:.:/::ヽ`    弋::::ソ l:.: : /
   :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,/ひ:::::::i      ー' /: : ;イ
   .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ム弋 ニ ソ    `  /:.:. //
   :.:.:.:.:.:.:.:/   ` ー'     '´ /:.: ://
   :.:.:.:.:.:.:/ `ー 7    、__ ノ:.: ://
    .:.:.:/:./:.:.:.:.:.:,./    /、ヽ、/:.:. : //
   :.:/:./:.:.:.:./     i ヾ、/:.: : //




          ´: /二二二二二`丶
        /: : :.:/ : : : : : : : : : : : : : : : \
      /: : : : :/: :/: :/: : : : ハ: : :ヽ: :\: \
.     /: : : : :,' : /: : {: : : : :ノ:ハ : : }: : : } : : ヽ
     ': : :i: : :{__/ー┘ ̄ ̄    ̄`ヽノ:j: : : : '
      |: : :l: : :|   ノ        ヽ  Ⅳ: : : :
 ∧___j: : :| : l:|  __     __ !: : : !:Ⅳ     そりゃあのう。
 |    | .: ;レ:.八  ─┰     ─┰ : : : :N       商都は妾達の本拠地じゃ。
 `ー一'| : { ( ̄               ': :レ'┘       妾達がここを出て行くという選択肢は無いわ。
      |: :{\ノ           '    {: :|
     |: :\: ーヘ.             ,' : |
     |: : : :Y⌒゙ト 、   ⊂`    イ: : :|
.      ,': : : /|  |  >  __ , イ  .|l : : |
     /: : : /│  |      /: : |   |: ∧|

820 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:08:53 ID:QG/KxshI


.         /: :/: : : : : : //: : : : : : : : : :\|: : : : : :l: :ヽ
        /:/: : : : :./: ://: : : : : /: :l: : : : :|: : : : : :|: : : ',
.       /:/: : :/: : :/: :///: :. : :.イ: : ll: : :.| :|: : : : : :|: : : :.',
      /:/イ: :/''" ̄ ̄   ̄\/ |: : ||: :.:.|: |: : : : : :|: : : : }
      イ/ └r'    `ヽ    _,.>' L: :/: |: : : : : :|: : : : l
      |: : : :|  _            `ヽl : : : : : |: : : : l     しかし残ると言っても妾達はなぁんもせりゃあせん。
      |: :. :.ll '"7ヌzミ            〉: : : : :l: : : :/      王国軍に任せれば問題ないからの。
      レ___」.} 弋_cノ     -テモ=z、 ,': : : : : l: : : ,'
.         | `"        弋゚cン` /: : : : :/l: : : l
.         l     ,      `゛¨  //: : :,イ::|: : : ',
           ',              〃―" ,ノ:::l: : : :ヽ
.         人   r、__        -r '": : :ハ: : : : :\
         f: :.> 、 ` ‐―┘    / j_: : /__ゝ_: : : \
         |: /  \           /   ∨::::::::::::/ ̄`ヽ
         レ'   /:::ト―r‐<      /   /::::::::::: /




      /\ ,': : : : : : : : : : : :,/  |: : : : : : : ヽ
.     〈  ` ̄ ̄ }'⌒{ ̄ ̄´    | : : : : !_;_/'.
     \__/:「 ̄\_____/ : : : : |__j
        │: : : :.|: : : : : : : : : : : : : :| : : :|: : : : |     まぁ、戦と言えば糧食とか必要な物が沢山あるからのう。
        |: : : : : i: : : : : : : : : : : : /|: : : |: : :j:│    そこは妾の腕の見せどころよ。
        |: : : : : i: : : : : : : : : |: :/7´): : ト、:∧:|
       │ : : : : : : : : : : : : : ∨ l f: : :│/ ̄      たんまりと儲けさせて貰うわ。
.         |: : : : : : : : : : :'; : : : '、 | レ`ヽj〈        うひひひひひ。
        i.: : : : : : : : : : :ヽ: : : ヘ!J///ハ
           '. : : : : : : : : : : : \: : :_V⌒) j
      rー--ヘ : : : : : : : : : : : : `く_,ハ__(_ノ
     ハ:::::::::| :ヽ : : : : : : : : : : : : :\:::::::`ヽ  カリカリカリカリカリカリ
      /  ';:::::::| : : : : : : : : : : : : : : : : : \:::::::}ヽ
     ,′  !::::::| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ:::| |     ──────────────────────
     {    |::::::| : : : : : :\:: : : : : : : : : : : : :∨ │         そう言うとナギはニヤニヤしながら
                                   猛烈な勢いで手帳に書き込みを始めた。
                             おそらくは今回の件によって得られる利益を計算しているのだろう。
                                       実に楽しそうにペンを走らせる。
                                ──────────────────────

821 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:09:56 ID:QG/KxshI


/    /      !       /       |!    !      !      Y  ハ
     /      !     ./!       |!     !      !       !   !
゜"'' 、/      ! __二 ,,,_/_L      |.!     !       !      !   !
      7 ト 、  |  _,,_ / |     ゝ, | !     !       !      !   .!
      |    T''” ブ=f=ミミt、      |'ト .、   !      |      !   !
      |     ト ri!'' ん″::ふl  ̄ー- _ | !___ 'ト .!,       |      !   !
      |     | !ヾ {l:: ,illi :l}       メ てミミ=,,-L__   |!     |   」
      |     | |   弋n_ :リ        ひ″::::ミトミ、 |   ̄ ̄ー―テ―’"|
     |    .| |   ゝ- '           l!:: ,illi ::l} ㍉!      / /!  !  |     はあ。
     |    .| .!.              弋n__、::/ ト!!     / / !  |   |     そういうもの、か。
     |    .| ト、       '       ゜トミダ  ィ     / / .|  |  |
     |    .| | .ヘ、     、            /      / / |  |  |
     |    .| | !.  \     "'           /      / /  .!  |  |
     !    .| | !   /:\           ,, ''/     /  /  |  .|  |
     !  r- ―"‐- v.:.:.:.,, ト==   -   ''"  /    /  / |  !  |  |        γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
     .! / 、 ゛ト 、 !.:/  y'  !ヘ      ン/    /  ∧ |  |   |  |        l   うひひひひひひ     >
     レ  ,_ ゛ト、 / .//   /  ハr ー- -  '" /    /  /  >、 !   |  |        ヽ、__________ノ
    / __  ヽ  ! 人// -―く // |       /   /  .//:.:.:.,ヽ |   .|  |                 カリカリカリカリ
    r'   ヽ、 ト ' し〃    ´ i''r ''ニニ ' ヽ、./    /  〃.:.:.:/  \   |  .!
   ,|    ′ '' , ィ'"/ \    /.|'" y   \  /  〃.:.:/     \ |   !

                                    ──────────────────────
                                    ナギが自らの仕事に集中したことで会話が途切れた。
                                    ──────────────────────

822 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:10:59 ID:QG/KxshI






                                / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
                               │   梨花様。      >
                                \________/





                           /\
                         /  /
.           ., -‐───‐‐-. 、     \/ />
         /: : : : : : : : : : : : : : :.\      </
          / / /: :/: :/: :/: |: : :ヽ: : :ヽ    ┌─┐
.        /:/.: ./: :/: :/: :/: : |:ヽ: :/l:.: :.l    └─┘
.      }/: : /: :/: :/: :/|: :|.:|: : V: |: : :|
.      レ': /.-/: :7‐/ |: :|:.L.: :|: :|: : :|
      /!:.:/└,ィホ〉'   ヽ|」 l:.ト、ハ :.:|
      |: :|: : :|.ヒ_ソ    ィホ〉Yl lゝ|: :|
      |: :|: : :| ,,,  '   ヒソ 八|: :|ヽ}
      |: :|: : :|\  ‐  '' イ:|:.:|: :|: :|
      |: :|: : :|: : |/`. フ〔: : :.l :|: |: :|: :|     ──────────────────────
      |: :|: : :| ̄>≠=、<>-.|: |: :|: :|     会話が途切れたことを見計らったようなタイミングで、
      |: :|/l :| /`{ i! } /:/ `ヽ.:|: :|            やる夫から声がかかった。
      |〈:| :l :| l| `ァァ' /:/  ,  |.:|: :|         梨花は声のしてきた方向へ振り返る。
     r彳:/ヽ!.:|=ミ、  } } {.{_/  l.:|: :|     ──────────────────────

823 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:12:01 ID:QG/KxshI


      ___
    /     \
   /  _ノ '' 'ー \
 /  (●)  (●)  \   搬入が終わりましたお。
 |      (__人__)    |   急ぎ出航しますので、
 \      ` ⌒´   /   乗船をお願いします。




                ,.- ァ        ` 、
             ,. ´/           \
            /  /      /        ヽ
              /  〈     ,.イ./7           i
               \,.イr-、V厶‐- 、 /      l
                    / l化ソ   ァ‐、/  ,    !      そう…
             ,イ   .!  '    !ごノ  /      i
            //    \`   /  /       !
         ,.  '´/   /  `ーァ'  /      l
      ,.  '´,. - '´    /   ,∠_/,′       !
   ,. '´  /      / [>´\\   i          '.
  /   /,ィ    / .//l   \ヽ i         ヽ.
. /    ///    /  / /ヽ_i    ヽ! l             \
,′  /' /  / ,イ / /、 /      \               \
   /  ,′ /_// / / ∨ , ┬─┬-、}    ──────────────────────
                                どうやら荷の詰め込みが終わったようだ。
                                 やる夫に促され、梨花は立ち上がる。
                            ──────────────────────

824 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:13:16 ID:QG/KxshI


      /  / ./ /: .:/: .:/: : : : : : :ヽ: : : : \: :`ヽ: : :ヘ
     〃 / :/ ,' : :,'. : .:| : : : :! : :|: :.', : : ヘ: .ヽ:./ : : : :|
     '/ :/ :/.:,': : :l: : : .:!: : : .:|: :.:|: : .',: : : :', : :}: : : : : :|
    /. .:/. .:/. .:!: : :|: : : .:|: : : :.|_」⊥.. _:}: : : :}/. : :: : : :|
    \:|: : :|: : :|: :.:.|:.斗-|: : : .:|___」ァ≠ュ、:r┘ :| : : : : : :!    それじゃあナギさん。
        ` 、:|: : :|: : :/ーァ:ュ、 ̄  ´ {:::: ;カ' |: : : :| : : : : : :i    色々とありがとう。
         └-「 ̄「. {! {レム      辷:タ |: : : :|: : : : : : :!
          |: : :l:..',. 弋:タ          |: : : :| : : : :! : :!
          |: : :|: :ヘ.     `- '    j: : : .:! : :l: :| : :|
          |: : :|、l :.`:.. . _   ,.  ´ |: : : :|: : :!: :! : :! n  /7ァ
          |: : :| \: : : :ヽ: : .:「´__  '"|: : : :|: : :|: :| : :| l l. ///7
          |: : :|  \;.ァf¨¨Y´ ̄}  |: : : :|:::フヽ:r 、 | l////
          |: : :|   | /.::ト-'7ヘ._,ノ/|: : : :|/ ,  ヽ.ヽ   {
          |: : :|   /.:::∧/{ L..ノ   ,|: : : :| /   ゝ.   ノ
          |: : :|  ,/.:::/   { {.     |: : : :|/     l  ,′
          |: : :|  /.:::/   { {     |: : :/|     -|  l




    /: : : :/: : : : : : !: : : : : : :/: : :|  |: : : : : : :!: : : : !: ',
    !: : : : !: : : : : : |: : __√ ̄   ⌒ ヽ_!: : : : |: :|
.   !: : : : !: : : : : : |/    、         \: :.!: :!
 /\|: : : : |: : : : :! :|       ヽ     ,.    }V: : |
/   |: : : : |: : : : :|: |              __    ハ : : :|
\.  |: : : /|: : : : :!V  ==ミz       穴ト、 /: : : : |     いやいや、こちらこそ。
  \.|: : / V|: : :.!            ん!リ  /: : : !: :|     これからも魔女殿とは親しくさせて貰いたいのう。
.    V:人 い\:|              必ソ  /: : :./: /      今後とも物入りの際には、ぜひミクリヤ商会に。
    }: : : \_                、    ん: :./∨
    |: :|: : : : :込               ハ: ∨!
    |: :|: : : :/ : :.\    `ー- 、_     人: : : :|
    |:八: : : : : : :.|. \         , ィ: : : :/|: |
   〃: :>‐、: :/:.!  ` 、    ,. <: : : : :./: ∨
   /: : : {   }/|     ` T: :.ん--、 /: : : |
  /: : : :.|   |         `/   人_ : : : |       ──────────────────────
_,/ ̄ ̄/   /         /   /::::::::::>┴- 、              梨花が声をかけると、
::::::::::::::::/   / ⌒  ー   ‐' /    /::::::::::::::::::::::::::::_}          ナギは梨花と視線を合わせた。
::::::::::::::/__,/         厶--、_,/::::::::::::::::::::::::/ \   ──────────────────────

825 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:14:19 ID:QG/KxshI









                               __      _,. -‐' ¨´
                              (_,_` `ー<^ヽ
                              (⌒ー " ,.(    ヽ ヽ
                               (⌒r-ー ソ     _Lj
                                (⌒r--,,     /ヽ
                                 ヽ⌒_-ー´"    `¨´


──────────────────────
      そしてナギは梨花へと手を伸ばした。
──────────────────────

826 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:14:55 ID:QG/KxshI







               `¨ - 、              __      _,. -‐' ¨´
                    | `Tー―ーヽ、      (_,_` `ー<^ヽ
                    |  !      `ヽ (⌒ー " ,.(    ヽ ヽ
                   r /      ヽ  ヽ(⌒r-ー ソ     _Lj
               、    /´ \     \ \_j (⌒r--,,     /ヽ
                ` ー     ⌒ー、ヽ ヽ__j´  ヽ⌒_-ー´"    `¨´
                           ゛'^´
                        ソッ



──────────────────────
    梨花もまた、恐る恐る手を伸ばす。
──────────────────────

827 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:15:33 ID:QG/KxshI


              |\     /\     / |   //  /
             _|  \/\/   \/\/ |∧/ ///
             \                     /
             ∠       待った!         >
             /_                 _ \
              ̄ / /∨| /W\  /\|\  .|  ̄
               //   |/     \/     \|

                                |\     /\     / |   //  /
                               _|  \/\/   \/\/ |∧/ ///
                               \                     /
                               ∠  その出航待って欲しいっス!  >
                               /_                 _ \
                                ̄ / /∨| /W\  /\|\  .|  ̄
                                 //   |/     \/     \|





                         ∧__      __∧
                           ̄1i     i「 ̄
                            《.     .》
               `¨ - 、        ≫   ≪__      _,. -‐' ¨´
                    | `Tー―ーヽ、      (_,_` `ー<^ヽ
                    |  !      `ヽ (⌒ー " ,.(    ヽ ヽ
                   r /      ヽ  ヽ(⌒r-ー ソ     _Lj
               、    /´ \     \ \_j (⌒r--,,     /ヽ
                ` ー     ⌒ー、ヽ ヽ__j´  ヽ⌒_-ー´"    `¨´
                           ゛'^´


──────────────────────
     しかし、手が重なろうというその時に
      梨花達に大声が投げかけられた。
二人は思わず手を引いて声の持ち主へ視線を向ける。
──────────────────────

828 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:16:10 ID:QG/KxshI


          ト VVVVVVVVノ\           n
           \           丶     l^l l l / )
             ヽ             \   | U レ //)
           ⌒≧x   /^^\/ \ \ ノ    /
            彡  〆     )   `⊂ニ      l
             〃 ハ     ノ   ヽ  Yヽ     /  \人_人,_从人_人_人,_从,人/
             イ 从§  ( ◯}liiiil{◯) lリハ    イ    )  やる夫せんぱーい! (
  -=ニ二三     乂イ§    (__人__) |/   /    /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ヘ
               \゚ o  ヽ. |!!il|!|!l|//  /
     -=ニ二三    /⌒ヽ ∽|ェェェェ|   /               \人_人,_从人_人_人,_从,人/
               / r‐、     ∞∞  /                 )  待って欲しいっス! (
   -=ニ二三    / ノヾ >       イ                 /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ヘ
             | ヽイ         |

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛




           /: :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ : :\
             /: :∠:_:_/ : : : : : /.: : : : : : : : : : |: : : : ヽ
         /: /: : :/  ` ̄\/ : : : /| : : : : : : |: : : : : :'.
           //|: : /  \  丶  ̄ ̄ ̄ |_: : : /: : |/ : : : : |
         /: :,レ'/   ・ \    -    \/: : :/: : : : :| j
          /: ( ,'  ー‐        ー───\/: : : : : / ′     誰じゃ?
.         / : : ヽ{            、 ・    /: : : : : : : '\     あれ。
        /: : /: :/'.                 ̄   厶: : : : :/:/   >
.       / : :/ : /八                     //∧/:/\/
      / : :/ : /  /                 ,__,ノ: : :/
.     / : :/ : /  /: :/:.>、  二)        ィ/\/: : :./     ──────────────────────
    / : :/ : /\/:_:/_/:___/>r---z‐=ァ<: /  /:/ : /       声の主は二人がまったく見たことの無い男だった。
.   / : :/ : /: : /_______,入 ̄  ( : : /  /: {: : :|        身体中につけた装飾品をジャラジャラと鳴らし、
  / : :/ : /: : /{         / ノ\  `゙7\/l : |: : :|         やる夫の名を叫びながらこちらに走ってくる。
                                     ──────────────────────

829 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:17:01 ID:QG/KxshI


        / ̄ ̄ ̄\
      / ノ    ヽ \
     /   (●)  (●)  \     あれ?
     |      __´ _     |     ギャル夫君じゃないですか。
     \        ̄    /      どうしたんですか?
 ⊂⌒ヽ 〉          く /⌒つ
   \ ヽ  /       \ ヽ /




          ト VVVVVVVVノ\
           \            \
             ヽ             \
           ⌒≧x   /^^\/ \ \
            彡  〆     )   丶 ∨
             〃 ハ     _ノ   ― Y:i|        あ、良かった。できる夫先輩も一緒っスか。
             イ 从§  ( ≡) (≡) |从        ヒー。疲れた。
            乂イ§ u.   (__人__)  |    γY⌒ヽ
               / ゚ o     ` ー´ /  ー (   ノ )
            /      ∽    ∽     ゝ、_ノ
             |  ヽ ヽ   ∞∞ ヽ       γY⌒ヽ
                            ー (   ノ )
                              ゝ、_ノ

                           ──────────────────────
                            できる夫は走ってくる男と面識があるようだった。

                            ギャル夫と呼ばれた男はよほど急いで来たのか、
                                膝に手をつきゼィゼィと荒い息を吐く。
                           ──────────────────────

830 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:18:05 ID:QG/KxshI


   /: .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : ヽ: : : :  \    \
    :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :\:. : : : : ヽ: : : : : ヽ
   .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:. ヽ:. : : : : ヽ: : : : : :ヽ
    .:.:.:/:.:.:./:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.: i:.:.:.:.:. :ハ.:. : :、: : i:. : : ; '
    :.:./:.:.:./:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:. li:.:.:.:.:.: : i:.:. : ハ:. :l '
   ./:.:.:.:/:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:. :l,l-:.‐¨: :ll:.:.: : :.l: l
   ./:.:.:.:/:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:l_i_:.:.:.:.:. :l' ,lニ=ヽ、:.-:┤'
    ..:.:/:.:.:.:.:.:.:、:.:.:.:/l_l_:.:.:.:.:.:」 ひ:::l l'i:.: : :l      やる夫、誰?
    .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:.:.:/::ヽ`    弋::::ソ l:.: : /
   :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,/ひ:::::::i      ー' /: : ;イ
   .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ム弋 ニ ソ    `  /:.:. //
   :.:.:.:.:.:.:.:/   ` ー'     '´ /:.: ://
   :.:.:.:.:.:.:/ `ー 7    、__ ノ:.: ://
    .:.:.:/:./:.:.:.:.:.:,./    /、ヽ、/:.:. : //
   :.:/:./:.:.:.:./     i ヾ、/:.: : //
   : : /:.:.:.:/ _      /:.:.:.: : //




           ___
       /      \
      /ノ  \    \
    / (●)  (●)    \     こいつは―――
     |   (__人__)        |
     \  ` ⌒´       /
    ノ            \
  /´               ヽ    ──────────────────────
                              梨花がやる夫に問いかけ、
                             やる夫はそれに答えようとする。
                       ──────────────────────

833 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:19:45 ID:QG/KxshI


           ト VVVVVVV_ノ\    *
  ☆        \           \     ☆
         * . ハ            \      +
         ⌒≧ /  /^^\〆 、 \   *
 +   .*     彡  〆     \ \ ヽ    ☆
          〃 ハ   ⌒   ⌒ 、 l  |       +
 *      .   ル从§ (● ) (<)ヾ  |    *       あっ。俺は近衛騎士のギャル夫・チヨリースっス。
    *     乂§ ⌒(__人__)⌒ 从イ           姫たるお二方にお会いできた事を光栄に思うっス。
      ☆     \   ∩ `ー´   /   +         16歳の彼女募集中っス ☆彡
   +         / ⊂  \∩ィつ ヽ
           /  ゝィ/ _ノ  丶
            (   /  / \   )                 名前:ギャル夫・チヨリース
               \    / \    /                  種族:人間
                 ー ´    ー ´                   年齢:16
                                         性別:男
                                         職業:近衛騎士

   ──────────────────────
  ギャル夫という騎士はやる夫が言い切る前に自ら名乗った。

                 若い。
  今までは最年少の騎士であったやる夫よりもさらに若い。

          その容貌は幼さが色濃く残り、
         口調も年相応以上の軽さがある。
       未だ少年の域を超えていないのだろう。

       装飾品でジャラジャラと自分を飾る彼は
   言われなければ誰も近衛騎士とは思われないだろう。
   ──────────────────────

835 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:20:53 ID:QG/KxshI


.  /:.:./:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ
  /:.:./:.:.:.:.:.:/:.:.:.:i:.:.:.:.:.| :.:.:.:.| :.:.:i:.:.:.:.:.:i :.:.i:.:.i
. L.:.:i.:.:.:.:.:.:i :.:.:.:.|:.:.:.:. | :.:.:.:.| :.:.:l:.:.:.:.:.:| :.:.i:.:.i
.   |:.:.:.:..:il :.:.:.:.l::i:.:.:.:|j.:.:.:.:ll:.:.:.l:.i:.:.:.:.| :.:.|:.:.|
.   └‐┬ij_:.:..:.:|エ:.:.」i_:.:.:_lL:.:エト.:.:.:|:.:.イ:.:.|
      |:.:.:.:Τ/{ i l     l i lヽ「 ̄:.::|:.:.|     近衛…騎士………?
      |:.:.:.:.:|  ヒzソ    ヒzソ .l .:.:.:.:.l::..|
      |:.:.:.;小  :.:.:.  _ _   :.:.: 小.:.:.|:.|:..:l
      i .:.:.:.:i:i:`: .        イ:..|:.:.:.:|:.|:.:.|
      i:.:.i:.:.:i:|:.:..l.:.:.т ‐ т:.:.i.|:.:.|:.:.:.:|:.l:. :i
     |:i::l:.:.:l:|:.:.:l:.:.:.ノ   、:.:.l:|:.:.|.:.:.:.|.:|:.:.:i
.     |:i:.| :.:リ ィ ´      ` iト.:|:.:.:.:|.:| :.:.!
     l |:.l:.:.:l:.l l          |:.:.|`ヽ::.:l:.:.:.i
     | |:.| :.:l:.| i           |:.:.|   '.:.l:.:.:.i




          /    /´ -‐…‐- .`\
        /     /´    i   !`ヽト、
.    ,ヘ  ,'   i    !  !  | |i  |ハ i ヽ
   /  ゝ!  ノ|  ! !::__!::ノ ´  ̄  i::.i |!
   \  .| .:i i :i i |´   ノ   ヽ  `!、ハ:!
      `ヽi  从 i i |           !:::::|
.       |  YハiハN ニニ`  ´ニニ '::::N   なんぞ妙に軽い男よのう。
.       |  ヽゝ u ´         `ハ!`
.       |∧   Ⅵ!        ′ ,':::|
       j/∧  _!::} 、   ⊂' ..イ:::::|
      ///∧´ ∨  `  ,.... ィ´゙Y:::::|      ──────────────────────
.     /////∧ ヽ    {ト、∧ |::::::!        今まで会った誰とも印象の異なる近衛騎士に
     ,< ̄ ̄∧  } `ヽ  >''} { ̄`ヽ          二人の姫は疑惑の眼差しを向けた。
.    /   `ヽ:::::::::Y´ヽ      i´`∨::::∧    ──────────────────────

837 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:21:59 ID:QG/KxshI


     ____
   /      \
  /   _ノ ヽ、_.\
/    (●)  (●) \    それで…
|       (__人__)    |    ギャル夫、なんの用だ?
/     ∩ノ ⊃  /     急ぎ出航したいのだが…
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /




  NVVVVVVV\
  \        \
  <         `ヽ、
  </ /"" \ .ノヽ. \
   //, '〆     )  \ ヽ
  〃 {_{   ノ    ─ │i|       ああ…
  レ!小§ (○)  (○)  | イ      えーとっスね…
   レ § u (__人__)   |ノ
    /⌒゜。  ー‐  。゜ィヽ
   / rー'ゝ∞   ∞ 〆ヽ      ──────────────────────
   /,ノヾ ,> ∞∞  ヾ_ノ,|              彼女らの疑惑を余所に、
   | ヽ〆        |∞|        ギャル夫は言い辛そうに用件を切り出した。
                      ──────────────────────

838 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:23:01 ID:QG/KxshI


           ト VVVVVVV_ノ\
            \           \
            ハ            \
         ⌒≧ /  /^^\〆 、 \
            彡  〆     \ \ ヽ   商都守護担当 近衛騎士ギャル夫・チヨリースより
          〃 ハ   _ノ   ―\ l  |   近衛騎士やる夫・ニューソック並びに
         ル从§ (―) (―) ヾ  |   近衛騎士できる夫・パーソクへ。
             乂§   (__人__)   从イ
            \   `ー´   /
            /           \




          ト VVVVVVVVノ\
           \            \
             ヽ             \
           ⌒≧x   /^^\/ \ \
            彡  〆     )   丶 ∨
             〃 ハ     _ノ   ― Y:i|    来るアンデッドの商都襲来に対して
             イ 从§  ( ●) (●) |从    商都の戦力不足が確定しているっス。
            乂イ§     (__人__)  |
               / ゚ o     ` ー´ /      従って2名に商都防衛への参加を要請するっス。
            /      ∽    ∽
             |  ヽ ヽ   ∞∞ ヽ

840 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:23:46 ID:QG/KxshI


     ____    ━┓
   /      \   ┏┛
  /  \   ,_\.  ・
/    (●)゛ (●) \     は?
|  ∪   (__人__)    |
/     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |           _____     ━┓
  \ /___ /           / ―   \    ┏┛
                    /ノ  ( ●)   \  ・
                   .| ( ●)  ,      |     え?
                   .|           /
                   .|      '~   /
                    \_    ⊂ヽ∩\
                      /´     (,_ \.\
                      |  /     \_ノ

                           ──────────────────────
                                    ギャル夫の言葉に、
                                二人の騎士は大きく首を傾げた。
                           ──────────────────────

844 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:24:48 ID:QG/KxshI


         ____
       /     \
.    /       \     待て、ギャル夫。
.  / /) ノ '  ヽ、 \    私達は現在、近衛騎士の任を離れ
  | / .イ '(ー) (ー) u|   国から王選を補助せよという特命を受けている状態だ。
.   /,'才.ミ). (__人__)  /
.   | ≧シ'  ` ⌒´   \    その要請は受けられん。
 /\ ヽ          ヽ




        / ̄ ̄ ̄\
      / ノ    ヽ \
     /   (●)  (●)  \      というかそもそも、
     |      __´ _     |      商都の駐留隊はどうしたんですか?
     \        ̄    /       アンデッドくらいなら充分対処できる戦力があるはずじゃないですか。
 ⊂⌒ヽ 〉          く /⌒つ
   \ ヽ  /       \ ヽ /
                       ──────────────────────
                         二人は当然の疑問をギャル夫に投げかけた。
                              先ほどナギが語ったように、
                          商都には常に王軍の一部が駐留している。
                      これは経済の要である商都を守るために当たり前の処置だ。

                         そして現在二人は近衛騎士の通常任務を離れ、
                         王位後継候補者に従うという任務を受けている。

                          どちらも要請を拒否するのに充分な理由だ。
                       ──────────────────────

847 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:25:48 ID:QG/KxshI


  NVVVVVVV\
  \        \
  <         `ヽ、
  </ /"" \ .ノヽ. \
   //, '〆     )  \ ヽ
  〃 {_{   ノ    ─ │i|      あー、そのっスね…
  レ!小§ (○)  (○)  | イ     とても言い辛いっスが…
   レ § u (__人__)   |ノ
    /⌒゜。  ー‐  。゜ィヽ
   / rー'ゝ∞   ∞ 〆ヽ
   /,ノヾ ,> ∞∞  ヾ_ノ,|
   | ヽ〆        |∞|




                     /レVVVVVVVVVVVイ
                /                〃⌒
                 /                /
            /             ∠_
             ∨    /ヽ/^^\   x≦⌒
              {  /   (     〆,  ミ⌒´⌒`ヽ、     商都の駐留隊を、
              i 彡  _ノ" "ヽ、__   `ム ヾ      \    団長が根こそぎ連れてっちまったっス。
           从ヽ ((ー)  (ー) ):  §⌒゛`      ヽ   そんで現在、商都に残る戦力は俺だけというオチで…
             /ヽ∪(_人__)∪_ ,o ゚|    ,       !
             /   /` ⌒ ´∽  |    |   ,   ,'
               /   ∪    |∪`-,, |    |___,ノ   |
           /.   /     |     |    l       ,lー─- 、
        , --‐-ー、_/∪     l ∪   ,|    |    / )   )
         く / / ァ-ノ _     \ノ^ノ^/⌒ヽj\  /^ー-‐'
         `ー' ー´ ̄(_)     (_イ_,イ、_,ィ'´__/    ̄

848 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:26:28 ID:QG/KxshI


     ____
   /      \
  /  ─    ─\              |\     /\     / |   //  /
/    (○)  (○) \           _|  \/\/   \/\/ |∧/ ///
|       (__人__)    |           \                     /
/      |!!il|!|!l|  /           ∠      はあ!?          >
.      |ェェェェ|               /_                 _ \
              ____       ̄ / /∨| /W\  /\|\  .|  ̄
             /ノ   ヽ、_\      //   |/     \/     \|
            /( ○)}liil{(○)\
          /     _´_    \
          |   ヽ |!!il|!|!l| /   |
          \    |ェェェェ|     /                       /レVVVVVVVV イ
                                              /           /
                                            /         ∠
                                           / /ヽ/^^\   x≦⌒
                                          / /   (     〆  ミ
                                          | ′/   \    ム  ヾ
                                         从| (>) (< )゚o §从 ゝ
                                           |  (__人__)    §ル′
                                           \ `⌒ ´    o ゚ \
                                            ∽    ∽    ヽ
                                            /  ∞∞  / /   |

852 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:27:58 ID:QG/KxshI


         ____
        /   u \
     :/ \    / \:
    :/ U(@) (@)  \     え…、ちょ… 本当に?
    |    u _´,_   U  |:    商都は王国の経済の要ですよ?
    :\u     |___|    /:     それがなんでそんなことになってるんですか!
.    ノ     / )ヽ    \
   (  \  /__ノi )     )
.   \  ゙  /  ヽ ヽ / /
     \_/     \_ ノ




  NVVVVVVV\
  \        \
  <         `ヽ、
  </ /"" \ .ノヽ. \
   //, '〆     )  \ ヽ
  〃 {_{   ノ    ─ │i|     お、俺っちだけで大丈夫なはずだったんス!
  レ!小§ (>)  (<)  | イ
   レ § u (__人__)   |ノ     今は赤の森周辺や暗き森周辺とか、そういう仮想敵近くに戦力を集中してるんス。
    /⌒゜。  ー‐  。゜ィヽ     統一から500年、商都に魔物が襲ってきた記録はないっス。
   / rー'ゝ∞   ∞ 〆ヽ     だから…
   /,ノヾ ,> ∞∞  ヾ_ノ,|     俺っちだけで大丈夫なはずだったんス!
   | ヽ〆        |∞|
                    ──────────────────────
                  ギャル夫が言ったことは二人にとって信じられないことだった。
                        近衛騎士団長が国防を弱体化させる。
                          そしてそれを誰も止められない。

                            通常ならありえないことだ。
                        二人は血相を変えてギャル夫に詰め寄る。
                    ──────────────────────

856 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:28:59 ID:QG/KxshI


          ____
         /\  / .\
        /(○) (○.) \     だからと言って商都を手薄にして良い理由はないだろうが!
      /   (__人__)    \    現にこうしてお前一人では対処できない量の魔物の群れが
      |      |::::::|      |    襲撃してきている!
    ! |!l\    l;;;;;;l     ,/     なぜ団長を止めなかった!
     i| /    ー´    \
     i/ l!           \
    そ|彡∪           , --、  )
   ∑ !彡,l <        (   _/
    レY^V^ヽl.        ̄




           ト VVVVVVV_ノ\
            \           \
            ハ            \
         ⌒≧ /  /^^\〆 、 \
            彡  〆     \ \ ヽ
          〃 ハ   /   \\ l  |   止めたに決まってるじゃないっスか!?
         ル从§゚(●) (●)゚oヾ  |   でも、相手は団長っスよ!
             乂§   (__人__)   从イ   王選への不干渉を盾にされたら、
            \   |i|!i|!i|!|   /     ぺーぺーの俺じゃどうにもならないっスよ!!
            /   ` ⌒ ´   \

                        ──────────────────────
                          二人の追求にギャル夫の目尻に涙が浮かぶ。
                         しかしそれでも二人は叱責を止める気配が無い。
                        ──────────────────────

858 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:30:19 ID:QG/KxshI




  NVVVVVVV\
  \        \                      ___
  <         `ヽ、                  /      \
  </ /"" \ .ノヽ. \               /ノ  \   u. \
   //, '〆     )  \ ヽ            / (●)  (●)    \
  〃 {_{   ノ    ─ │i|             |    __´___    u.    |
  レ!小§゚(>)  (<)゚o | イ            \ u. `ー'´       /
   レ § u (__人__)   |ノ              ノ           \
    /⌒゜。  ー‐  。゜ィヽ
   / rー'ゝ∞   ∞ 〆ヽ
   /,ノヾ ,> ∞∞  ヾ_ノ,|
   | ヽ〆        |∞|                         /\
                                        /  /
                                ____    \/ />
                              /     \     </
                             ‐   ─     \   ┌─┐
                             (  ( ●)     \ └─┘
                            (人__)         |
                             `⌒´         /
                             `l          \
                              l           \と二
                                            ./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
                                            |  クイックイッ   |
                                            .\______/
──────────────────────
         そんなやる夫の袖を
           誰かが引いた。
──────────────────────

861 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:31:29 ID:QG/KxshI


                  /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::.
               '.::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::i::::l::l:::::l:::::::::i
                 '.::::::::::l:::::i::::::::::::|i:::::l::::::|::::l::l:::::l:::::::::l
                  '.::::::::|:::l:::::|:::|:::|:::|l:::::|::::::|:!::|::|:::::l:::::::::l
              |::::|!:::l:::l:::::|:::l:::|::」L斗ォT:|::f ヽ:::|:::::::::i
              |::::|l:::l::」;;_」-'‐' ´弋:::ツ |::|::l_ノ::::|:::::::::|    やる夫。
                  ̄  ̄|::バツ         |::|::|:::l:::::|:::::::::|    貴方が戦いなさい。
                      |:::::." 、     |::|::|:::l:::::|:::::::::|
                      |::::::l丶 -  . イ|::|::ト、!i:::|:::::::::|
                      |::::::| |个 -.."_j三|::|::|ミメL:! :::::::|
                      |::::::| |::|:::f フニニ|::|::|〃⌒V::i::|
                      |::::::| |::l:::j'三三ニ|::|::|″  l::|::|
                      |::::::| |::l:/三三三|::|::|    l::|::|
                      |::::::| l::/ニニニニ|::|::ト、______i::!::!
                      |::::::| 〃三ニニニ|::|::l=}----ヽ:!




          ____
        /      \
       / ヽ、   _ノ \        梨花様!?
     /   (●)  (●)   \ n     しかし!
     |  U  (__人__)    l^l.| | /)
     \    |i||||||i|   /| U レ'//)    ──────────────────────
    γ⌒    ` ー'´    ノ    /    やる夫が振り返ると梨花は強い眼差しを向けていた。
     i  j         rニ     ノ           そして珍しく強い命令口調で
                                 やる夫に要請を従うように促す。

                                しかしここで守護に協力してしまえば、
                            次にいつ商都を出られるようになるか分からない。
                           そしてそれは王選の勝利を遠ざけることに直結する。

                             やる夫は梨花の言葉を遮るように手を伸ばした。
                            ──────────────────────

862 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:32:33 ID:QG/KxshI


                ,.  -───── -
               / ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
             / :::/:/ ' : | :::::\:::::::::::::::::::::: ヽ
          /::/::::/:::| : :| ::::ヾ::::ヽ:::::::::::::::::::::::V
         .l:/ :::::: ' : :| : :|::::::::::|_ノ ::::::::::::::::::::::::|
             \ / :::::j ::::|__::::イ:::::::::::::::::: l::::::::::|   良い機会だと思うわ。
               .丁::::`ー|::::::::::::ヽ :::::::::::: | ::::::::|
.               │:::::::::|!:::::::::::::: ' , ::::::::::',::::/::!
                 │:::::::ハヽ.::::::::::::::\::::::::V:::::!
                 │::::/`ー |! ` ー- 、:::ヽ:::::|::::|
                 |:::::l :;:;:;:/ゝ) --ァ⌒:ヾ ::: |::::|
                 |:::::| ;: /:::::/ / /  ::::::V::|::::|
                 │:::| :::l:: ノノ /   ::::::: |::::::::',





     ____    ━┓
   /      \   ┏┛
  /  \   ,_\.  ・
/    (●)゛ (●) \     良い機会?
|  ∪   (__人__)    |
/     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |    ──────────────────────
.\ “  /__|  |        梨花はその手をやんわりと下ろさせる。
  \ /___ /         やる夫は梨花の言葉に首を傾げた。
                ──────────────────────

863 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:34:01 ID:QG/KxshI


: : : : : : : : :/: : : : : : : : : i: : : : : : : : : : :i: : : : : : : : : l : : : : : ヘ: : : ヘ: : : l
: : : : : : : : i: : : : : : : : : : :l: : : : : : : : : : li : : : : : : : : l: : : : : : :ヘ: : : ヘ : : l
: : : : : : : : il: : : : : : : : : : li : : : : : : : : : l i: : : : : : : : :l : : : : : : ハ: : : ハ: : l
: : : : : : : :.ll: : : : : : : : : : :ll : : : : : : : : : l l: : : : : : : : :l: : : : : : : ハ: : : : i : l
: : : : : : : :.ll: : : : : : : : : : :l.l: : : : : : : : : :l l: : : : : : : : :l: : : : : : : : '. : : : l: :l
: : : : : : : : ll: : : : : : : : : : l l: : : : : : : : : l .l: : : : : : : : :l: : : : : : : : :l,, - '': :l
: : : : : : : : l i: : : : : : : : : :l l_.... ---‐‐: l l: : : : : : : : l: : : : : : :_ ..」 : : : : l
: : ''''''''''' ‐ トl、: : : : : : : -l''l: __.... :--:l.=l= 、.... : --┴‐┐'':¨: : : : : : : :l    ええ。
-=======トL:.:..:..:..:..:..:..l 'l==-‐‐::''':¨=lヽ、lゝ: l: : : : : :l : : : : : : : : : : l    私が戦争に耐えられるのか、
'¨f::::::::::::'ー-i``        弋ヽ::::::ッノ ,イ: : l : : : : : l: : : : :l: : : : : : l    それを試す良い機会だわ。
、弋ヽ_ッノ ,         ー- ニニニ-  l: : :l : : : : : l: : : : :l: : : : : : l
 `ー - ''                 /,l: : l: : : : : : l: : : : :l: : : : : : l
ヘ          i           ., ':.:l: : ,': : : : : : l : : : :l: : : : : : :l          ___
:.lヽ、        ‐ ‐          , .:': : :l : /: : : : : : li: : : : :l : : : : : :l        ,'´     `',
:.l:.:.:.`丶..、           ,,  ''ヽ:.:.:.:.:.:l :/ : : : : : : l l : : : l: : : : : : :l          !   l 7   |
                                               l   l/    |
                                               l   o     \
                                                   ヽ、    ノ ̄
                                                  ̄ ̄










    / ̄ ̄ ̄\
  /        \                    ──────────────────────
 /     ノ '  ヽ、 ヽ                     梨花の言葉はやる夫の認知外のことだった。。
 |    (ー)  (ー) |     なるほど…
 \  ∩(__人/777/                     他の候補者との戦いはほぼ確実に起こりうる。
 /  (丶_//// \                    しかし、果たして梨花がそれに耐えられるかは未知数だ。

                                          梨花が血を見たのは。
                                 暗き森と、ニューソック領街の道程の二度だけである。
                                 婦女子である梨花が血生臭さに耐えられるだろうか?
                                 ──────────────────────

865 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:35:02 ID:QG/KxshI


                                                        ____
                    i| :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:; |:                         /        \
                    l| :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:; |:                        /           \
                    :| :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:; |                          /  _ノ ヽ、_.        \
                 | :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:; |:                     |  (●)   (●)      |
                    :| :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:; |:                       \  (__人__)      /
                    :| :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:; |:                       `、      :::::::z≠" ̄¨`<
                 | :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:; |                            l\
                    :| :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:; |i                         ./ ̄   ̄ ̄ ̄\
                 | :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:; |                          |   ………   |
                    :|::;:;:;:;:;:,.        .,:;:;:;:;:;::|:                         .\_____/
               :/:::.                 |:
                 :/:                  |: :
            //:                |: :
              //:                    |: :
           :/:                  |i :
             i,':                     || :
             l|:                  |: :
             :|:        ,::..             |: :
             :|:      /::.:.:.             |i :     ──────────────────────
             i|:     / ̄`ヽ::.            || :         梨花はその危険性を正確に理解していた。
             :|:      |   .::ノ:::.         |: :              戦うのはやる夫だ。
             :|:      | :/ \    /:  /: //: ,             そして末端の兵士達だ。
             :ヽ___人._____/:. /_/´ ,               梨花は剣を握らない。
                      ̄ ̄ ̄ ̄
                                        しかしその理由と責任は梨花にあるのだ。
                                     その重圧に自分が耐えられるかは怪しい物がある。
                                   せめて本格的な戦の前に戦場の空気に慣れなければならない。
                                     ──────────────────────

867 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:37:16 ID:QG/KxshI


         ___
       /     \
      /   \ , , /\
    /    (●)  (●) \     ならば、私に否やはございません。
     |       (__人__)   |     梨花様の初陣の勝利をお約束致しますお。
      \      ` ⌒ ´  ,/
.      /⌒,    ー‐     ヽ
     /  ,)、_, -、_    ,  l
    (_____´r'  〉   l  |     ──────────────────────
.      |    ` ̄~    |  |          しばしの逡巡の後にやる夫は決めた。

                        アンデッド掃討は腕の立つ冒険者も嫌がる仕事だ。
                          元人間の成れの果てを斬るという忌避感。
                                腐った肉と油の臭い。
                           人間の骨格が動くという醜悪な光景。

                         その怖気はある意味で人間同士の戦を上回る。
                       確かにこれを経験すればある程度の耐性はつくだろう。

                         本来ならば王族が立ち会うような物ではないが、
                           梨花自身が王となるために望んだのだ。
                            それに風評被害の挽回もあり得る。

                       やる夫は梨花に危険を近づけないことを誓うと共に、
                               初の勝利を約束した。
                       ──────────────────────

868 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:38:40 ID:QG/KxshI


       /:/:.:.:.:.:.:.:.::/|!:.:.:.:.:.:.|」 | |:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.!:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
      ,:./:.:.:.:r― ´ ー―'´   `ー 、:.:|:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!
     ,:.:リイ´               `ヽ:.:.:.:}:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:|    _
     .':./:.:.:!                   \/:.:.:.:.:.:.}:.:.:.:.:}─‐ '  /
     |:.|:.:.:.:',  __\      ,ノ__      /:.:.:.:.://:.:.:.:.:.ト、___/
     |/|:.:.:.:.', ''7。ネミ、    ' ,=テ。≡ヌ- /:.:.:.:.://:.:.:.:.:.:.'        なるほど、の。
.       ト、:.:.:ハ   ぅ_ソ       _ぅ__:ソ /イ:.:.://_ヽ:.:.:.:.'         ここを経験を積む好機と見るか。
        ト、∧              〃j/ /( |:.:.:.:.!
        |:.:.:.:.:,                 ノ/:.:.:.:.|                    ・ ・ ・
        |:.:.:.:.:..,    `           .ィー:.':.:.:.:.:.:.:.|         ならば妾もここでおぼこを捨てておくべきかの。
        |:|:.:.:.|:.ヽ.   ‐-         !:./:.:.:.:.:.:/:.:.:.:|
        |:|:.:.:ハ:.:.:.:>..       ,   |:.l__:.:.:.:,イ:.:.|:.:.|
        |:|:.:.:|:.}'⌒゙|:.:.|`:>、  -=' __ノV ヽ/|:.:.:.:|:.:||
        ||:.:.:.|:.|  |:.:.|:.:| `{/! ̄ ̄   /  /:.|:.|:.:.|:.:l:|





            __..............__
            , ''",: : : : : : : 、`ヽ、
          /::/'´ ̄ ̄ ̄`\: \
       /,: :/.,イ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽヽ ;':,
       ,'i: :i´:!: : : |i : : : : ;i: : : i`i: :i:',
       ii: :i: : i: ;-' !-‐―' !__: :i: :i: :i:i
       |i: :レ'"´ ‐-    -‐ `゙ヽ|: :i:|
     ┌|、: :', ィテ云、   ィ云テ、ノ: :i:|┐   できる夫。 妾は決めたぞ。
     └| ト、:| ち:タ     ち:タ 从,イ:|┘    此度の戦は妾にも見せてもらう。
       |::ト、_i     ,     i_ノ :|
       |: :i:i ヘ   _  _   ∧/: :|     ミスリルの良い訓練にもなるじゃろ。
       |: :i ヽ__ヽ       イ__/ i: :|
       |: :i: :| `i个> <个|~ |: i: :|
      _|__i__」  |:ノ     N   |__i__L_
      入:::::::::i  |         |  i::::::::::人               ____
     ,' i:::::r‐ト-イ        .ト-イ-、:::i  ',             /     \
     ,'  ムャ⌒i : |――――イ: : i⌒ォム. ',           /        \
     i   Yゝ,'; : |i:::::::::::::::::::::i|: : :',イ./  i          /  \    /  \   はいっ!
                                  |    (●)   (●)   |
                                  \      ´     /
                                  /      ̄ ̄    \

    ──────────────────────
        梨花の言葉の意図をナギもまた察した。
     スラム育ちのナギは人死にに多少の耐性はある。
    しかし戦の空気を感じておくことは損にはならないだろう。
     ナギのその意向にできる夫は迷うこと無く快諾する。
    ──────────────────────

869 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:39:43 ID:QG/KxshI


  NVVVVVVV\
  \        \
  <         `ヽ、
  </ /"" \ .ノヽ. \
   //, '〆     )  \ ヽ
  〃 {_{   ノ    ─ │i|
  レ小§。(⌒)  (⌒)。| イ    よ、良かった…
   レ § o (__人__) o |ノ     俺っち一人でどうしようかと…
    /⌒゜。  ー‐  。゜ィヽ
   / rー'ゝ∞   ∞ 〆ヽ
   /,ノヾ ,> ∞∞  ヾ_ノ,|
   | ヽ〆        |∞|




           ___
       /      \
      /ノ  \    \
    / (●)  (●)    \     では、ギャル夫。
     |   (__人__)        |     現状はどうなっている?
     \  ` ⌒´       /
    ノ            \
  /´               ヽ

870 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:40:18 ID:QG/KxshI


          ト VVVVVVVVノ\
           \            \
             ヽ             \
           ⌒≧x   /^^\/ \ \
            彡  〆     )   丶 ∨
             〃 ハ     _ノ   ― Y:i|
             イ 从§  ( ⌒) (⌒) |从     それじゃあ、会議室に案内するんで
            乂イ§     (__人__)  |      とりあえずついて来て欲しいっス。
               / ゚ o     ` ー´ /
            /      ∽    ∽
             |  ヽ ヽ   ∞∞ ヽ

                            ──────────────────────
                                    ギャル夫はそう言うと、
                                     先導して歩き出した。
                            ──────────────────────

871 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:40:53 ID:QG/KxshI




::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

     :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

         ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

                 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

                        :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

                       :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

                             ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::



.

874 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:41:30 ID:QG/KxshI



    ──────────────────────
 ギャル夫に促され、連れてこられたのは商都のほぼ中央。
        商都行政機能の中枢となる建物だった。
    ──────────────────────


川川川川
川川川川──────────────────────┐
川川川川                スラム                 │
川川川川■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■    │
川川川川───┬─────┬────────┐■    │
川川川川      │          │                │■    │
川川川川      │          │  市民区        │■    │
川川川川  港  │  職人区  │                │■    │
川川川川      │          ├────┐      │■    │
川川川川      │          │ 上等区 │      │■    │
川川川川      │          │        │      │■    │
川川川川      │─────┼────┤      │■    │
川川川川     \        .│ ☆ 行政区      │■    │
川川川川川     \      .└────┤      │■    │
川川川川川川     \   商業区     .│      │■    │
川川川川川川川     \            .│      │■    │
川川川川川川川川     \          .│      │■    │
川川川川川川川川川★     .\         .│      │■    │     ★元の位置
川川川川川川川川川川     \      .│      │■    │     ☆現在地
川川川川川川川川川川川■■■■■■■■■■■■■    │     ■城壁
川川川川川川川川川川川                        │
川川川川川川川川川川川川──────────────┘

875 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:42:30 ID:QG/KxshI


  __r───‐、 「 ̄|___________「 ̄| , ───ーi__
 | |  -、, -、 |ヽ. n |              | n ,..:'|  -、, -、 | |
 | | |王| |王| |: :| u |              | u |: :| |王| |王| | |
 | | |土| |土| |: :| n | 三三三三三三三三} | n |: :| |土| |土| | |
 | | |  | |  | |: :| u┌ー─ー─ー─ー─ー─ー┐u |: :| |  | |  | | |
 | | |王| |王| |: :| n| , - 、 ,. - 、  , - 、 |n |: :| |王| |王| | |
 | | |土| |土| |: :| u| ム二ハ. ム二ハ. ム二ハ. |u |: :| |土| |土| | |
 | | |  | |  | |: :| n| |土土| |土土| |土土| |n |: :| |  | |  | | |
 | | |王| |王| |: :| u| |    | |    | |    | |u |: :| |王| |王| | |
 | | |土| |土| |: :| n| |王王| |王王| |王王| |n |: :| |土| |土| | |
 | | r=r=r=rミ.|: :| u| |土土| |土土| |土土| |u | : >=r=r=r=}.| |
 | に二二二リ: に二に二二二二二二二二コ二コ :に二二二リ |
 | | |冂| |冂| |: :|>| |\_rー!____,.rー!_,..:'| |<|: :| |冂| |冂| | |
 | | |l 」| |l 」| |: :|  | |   | |  _  | |   | |  |: :| |l 」| |l 」| | |
爻ー| ,.、、、   |: :|  | |   | | //⌒', | |   | |  |: :|      爻xx爻
ミ爻メ爻爻ミ._|,.:'  ,|_| __|_,.|__L!_Ll_,|_,.|__ |_|_ ヽ.|___x爻ミXx爻
爻ミミミ爻彡  >'´                `'<   爻彡ミ爻ミ
メ爻ミ爻彡ミ>'´                     `'<爻ミ彡彡爻
彡ミ爻>'´                          `'<ミ爻爻

                      ──────────────────────
                      建物は古く、日陰に当たる位置には苔が生えている。
                     しかしそれがかえってこの建物の歴史の厚みを醸し出し、
                           重厚な雰囲気を見る者に感じさせた。

                         ここは商都の代官が仕事を行う館でもある。
                      ──────────────────────

876 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:43:07 ID:QG/KxshI


:::::::::::::_______________:::::
::::::::::::|\\        .|:::::::::::::::::::::::::::::::: |::::
::::::::::::|:::::\\       ! :::l ̄ ̄ ̄ ̄|:::::|::::
::::::::::::|:::,、::::\\      |:::::|:::::::::::::::::::::|:::::|::::
::::::::::::|:::||\:::::\\    !:::::!:::::::::::::::::::::!:::::!::::
::::::::::::|:::||:::::\:::::|lll|     |:::::|:::::::::::::::::::::|:::::|::::
::::::::::::|:::||::::::::::|::::|lll|     |:::::|:::::::::::::::::::::|:::::|::::
::::::::::::|:::||::::::::::|::::|lll|     ||]::|:::::::::::::::::::::|:::::|::::
::::::::::::|:::||::::::::::|::::|lll|     |:::::|:::::::::::::::::::::|:::::|::::
::::::::::::|:::||::::::::::|::::|lll|     |:::::|:::::::::::::::::::::|:::::|::::
::::::::::::|:::||::::::::::|〔 !lll!     !:::::!:::::::::::::::::::::!:::::!::::    ──────────────────────
::::::::::::|:::||::::::::::|::::|lll|     |:::::|______|:::::|::::         梨花達が通された部屋に入ると、
::::::::::::|:::\:: :: |::::|lll|     |:::::::::::::::::::::::::::::::: |::::         そこには既に三人の男性がいた。
 ̄  ̄:\:::\::|::::|lll|       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄       三人の内、若い男が活発に二人に声をかけ、
::::::::::::::::::\::::`:::::!lll!     :              二人の老人はそれを興味無さそうに聞き流している。
:::::::::::::::::::::: \:::: !lll!                   ──────────────────────
:::::::::::::::::::::::::::::\|lll|


                 rリ '  ,ィ'ミ ハ 彡'ヘ ヽ.\      /. -─ '''''' ─- .、,          / || ||| ||| _,、彡 彡  }
                 {(( i j,.ィ1{--ヽ.ト, ,、  j } }    /,.、,_ヽヽl l / /_,. 、ヽ       / .\|||,, - '" ヽ ,彡 彡ノ
                 ))' ノ 力ト、} ̄´j.{」レヘ.i ' <.く    ./ -、`''ー─'''´,. - ', ',      /.   ー--‐    ヽ彡 彡7
                { ! ' .ノ ,リ jハ  r'い}. jハ j リ }   / ``ヽニー_ ‐_',ノ´´ ', ',.    /. ‐- 、 ー‐ , -ー‐  〉彡 ノ
                 Y,ニ!l r.===   ===.、 |に゙Y  /‐==、、,,_ 、..__.  _,,、、==‐;‐',.   / |-==。=、  _=。==- |r、彡7
                /{に゙|| ヽ._゚,ィ .l、゚_,〃.|lこj.ト、 /,   ___``   "´___   .,! li.  /. | `ニニ',| ~`ニニ  ||ヨ=ノ
                {i_,ゝニl| ┐ ̄_」  |__ ̄┌ |lニ.イj}/.ll _.._-‐。-、 i i ,r‐。‐-_.._ ll⌒i /  'i,.r‐' ,斗ャ、 `ー、  i!ノ=/
              ニ¨-‐7 : : l ト、.___ー、_, ‐'_, イ.l : ヾ::/ `!| ヾ三≡" | | `≡三'" !l´) / 、'_∧/_,x '`x'─' '/| /ト--
              : : : : l: : : : l.l.lエエエエエエエエ1|.l : :: l/.', `lj ,r '_,ノ  | |  '、._ー 、 lj" /._`寸・托7, / イ  / ,|' |─
              : : : :.|: : : : ||.l.lー─‐r──l.|.l|.: ::// |ゝ''l, /´  r_ | | _ッ  ヽ ,!' /    〈  / / / |/  /;|  'i,
              : : : :|.: : : : |:l.l.lエエエエエエエl.j.l:| /  ! i. l, ゞ=ェェェ三ェェェ='″,! /      |   ' / /   /;;;;|  |
              : : : l : : : : l:::l_` ̄二二 ̄´_l:::l:/-'''"! i  il,    __    ,!`/       |     /   /;;;;;;;|  'i,
              : : :.| : : : : |::::ヽ ̄ ̄ ̄ ̄/:::/   / |  i ! \   ニニ   /, /.     ∧    /i   /;;;;;;;;;;;|   |
              : : :l : : : : :l:::::::::::\   /:::::::/  /  |   ト、 \ ' ' ` / ,!/     ∧;;`,- _ /;;;;|  /;;;;;;;;;;;;;;|   'i,

877 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:44:04 ID:QG/KxshI


             r‐┐
       /\   |  |
       \  \ |_|
      <\ \/
       \>       _,. -─    ー─- 、_
             _.イ_ -‐───── 、 \
           /∠ -‐─‐r──‐-、 /   \
            / / /    / ハ    V     ハ
          / / /    / / 〉   イ   ',   l
         /  ,' //|__ノレ′厶_/ ! !   |  !
        / / { 厶    ヽ   /     レ|  |  |      む?
      ∠ /|   个  _     _ィf示アヽ!   | ├─┐   ワシズの爺ではないか。
          |     イィfてカ     弋_zソ  リ   ム   ト、_ノ
          /  /lハ 弋_ソ            / /´}   !
.        / / / ハ       ,       // l )ノ   |
      / ′ /   ∧             ィ7厂   |
          |    ヘ、    ´`      /  | | |
          |   / ノ> 、    _ イト、  /  / |
          |   |⌒|   ≧ て   / |⌒| ./  j
          |   |  |_.へ_ノ     ト、!  ! /  /





          /三ニシ'⌒ヾミ」jjレヘ;、
            !三=メ==:、ヽ、__ノ_」L
.           |彡〈 ===ミ  〃=:〉
.           r',コ.|ヾヽ..゚__,.'' く゚_ノ    おお、小娘。
            ,|に|| r=ミ三" r_  ∨    久しぶりじゃのう。
         //`ァl|. 「エエェェェェェラ′   元気にしとったか?
        ノル'ィ !:ト、ヾェェェェェェソ
.      ,∠彡"::|l:i:ト、\  一,.イ|
     /"´::::::\l:li|\ヽ`エ´:|i !l      ──────────────────────
   /::::::::::;::-─くW: : :ヽ∨ lル′       その中の老人の一人にナギが声をあげた。
.   /:::::::/: : : :::::::ヽ:::\: ゙|         その声を耳にした老人は喜色を表情に浮かべた。
  /:::::::/: : : : :::::::::::::|::::::::} j         ──────────────────────

878 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:44:48 ID:QG/KxshI


.        /:/.: ./: :/: :/: :/: : |:ヽ: :/l:.: :.l
.      }/: : /: :/: :/: :/|: :|.:|: : V: |: : :|
.      レ': /.-/: :7‐/ |: :|:.L.: :|: :|: : :|
      /!:.:/└,ィホ〉'   ヽ|」 l:.ト、ハ :.:|    あら、知り合い?
      |: :|: : :|.ヒ_ソ    ィホ〉Yl lゝ|: :|
      |: :|: : :| ,,,  '   ヒソ 八|: :|ヽ}
      |: :|: : :|\  ‐  '' イ:|:.:|: :|: :|
      |: :|: : :|: : |/`. フ〔: : :.l :|: |: :|: :|
      |: :|: : :| ̄>≠=、<>-.|: |: :|: :|
      |: :|/l :| /`{ i! } /:/ `ヽ.:|: :|
      |〈:| :l :| l| `ァァ' /:/  ,  |.:|: :|




      / . : / イ´ : / : :l: :| i : : `ヽ、i: : : : .
      .′ : /: :/: . イ: : : | |i: : .ヽ: : l: . : :i i
      i.! : : i|: :|: : : i |. :| . . l :|| : . .|| :|: : :| l
      || :|: :|! :|! : _」 L⊥: ⊥ハ: : :|! : || : : |:.|
    ∧||: |: :|:/´  _ノ      ̄ `ヽ|l : :i.|:.レヘ
    〈. |l i:l:. :{        `^ー     |l: : リ: | ノ   んー。妾の師匠みたいなもんかのう。
     ` |从. : l                j.l : 从:|´     商人として前も後ろも分からなかった時代に
        |.:.{`ト{ ≡≡′    `≡≡' イイ }.:.:!     色々と教えてもらったもんじゃ。
       |.:|トミ.!                レノ.i.:.:′
       |小: :.:.:、     '   、   ノ:.: :/:/
       |:.:ハ :_ :\   ー、―‐ノ  /--v':.l{
       |/:.:.:i´ i`{:.i`i .   ̄ ィ:´i:.j  }:.:.|
       }:.:.:.:.|  |:.|i:}    ̄  {:.:.l|:|/ ハ:.l
       ノ:.:.:._:|  レ'         ` ー|  ト :.:.|   ──────────────────────
                               梨花が尋ねるとナギは口角を上げて答えた。
                             ──────────────────────

879 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:45:24 ID:QG/KxshI


        /./⌒ヽ、   \
.        /,/ ju:、 ij~ \__,. -‐:、
        / ヽ 丶 \ヽij、 ,   li        そうそう。
.      ,'/,ニ}.〉 〃\ i ヾニノ, -fr‐       頼まれていた例のアレ、こちらでも確認したぞ。
.     ノ.l ! //、i{  。i!| u /ニ;|l        いつでも大丈夫じゃ。
   /  ヽ7',ヘ\`ミ=┘''' r。" ̄ラ         __
__,∠-r‐'1  l ト,ヘ、u r v' `ト=彡′      (⊂iト、 }
   i.  |  | ト、`く,ゝ、__ ヽ  :|v/         (⊂iiヽ、''\
    |  ! ヽ.V >、×⊥工エ;ァ'、       (⊂iiヽ、."ゝ、}
    !  ト!  ト.`uく`r-r-r-//'| \      (⊂iiヽ、ゝ、 〉
.   |   N、|、 \ `ニ二´イ/:|   \    ̄\ ヘ ` 〉
  │  | ゞ)):、   ̄´ / / :|     \   /,{  ! 〉




        /:/: : : : :./: ://: : : : : /: :l: : : : :|: : : : : :|: : : ',
.       /:/: : :/: : :/: :///: :. : :.イ: : ll: : :.| :|: : : : : :|: : : :.',
      /:/イ: :/''" ̄ ̄   ̄\/ |: : ||: :.:.|: |: : : : : :|: : : : }
      イ/ └r'    `ヽ    _,.>' L: :/: |: : : : : :|: : : : l
      |: : : :|  _            `ヽl : : : : : |: : : : l   ひひひ。
      |: :. :.ll '"7ヌzミ            〉: : : : :l: : : :/   爺の癖に仕事が早いのう。
      レ___」.} 弋_cノ     -テモ=z、 ,': : : : : l: : : ,'
.         | `"        弋゚cン` /: : : : :/l: : : l
.         l     ,      `゛¨  //: : :,イ::|: : : ',
           ',              〃―" ,ノ:::l: : : :ヽ
.         人   r、__        -r '": : :ハ: : : : :\
         f: :.> 、 ` ‐―┘    / j_: : /__ゝ_: : : \
         |: /  \           /   ∨::::::::::::/ ̄`ヽ
         レ'   /:::ト―r‐<      /   /::::::::::: /

881 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:46:15 ID:QG/KxshI


         | .i´ _`'-、___.、-'´_ `i  l
            | l u _ `'-、__、-'´ _ l .|
         | .l    `'-、____、-'´ u l |
         | |-====、、  ,、====-| |    カカカ!
.       r‐'、ヽu,、-三- ゛|j~´-三-、u /r-、    なんのなんの。まだまだ小娘には負けられん。
       | r‐| | <´ o 》ノi i、《 o `> .| |`i |
       | に| | ゛ミ≡彡 | |uミ ≡彡 .| |.コ |    それよりもこちらの取り分を忘れるでないぞ。
.        | ゝ.|.| ト、ヽu__ | .| u、_ /,ィ |.|ノ l
.        ゝ-|| | |ヽ u ゝ!__!ノ u ,ィ'|.| ||‐'´|
       /  | ト'、|`T.T T T.T´レ1| .|  |
       7/| .| \|`「`「`「`「´| |/ |  |ヾ
  ,.、 -‐ '' "|';';| .| しu`U二二二 ̄u .|  |';';'|" '' ‐- 、..,
'' "';';';';';';';';';'|;';';'|  `'i 、    ̄ ̄  ,、-i´  .|';';';'|;';';';';';';';';';';" ''




         ./  /'   ./  l |     \
        /   / / /   .| ハ   lllヽ \
       ./  | ||l イ .L -―ル |‐-、」.l | l.  ヽ
       f l | ||L/└┘        `ヘij   }
       l | |l |.|   _, -‐'   ヽ、  ト'  ト|
   r‐――| .| .||  | -┬‐‐=    z、__ ,'   リ
   |    | | fル、ト  弋ノ     弋ノ ヘ、 /     ひひひ。
   ` ―‐イ { l〈              { /`      分かっておる分かっておる。
        }  \         '    l .}       持ちつ持たれつ、
        l  \ニヽ    ' 、__    ノ |       充分に甘い汁を吸わせてやるわ。
       ,'   「 `|\   ` ‐ '´   イ l |
       /   ハ  |     、 _ イ  .} | |:|
      ./   .ハ  |      /:::|{  | .|.l:|    ──────────────────────
     / , -‐'"|  |     トヘ|  | .|.l.|        なんとも似た雰囲気を持った二人だった。
     /`ヽ    ト-┤_     ヽ} ⌒|、|.}.|          師匠と弟子という関係も頷ける。

                                   耳に残る笑い声を上げながら
                               相手の胸の内を探るように会話を切りだして行く。
                             ──────────────────────

882 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:47:20 ID:QG/KxshI


                          γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
                          l    うひひひひ。   >
                          ヽ、________ノ



                                  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
.                                 │   クカカカカ!    >
                                  \________/
      Nミ || ||| ||| _,、彡 彡  }
    N、/ \|||,, - '" ヽ ,彡 彡ノ
    |ミ/  ー--‐    ヽ彡 彡7
    |/‐- 、 ー‐ , -ー‐  〉彡 ノ
`ー、  |-==。=、  _=。==- |r、彡7    おいおい。
-、 ヽ  | `ニニ',| ~`ニニ  ||ヨ=ノ    旧交を温めるのは良いが、
  'i ) 'i,.r‐' ,斗ャ、 `ー、  i!ノ=/     急ぎの話じゃなかったのかい?
__'、'_∧/_,x '`x'─' '/| /ト--    俺も暇じゃあないんだが。
__`寸・托7, / イ  / ,|' |─
    〈  / / / |/  /;|  'i,
      |   ' / /   /;;;;|  |
.     |     /   /;;;;;;;|  'i,     ──────────────────────
    ∧    /i   /;;;;;;;;;;;|   |     もう一人の老人はその二人を呆れたように眺めながら
   ∧;;`,- _ /;;;;|  /;;;;;;;;;;;;;;|   'i,              葉煙草を咥えた。
                            葉の焦げる独特な臭いが部屋を漂う。
                        ──────────────────────

883 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:48:12 ID:QG/KxshI


\    ;;;;||  o;;;;;||   ;;;;;;;||  ψ;;;;;||   ;;;;;;;||
 ll\..,,__||__iii___||___||__ζλ_||___||
 ||ll ||================
li ||li || || il;;||| ll |y||llliii||y| ll ||llliii||| ll ||y||llliii||y|
lli|| il|| ||lljjj|||l;;L|y|| ll ||y| il;;||llliii||| ll ||y||llliii||y|
 || || ||llliii|||l;;L|y||llliii||y| ll ||llliii||| ll ||y||llliii||y|
 || || || ll |||llliii|y||lljjj||y| il;;||llliii|||l;;L||y||llliii||y|
lli|| || ||l;;L|||llliii|y|| ll ||y|lljjj||llliii|||l;;L||y||llliii||y|
 ||lli||====  NVVVVVVV\/|ヽ/|ヽ/|==
li || ||(○ ||llliii| /\        \| | | |
li ||lli|| Y:::;||l;;L| |;;<         `ヽ、 | |
li ||lli||_||________,||</ /"" \ .ノヽ. \|__
 ||/       '[] ''//, '〆     )  \ ヽ
           〃 {_{   ノ    ─ │i|    そ、そうっスね。
           レ!小§ (○)  (○)  | イ    じゃあ、取り急ぎ紹介を…
            レ § u (__人__)   |ノ
            /⌒゜。  ー‐  。゜ィヽ
            / rー'ゝ∞   ∞ 〆ヽ
           /,ノヾ ,> ∞∞  ヾ_ノ,|   ──────────────────────
           | ヽ〆        |∞|         煙草を咥えた老人の言葉に、
                                ギャル夫は慌てて梨花達に紹介を始める。
                            ──────────────────────

884 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:48:56 ID:QG/KxshI


                             / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
    ))' ノ 力ト、} ̄´j.{」レヘ.i ' <.く             |   商都代官   隆・ムラオカ氏          .│
   { ! ' .ノ ,リ jハ  r'い}. jハ j リ }         |   商人ギルド代表 巌・ワシズ氏           .│
   Y,ニ!l r.===   ===.、 |に゙Y            |   冒険者ギルド代表 銀二・ヒライ氏っス     >
   /{に゙|| ヽ._゚,ィ .l、゚_,〃.|lこj.ト、        \___________________/
  {i_,ゝニl| ┐ ̄_」  |__ ̄┌ |lニ.イj_}
ニ¨-‐7 : : l ト、.___ー、_, ‐'_, イ.l : ヾー-¨ニ
: : : : l: : : : l.l.lエエエエエエエエ1|.l : : : l : : : :
: : : :.|: : : : ||.l.lー─‐r──l.|.l|.: : : :|: : : :
: : : :|.: : : : |:l.l.lエエエエエエエl.j.l:| : : : :| : : :
: : : l : : : : l:::l_` ̄二二 ̄´_l:::l: : : : :|: : :            / / ``ヽニー_ ‐_',ノ´´ ', ',
: : :.| : : : : |::::ヽ ̄ ̄ ̄ ̄/::::|: : : : :| : :            /‐;‐==、、,,_ 、..__.  _,,、、==‐;‐',
                                    i l,   ___``   "´___   .,! li
                                f⌒ll _.._-‐。-、 i i ,r‐。‐-_.._ ll⌒i
                                   !(`!| ヾ三≡" | | `≡三'" !l´)!
                                  ', `lj ,r '_,ノ  | |  '、._ー 、 lj"/
                                 / |ゝ''l, /´  r_ | | _ッ  ヽ ,!'"i\
            /〃 〃 〃 〃 彡 .|          ./  ! i. l, ゞ=ェェェ三ェェェ='″,!i ,'  \
         l /^ヽ__.、-''´`ヽ 彡 |       .∠-'''"! i  il,    __    ,! /l,``'''- 、_
            |‐- 、  ,. --  〉 =.|    '"´    / |  i ! \   ニニ   /,'// l,    `
         |.==。〉 =。=.lr‐, = |          /  |   ト、 \ ' ' ` / ,! '/  l,
            |二/  二´ ||ヨ| = |        /   l  | r\   ̄ ̄  ,イ.//    l
          lr/__ 、 `‐、 ||ソ = |
          l ̄_ ̄ ̄ /ヽ= |\__
    __.... -‐ '' "lヽ.゛  /   ヽ,l  | " '' ‐-
‐ '' "       | `i‐´ヽ.   /|  .|
      rェュ‐,,-,,-‐'  、|  /  |  |
 ゝ  ( と!ニ!77二二` \ |   .|  .|
  ヽ. )ゝ'=/7-''-- 、   \  |   |
.   ( ) `// ̄ ̄ヽ、   / >へ  .|

886 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:49:56 ID:QG/KxshI


.               /VVVVVVV
            /        /
.         /           >
       / 〃廴,/ ゛゛\ \>
.       f' ,/  (      ヾ, ヘヘ    そしてこちらが…
.      |i│ ─    `ヽ     }_} ヾ,,
.  .━ .ト.:| (●)  (●)  §小.N
.  ┃┃ 乂|  (__人__)   § N          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
.   ⊂ ヽ∩ ゜。 `ー´  。゜   ヽ        │ ああ、いらんいらん。 >
.   .乂_\  ∞   ∞  /攻 ,)        \________/
     \∞ゝ、__∞∞_   " /
       \  ____ 。/



          ト VVVVVVVVノ\
           \            \
             ヽ             \
           ⌒≧x   /^^\/ \ \
            彡  〆     )   丶 ∨
             〃 ハ     _ノ   ― Y:i|
             イ 从§  ( ○) (○) |从     へ?
            乂イ§     (__人__)  |
               / ゚ o     ` ー´ /
            /      ∽    ∽
             |  ヽ ヽ   ∞∞ ヽ     ──────────────────────
                            続いて梨花達の紹介をしようとしたギャル夫の声を
                                   横から遮る声がかかった。
                            ──────────────────────

887 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:51:25 ID:rT.xvkm.


           ,ィ /| /.| ,ィ
              / レ  レ  |/ .| /|
          /〃 〃 〃 〃 " レl
            /〃 〃 〃 〃 彡 .|
         l /^ヽ__.、-''´`ヽ 彡 |
            |‐- 、  ,. --  〉 =.|      今をときめく話題の方々だ。
         |.==。〉 =。=.lr‐, = |
            |二/  二´ ||ヨ| = |       梨花派の盟主 梨花・フルデ様にその騎士やる夫・ニューソック
          lr/__ 、 `‐、 ||ソ = |       そしてナギ派の盟主 ナギ・ミクリヤ様にその騎士できる夫・パーソク。
          l ̄_ ̄ ̄ /ヽ= |\__     今やそんなことも知らん奴はモグリだよ。
    __.... -‐ '' "lヽ.゛  /   ヽ,l  | " '' ‐-
‐ '' "       | `i‐´ヽ.   /|  .|
      rェュ‐,,-,,-‐'  、|  /  |  |
 ゝ  ( と!ニ!77二二` \ |   .|  .|
  ヽ. )ゝ'=/7-''-- 、   \  |   |     ──────────────────────
.   ( ) `// ̄ ̄ヽ、   / >へ  .|     遮ったのは冒険者ギルド長と紹介された老人だった。
.    ヽ` ゙"  |   | \/ /    \ |    冒険者ギルドとは冒険者に仕事を斡旋する組合のことだ。

                               その中でも商都の冒険者ギルドといえば
                          数ある冒険者ギルドの全てに影響力のある強大な組織だ。

                           そのトップともなれば権力は貴族に勝るとも劣らない。
                             そんな人物が次々と梨花達の名前を言い当てる。
                           ──────────────────────

888 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:52:30 ID:rT.xvkm.


      Nミ || ||| ||| _,、彡 彡  }
    N、/ \|||,, - '" ヽ ,彡 彡ノ
    |ミ/  ー--‐    ヽ彡 彡7
    |/‐- 、 ー‐ , -ー‐  〉彡 ノ
`ー、  |-==。=、  _=。==- |r、彡7
-、 ヽ  | `ニニ',| ~`ニニ  ||ヨ=ノ       今回の事情も大体は理解している。
  'i ) 'i,.r‐' ,斗ャ、 `ー、  i!ノ=/        余計な前振りはいいから本題を頼むよ。
__'、'_∧/_,x '`x'─' '/| /ト--
__`寸・托7, / イ  / ,|' |─
    〈  / / / |/  /;|  'i,
      |   ' / /   /;;;;|  |
.     |     /   /;;;;;;;|  'i,




   ノノ,ノノ,イノ`{{ー{{‐ヽ,ミ リ (( (. (
  (((.〃/ {f\`:::ij~ソヘにヽ、}}} 、\
   ))n|'/'´\ヽ~://'⌒ヾ、r,ニヽ }} j     え?
   (((| ||{{  @| v:|  @ jリ:|l-、|.| {(
    )}l ||:`ミ=彡!ij :|ミ==彡'::||^ソノ ,j )
.   (((ハ|!`!u'こ′j`つ v j「 l|ニイ {{.{
    ヾミ| r'ニヽ.`ー'´ノ,ニヽ |\ヾ ヽ`ー 、
     `|.||⊥工工工.⊥|.| |  )川 `,っ j
        |.||-─ーr──-|.| | ( ゝニ._( (
      |.|lココゴココココj.| |./:`ァー、ヾ. )
      ヾ二三三二二/::::/ : : ;ゝ._ヽ
             >:'´::::::/: : :∠-─-リ、         ──────────────────────
.             ∧::::::::/ : ;.ィ´: : : : : : : : :\        そして彼はこの集められた原因を既に知っていた。
                                 自分の傘下の冒険者宿で騒ぎがあったことも理由だが、
                                これくらいの情報を集められない程度ではやっていけない。

                                      煙草を燻らせながら悠々と先を促す。
                                 ──────────────────────

891 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:53:38 ID:rT.xvkm.


.        /,/ ju:、 ij~ \__,. -‐:、
        / ヽ 丶 \ヽij、 ,   li     まぁ、一理あるのう。
.      ,'/,ニ}.〉 〃\ i ヾニノ, -fr‐    商都の大事に繋がる急ぎの用事よ。
.     ノ.l ! //、i{  。i!| u /ニ;|l     早いところ済ませようか。
   /  ヽ7',ヘ\`ミ=┘''' r。" ̄ラ         __
__,∠-r‐'1  l ト,ヘ、u r v' `ト=彡′      (⊂iト、 }
   i.  |  | ト、`く,ゝ、__ ヽ  :|v/         (⊂iiヽ、''\
    |  ! ヽ.V >、×⊥工エ;ァ'、       (⊂iiヽ、."ゝ、}
    !  ト!  ト.`uく`r-r-r-//'| \      (⊂iiヽ、ゝ、 〉
.   |   N、|、 \ `ニ二´イ/:|   \    ̄\ ヘ ` 〉
  │  | ゞ)):、   ̄´ / / :|     \   /,{  ! 〉




        yイ川〆f⌒トミミミl.l.|ヘヘミ:、
       r彡リリ川/ }  〉 {`ヾyリトゞ、リ
       }リィ〃ル {-ハ u ) ム+ {ヾリミヾゝ、
      f彡ノイ }__ `!  ' u__' ト仏川リ
      r' 1⌒| r´  ヽ u./´ ヽ /  }く    。o(あ、あれ? なんのことだかさっぱりなのは、)
      ,ン´|  |ヽ   。|  |.。  ノ|  /{{{
     (彡ム_ | `¨´.|  |.`¨´ ト ィヘヘ}       。o(もしかしてワシだけざんすか?)
    --一´ |  `l.u__⊆、__,.⊇__ |   | `ー--
       |   | l.iエエェェエエi.l |   |
       |   | l.、ェェェェェヮ,l |   |
       |   lヽ`´ ̄  ̄`´.ノ|   |
       |   |\.` ̄  ̄´/|   |      ──────────────────────
       |   |  \.   /  |   |           そして商人ギルド長だという老人も
       |   |   ン‐く.    |   |         冒険者ギルド長と同様の理解を示していた。
       `ヽ | /i  i\ | /
                             その中で額に汗を浮かべるのは代官だという男だった。
                                  立場に見合った威風を持つ二人に対し、
                               見る者にどうも小物然とした印象を与える男だ。
                             ──────────────────────

892 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:54:38 ID:rT.xvkm.


            NVVVVVVV\
            \        \
            <         `ヽ、
            </ /"" \ .ノヽ. \
             //, '〆     )  \ ヽ
            〃 {_{   ノ    ─ │i|       えーと…
            レ!小§ (○ ) (○ ) | イ  チラッ
             レ § u (__人__)   |ノ
              /⌒゜。  ー‐  。゜ィヽ
             / rー'ゝ∞   ∞ 〆ヽ
             /,ノヾ ,> ∞∞  ヾ_ノ,|
             | ヽ〆        |∞|




      / ̄ ̄ ̄\
    / _, 、_ \
   /  (●)  (●)  \   ………
   |    (__人__)    |
   \    ` ⌒´    /
                        ──────────────────────
                             尊い方々の名乗りを遮ったのだ。
                          人一倍このような無礼を気にするやる夫を
                            ギャル夫は横目で恐る恐る覗き見た。

                         やる夫は不機嫌そうに眉間の皺を一層深めるも、
                              何かを口に出す様子は無い。
                        ──────────────────────

893 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:55:32 ID:rT.xvkm.


            NVVVVVVV\
            \        \
            <         `ヽ、
            </ /"" \ .ノヽ. \
             //, '〆     )  \ ヽ
            〃 {_{   ノ    ─ │i|      まぁ、そういうことなら始めさせて貰うっス。
            レ!小§ (◯) (◯) | イ
             レ § u (__人__)   |ノ
              /⌒゜。  ー‐  。゜ィヽ
             / rー'ゝ∞   ∞ 〆ヽ
             /,ノヾ ,> ∞∞  ヾ_ノ,|
             | ヽ〆        |∞|     ──────────────────────
                                 ギャル夫は大丈夫そうであることを確認すると、
                                   梨花達の紹介を飛ばして話し始めた。
                               ──────────────────────

894 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:56:34 ID:rT.xvkm.






          ト VVVVVVVVノ\
           \            \
             ヽ             \
           ⌒≧x   /^^\/ \ \
            彡  〆     )   丶 ∨   先日、一つの冒険者パーティが依頼中に
             〃 ハ     _ノ   ― Y:i|    アンデッドの集団と出くわしたという報告が上がってきたっス。
             イ 从§  ( ●) (●) |从
            乂イ§     (__人__)  |     そして、そのアンデッドはこちらに向かって来ていると…
               / ゚ o     ` ー´ /
            /      ∽    ∽
             |  ヽ ヽ   ∞∞ ヽ




           ト VVVVVVV_ノ\
            \           \
            ハ            \
         ⌒≧ /  /^^\〆 、 \
            彡  〆     \ \ ヽ
          〃 ハ   /   \\ l  |      そのパーティは撤退戦によって壊滅。
         ル从§ (●) (●) ヾ  |      ただ一人が商都に辿りついたことから判明したっス。
             乂§   (__人__)   从イ
            \   `ー´   /
            /           \

895 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:57:47 ID:rT.xvkm.


     ____
   /      \
  /   _ノ ヽ、_.\       ふむ。
/    (●)  (●) \      数はどれくらいだ?
|       (__人__)    |
/     ∩ノ ⊃  /       50くらいなら、
(  \ / _ノ |  |        私とお前で捜索掃討し、
.\ “  /__|  |       討ち漏らしをできる夫とその私兵で対処する。
  \ /___ /
                   これでなんとかならなくも無いが?




          ト VVVVVVVVノ\
           \            \
             ヽ             \
           ⌒≧x   /^^\/ \ \
            彡  〆     )   丶 ∨
             〃 ハ     _ノ   ― Y:i|   山中っスから詳しいことは分からなかったそうっスが…
             イ 从§  ( ー) (ー) |从   視界がアンデッドで埋まる程の群れだったらしいっス。
            乂イ§     (__人__)  |     報告通りなら、その数はおそらく―――
               / ゚ o     ` ー´ /
            /      ∽    ∽
             |  ヽ ヽ   ∞∞ ヽ
                           ──────────────────────
                                 ギャル夫の説明に口を挟んだ。
                         広範囲に散るアンデッドを全滅させることは非常に面倒だが、
                           やる夫の提案ならばさほど大掛かりな部隊は必要無い。
                        それはやる夫自身とギャル夫の力量を正確に把握した判断だった。

                                   ギャル夫はそれに応え、
                              そしてギャル夫は一瞬だけ言葉を飲む。
                           ──────────────────────

896 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:58:47 ID:rT.xvkm.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃  _-";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_==""´;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
┃/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;-">":;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
┃;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,- 千:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
┃;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,..-"´:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
┃;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_..-"´:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
┃;;;;;;;;;;;;;;; - ":;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::::::;:;, 〃:;:
┃;;;_,-<:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.:./;:;:;:;:;
┃:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;、;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/" ̄ ゙̄`ヽ、_;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/:;:;:;:;:;:;:;:
┃;:;:;:;:;:;:;:;:;:;,-"チミ`-、、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.,,,,,-=-‐:;:,i" ,_ i、    \;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
┃:;:;:;:;,..-"´:::::::::::      /" ̄ ゙̄`ヽ、_      ノ_,:  r'7。t'    r=、i
┃""´::::::::::::::::::::::     ,i" ,_ i、    \     ゙'r'~" ゙;: ̄    r,-/
┃::::::::::::::::::::::::::::::     ノ_,:  r'7。t'    r=、i     ト-'" :i イ''l   ‐'',!
┃::::::::::::::::::::::::::::::     ゙'r'~" ゙;: ̄    r,-/     Yrトfr、 jリ  /  l    /" ̄ ゙̄`
┃::::::::::::::::::::::::::::::     ト-'" :i イ''l   ‐'',!      ト^^^' r : / ・:!   ,i" ,_ i、
┃::::::::::::::::::::::::::::::      Yrトfr、 jリ  /  l       ゙レ,i-‐''" :"・.l  ノ_,:  r'7。t'
┃::::::::::::::::::::::::::::::      ト^^^' r : / ・:!         l r'"..'":〉`>、゙'r'~" ゙;: ̄
┃::::::::::::::::::::::::::::::       ゙レ,i-‐''" :"・.l        /レ!:v / ./ ,;>ト-'" :i イ''l
┃::::::::::::::::::::::::::::::         l r'"..'":〉`>、     ∠ / l V',.r‐'" / ,.Yrトfr、 jリ
┃::::::::::::::::::::::::::::::       /レ!:v / ./ ,;>、__                ト^^^' r :
┃              ∠ / l V',.r‐'" / ,.r<__              ゙レ,i-‐''"
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛



          ト VVVVVVVVノ\
           \            \
             ヽ             \
           ⌒≧x   /^^\/ \ \
            彡  〆     )   丶 ∨
             〃 ハ     _ノ   ― Y:i|
             イ 从§  ( ●) (●) |从   1000は下らないかと…
            乂イ§ u.   (__人__)  |
               / ゚ o     ` ー´ /
            /      ∽    ∽
             |  ヽ ヽ   ∞∞ ヽ    ──────────────────────
                                     そして出た言葉は、
                               誰もが想像さえしていなかった数だった。
                           ──────────────────────

898 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 17:59:40 ID:rT.xvkm.


         ____
       /     \
     / \   / \      1000!?
    /   (○)  (○)   \     そんなアンデッドの大量発生なんて聞いたことないですよ!?
   |      __´___     |
   \      |il!|!il|    /
   /       ̄ ̄    \




         ____
       /ヽl__l l l l lヽ
     / ニ/´_` ┴ _-ヘ.l
      / ニ/ ___ 二ニu __{
.    l ニ_L` ニニヽ u ∠7     しかも発見が山中じゃろう?
    | {lニll ぇ゚zz'  く゚zzl      そんな所にそこまで大量の死体があるとは思えないが…
   ノ|ノハt-リ u三 r_  |ニ、!l     なにかの間違いでは?
 __ノ_/`l/ {二二二7/lト
 :::::::::|llllll   \  = /-⊥
 :::::::::|lllll|     \ __/::::::::::::::‐- ._
 :::::::::|lllll|      /llll/::::::::::::::::::::::::;ハ
 :::::::::|llllll      /llll/::::::::::::::::::::::::/:::::|
                         ──────────────────────
                          それを耳にした人々が口々に疑問の声を上げる。
                         ──────────────────────

899 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:00:48 ID:rT.xvkm.


          ト VVVVVVVVノ\
           \            \
             ヽ             \
           ⌒≧x   /^^\/ \ \
              彡   〆   _ノ   ヽ_   ∨
             〃 ハ   ( ●) (●)Y:i|      俺っちも流石にそこまでは行かないと思うんスけど…
             イ 从§ u. (__人__)  |从
            乂イ§.     `⌒´   |
              \/⌒)⌒)⌒)   //⌒)⌒)⌒)
               /| / / /   (⌒)| / / /
             /  |    (⌒)   ヽ      /
            /  l  |     /   /  )   /
             |   ーゝ    /   /     /




         ___
      /)/ノ ' ヽ、\
     / .イ '(●)  .(●)\     ふむ…
  .  /,'才.ミ).  (__人__)   \   ヒライ殿、冒険者ギルド長だったな。
  .  | ≧シ'   ´ ⌒`     |   我々は魔物の生態については疎い。
  . \ ヽ           /    なにか見解はあるか?

                 ──────────────────────
                     ギャル夫自身も半信半疑なのだろう。
                    だが、冒険者から得た情報から考えるに、
                        そうとしか考えられないだ。

                   果たして現実としてその数はありえるのか。
                 冒険者ギルドとして魔物の生態にも詳しいであろう
                         銀二に問いを投げかける。
                 ──────────────────────

901 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:02:03 ID:rT.xvkm.


       ド' \ヽ :j:|   |:! !|i i|,
      「ヾ.\ ヾ/⌒\}リべi i!|
      | \ヾ' /    、_,, ヽi|    そうだな…
      |二二〈 ――-、  ,. -l|    基本的にアンデッドが発生する条件というのは3つある。
.       |==r=iヨ ==。= /=。=|
        |=::{{_H  `二´ ヽ二|     一つは死体が適切に埋葬されなかったことによって、
      |==ヾi|   / r_ 」、 l     元の身体の持ち主自体が怨念を持ってアンデッド化する。
      ∧:==:ハ / ー―‐一/     元戦場や、なんらかの理由で滅んだ村に現れるアンデッドはこれに該当する。
 _,.  -‐/  ヽ/  ヽ   ''''' / |二._ー
 _.. -‐|    |ヽ   \.  / |
´   |   |f∧    ,>イ  |




      Nミ || ||| ||| _,、彡 彡  }
    N、/ \|||,, - '" ヽ ,彡 彡ノ
    |ミ/  ー--‐    ヽ彡 彡7    二つ目。
    |/‐- 、 ー‐ , -ー‐  〉彡 ノ     なんらかの理由で集まった怨念が死体に宿ることで発生する。
`ー、  |-==。=、  _=。==- |r、彡7     墓地や洞窟なんかに現れるアンデッドはこれだな。
-、 ヽ  | `ニニ',| ~`ニニ  ||ヨ=ノ     ああいう所は陰の気が溜まりやすい。
  'i ) 'i,.r‐' ,斗ャ、 `ー、  i!ノ=/
__'、'_∧/_,x '`x'─' '/| /ト--     そして三つ目は何者かが使役するパターンだな。
__`寸・托7, / イ  / ,|' |─      魔道士が魔力を死体に込めてアンデッドを発生させる。
    〈  / / / |/  /;|  'i,
      |   ' / /   /;;;;|  |
.     |     /   /;;;;;;;|  'i,
    ∧    /i   /;;;;;;;;;;;|   |
   ∧;;`,- _ /;;;;|  /;;;;;;;;;;;;;;|   'i,     ──────────────────────
                        それに対して銀二は淀み無く記憶からの知識を披露した。
                         ──────────────────────

902 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:03:07 ID:rT.xvkm.


            /〃 〃 〃 〃 彡 .|
         l /^ヽ__.、-''´`ヽ 彡 |
            |‐- 、  ,. --  〉 =.|    今回だと…
         |.==。〉 =。=.lr‐, = |     二つ目のパターンじゃないかな。
            |二/  二´ ||ヨ| = |
          lr/__ 、 `‐、 ||ソ = |       ワシズの言うとおり、
          l ̄_ ̄ ̄ /ヽ= |\__   ここ最近で山中に死体が大量に出るような事は無かったはずだ。
    __.... -‐ '' "lヽ.゛  /   ヽ,l  |    そもそも、冒険者以外が寄り付く所じゃない。
‐ '' "       | `i‐´ヽ.   /|  .|
      rェュ‐,,-,,-‐'  、|  /  |  |
 ゝ  ( と!ニ!77二二` \ |   .|  .|




     ____
   /      \
  /   _ノ ヽ、_.\
/    (●)  (●) \     なるほど…
|       (__人__)    |     三つ目を除外する理由は?
/     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /

904 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:04:10 ID:rT.xvkm.


       ド' \ヽ :j:|   |:! !|i i|,
      「ヾ.\ ヾ/⌒\}リべi i!|
      | \ヾ' /    、_,, ヽi|
      |二二〈 ――-、  ,. -l|     そりゃ簡単だ。
.       |==r=iヨ ==。= /=。=|      普通の魔道士が使役できるのはせいぜい5~6体だ。
        |=::{{_H  `二´ ヽ二|     優秀な魔道士で10体って所か?
      |==ヾi|   / r_ 」、 l
      ∧:==:ハ / ー―‐一/      1000体のアンデッドの使役なんざ、
 _,.  -‐/  ヽ/  ヽ   ''''' / |二._ー-  どう逆立ちしたって無理ってもんだ。
 _.. -‐|    |ヽ   \.  / |  `¨
´   |   |f∧    ,>イ  |



           ____
         /     \
       /        \
      /  \    /  \    なるほど…
     |    (●)   (●)   |
     \      ´     /     ──────────────────────
     /      ̄ ̄    \            アンデッドの発生条件のうち、
                      1000体もの発生を可能とする条件が条件②であるということだ。

                       山中で大量の怨念 ―陰の気を帯びた魔力― が発生し、
                    そこにあった過去の死骸等を一斉にアンデッド化させたと考えられる。
                        ──────────────────────

905 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:05:21 ID:rT.xvkm.


.     {〃 r;三ミ、 〃彡ミ(_
       )リノ,ィ,イr';リ"`〈ぃヽミ゙ヽ
    r,=' 彡〈でサく::v:::::`r}ヒ7 ミ(
.     l〃r;=:、} r;==ミ ij~,〃=、゙ミヾ.)    ちょ、ちょっと待つざんす!
    ノ,リハY^i|:{{  e l:v i e j}|.|:(     いったい、なんの話をしてるざんすか?
   (.(((. {に|! `ミ='|:: ド=''|.| ))     アンデッドがどーとか知らないざんすが、
    ) ))`フl ,コ_⊂、u,⊃,[ K((      そんなことは兵に任せる仕事ざんす!
  _,∠-‐'T´| l.|[゙T'テ=三=テ']l|_リ))
 : : : : : :│: l :l.|l.`' ┴┴‐'´l|| :`¨''ー- .._
 .: : : : :.|: : ト、::l.|lエエエエエl|.!: : : : : : : : : lヽ.
  : : : : : |: : :|::::ヾ.二二三二ン:| : : : : : : : : | : :l
 : : : : n , ‐_''ニつ\ /::|: : :|: : : : : : : : | : : ト、
 : : : /.ノ' r´',二ニ⊃^\::::|: :⊂ニ'_‐.、∩: : /: :}
  : : _レ′' "_二ニ⊃__/::ヽ|:⊂ニ二_`;:.\l: : : : :ハ
 /「l   '´ ,.ニニ⊃! |:::::::|⊂ニ二_` ヽ ト、: :/: :;〉    ──────────────────────
 : : ヽ\_-r ´l::::::::::::|. |:::::::l:⊂ニニ_` `  ノi:}\: :"ヘ.         やる夫達が熱心に議論を重ねる中、
 : : : : `フ′: |:::::::::::|  |:::::::| : : | : :`ト- 'ノノ : : \ : \     代官であるムラオカが大声で口を挟んだ。
                                ──────────────────────

906 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:05:55 ID:rT.xvkm.


      ●┃┃
        ━━━━  ●  ●  ●  ●  ●  ●  ●  ●  ●
      ●┃┃







\    ;;;;||  o;;;;;||   ;;;;;;;||  ψ;;;;;||   ;;;;;;;||
 ll\..,,__||__iii___||___||__ζλ_||___||
 ||ll ||================
li ||li || || il;;||| ll |y||llliii||y| ll ||llliii||| ll ||y||llliii||y|
lli|| il|| ||lljjj|||l;;L|y|| ll ||y| il;;||llliii||| ll ||y||llliii||y|
 || || ||llliii|||l;;L|y||llliii||y| ll ||llliii||| ll ||y||llliii||y|
 || || || ll |||llliii|y||lljjj||y| il;;||llliii|||l;;L||y||llliii||y|
lli|| || ||l;;L|||llliii|y|| ll ||y|lljjj||llliii|||l;;L||y||llliii||y|
 ||lli||====   ________=lヽ/|ヽ/|ヽ/|==
li || ||(○ ||llliii| /      \:::;| | | | | |
li ||lli|| Y:::;||l;;L| |;;;| ̄ ̄l ̄ ̄|;;;| :| | | | | |
li ||lli||_||________,||' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|;| :| | | | | |_____
 ||/       '[] '' ̄ ̄ ̄ ̄'''[] i|/ヽ|/ヽ|/

                           ──────────────────────
                             その言葉に部屋に痛々しい沈黙が舞い降りる。
                           ──────────────────────

908 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:06:50 ID:rT.xvkm.


  NVVVVVVV\
  \        \
  <         `ヽ、
  </ /"" \ .ノヽ. \
   //, '〆     )  \ ヽ
  〃 {_{   ノ    ─ │i|    えーとっスね…
  レ!小§ (○)  (○)  | イ   諸般の事情で、現在商都には兵士が一兵たりとも居ない状況っス。
   レ § u (__人__)   |ノ     配備されてる戦力は近衛騎士の俺っちのみ。
    /⌒゜。  ー‐  。゜ィヽ
   / rー'ゝ∞   ∞ 〆ヽ    だからこうして皆さんに集まって頂いてるわけで…
   /,ノヾ ,> ∞∞  ヾ_ノ,|
   | ヽ〆        |∞|




   i:::::::ミミ:::::::::::::::::ミ::::::ミ,!
  ,,.-':::::::::::::::::::::::;へヘ、_;:::゙=- 、
. (:::::::::::;;. !i⌒ヾ.メ.゙>-=、i.|⌒i::::i
 ヾ、::::/.{!ヾ、 ,/ /   ii.||;;コ|ミヽ、    はああああああああ!!??
   ):::::il⌒\゙ " !  ◎》.||_」|:::::::::゙ミi
  く:::::::{i ◎ ヽu i,,__,,ノ'/ヾ.ノ:::::::::::::::i
   ):::::《_  _(  し┐ !, =、!゙i:::::::::ミミヽ、
  /:::::::::!.ミ''" ゝu ,-',ノi' iコi | ゙'=;;:::::::::::<
  '-=,,_::゙'i ! ゙''ニ=' イ レ" || |  /!=-r''"
      !;:ヽ((_|__!-'"~_,ri.|.|  /::|  | ,.
     ゙''-ゝヾ、 ,r<>┴┘!.| /::::| .| 7 )           ──────────────────────
         ヽ.i<>ソニ ̄ ゙"ノ ./:::::| .| i   ̄ヽ、                銀二とワシズの言葉により、
         ヾ''" ,,./"\/::::::::| | ヽ、 ./  ゙'',⌒ ̄   皆が知っていると思っていた前提のことをギャル夫は口にした。
         ヽ-''"     !ヽ;:::::| |   ゙〈   /
                                   その言葉を聞き、ムラオカはギャル夫に掴みかかる。
                                   ──────────────────────

909 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:07:53 ID:rT.xvkm.


             ,'((,、シノイ{{ }} ヽ)) )ミミ::::::::ヽ、
            ヾ巛、ノ{{ )}( ./)} {(ヾミ、 ))))
             ))), =-、ヽ)/ , "⌒ii》,-、//    じゃあ、商都の守りはすっからかんって事じゃないざんすか!
            ,i'"リ|{  ヽ  /    }|r i.i《(ヽ    どーするざんす!
            ヾ《〈| ト、 o|u |o  ノ''|:ト!|ミ:(
             )リ||v゙=|  |゙="u !|ンミ:::::)
             ((( !ト,,_⊂、_, ⊃_,.._r ト、ミ::::(
             ヾ))|.!rェェェェェェエi |.| ヽミ::::ヽ、
              >;;!||-― y―‐-| !|  iヘ;;;_ヽ
           ,. - ''" !!ヒェェェェェェ」.!|  /|  |   ̄``
          /|_,,. ‐ ''"ヽ二三三二 ノ./::i  | ̄r 、`゙゙゙
.  .,''''つ/)  /  |     /  /ヽ  ./::::::i  i ヽ ! !(,ヽ
. / ///ノ´)/  |     /  /:::::ヽ/::::::::::i / )ト .| | | | i
. 〈 Y ∠//,' )  |     /  /::::::/ヽ;:::::::::i〈 〈 .| | | |/ ./




            /〃 〃 〃 〃 彡 .|
         l /^ヽ__.、-''´`ヽ 彡 |
            |‐- 、  ,. --  〉 =.|
         |.==。〉 =。=.lr‐, = |    …だからそれを今、話し合ってるんじゃねーか。
            |二/  二´ ||ヨ| = |
          lr/__ 、 `‐、 ||ソ = |
          l ̄_ ̄ ̄ /ヽ= |\__
    __.... -‐ '' "lヽ.゛  /   ヽ,l  | " '' ‐-
‐ '' "       | `i‐´ヽ.   /|  .|
      rェュ‐,,-,,-‐'  、|  /  |  |
 ゝ  ( と!ニ!77二二` \ |   .|  .|       ──────────────────────
  ヽ. )ゝ'=/7-''-- 、   \  |   |                 必死なムラオカに
.   ( ) `// ̄ ̄ヽ、   / >へ  .|             銀二がシラケた様子で口を挟んだ。
.    ヽ` ゙"  |   | \/ /    \ |       ──────────────────────

910 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:08:43 ID:rT.xvkm.


    r'ノ ノリ ,イ/ハ ハ 三 }}  ))) )
   ノノ,ノノ,イノ`{{ー{{‐ヽ,ミ リ (( (. (
  (((.〃/ {f\`:::ij~ソヘにヽ、}}} 、\
   ))n|'/'´\ヽ~://'⌒ヾ、r,ニヽ }} j     冒険者風情が黙るざんす!
   (((| ||{{  @| v:|  @ jリ:|l-、|.| {(      大体、諸般の事情ってなんなんざんすか!
    )}l ||:`ミ=彡!ij :|ミ==彡'::||^ソノ ,j )
.   (((ハ|!`!u'こ′j`つ v j「 l|ニイ {{.{
    ヾミ| r'ニヽ.`ー'´ノ,ニヽ |\ヾ ヽ`ー 、
     `|.||⊥工工工.⊥|.| |  )川 `,っ j
        |.||-─ーr──-|.| | ( ゝニ._( (
      |.|lココゴココココj.| |./:`ァー、ヾ. )
      ヾ二三三二二/::::/ : : ;ゝ._ヽ
             >:'´::::::/: : :∠-─-リ、




  NVVVVVVV\
  \        \
  <         `ヽ、
  </ /"" \ .ノヽ. \
   //, '〆     )  \ ヽ
  〃 {_{   ノ    ─ │i|     その…
  レ!小§ (○)  (○)  | イ    近衛騎士団長 ダディ・クールに全て連れてかれてしまい…
   レ § u (__人__)   |ノ
    /⌒゜。  ー‐  。゜ィヽ
   / rー'ゝ∞   ∞ 〆ヽ
   /,ノヾ ,> ∞∞  ヾ_ノ,|
   | ヽ〆        |∞|

912 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:09:22 ID:rT.xvkm.


                     _
                     巛.4゙\
                 _  ⊂ ̄  ヽ,,
               O(((<ヽ   ~゙.-=ニニi
               .\^( .|_,,,,....,,,,_|    .|
             ,,.. -=彡 ̄      .|   .|,,丶
            / /.        |    | \ \       かーっ!
          // _/  _,,...,,_,. ..,,__,」、   |  \ \      それを貴様は引き止めなかったざんすか!
         ./y'  > /  / ノ    !\.  |   Yコl二i
        /」 / ./._(  ノ           .|   ! . ヽ!
        ./ イ .i ̄ \、_____,,... -ー''    |  \i
    ,.へ、.,/ \| ヽ、      ,,,,.. ー-<_,,...     |   |
  < n,へ\   \ ノム~彡='^゙     i\       .|    |
   >/ \\r=v(((  ,,.ミ、       | ゙ヾ     . |   |
   ゙' rrrrr)). \ ヾ   ((          L,,_       .|   .|
    'テ~゙n ∠_.ヾノ  リ)           |゙ー-= 、  |   .|
    .゙ー―ヘ\ ii.>ミ ((.           .!    !~゙~  . |
       ((i.{{_リ ,  ル) .          ヾ    !     .|
        》ミ 彡 r-''            |    !      .|
       . ((( _,r=-'

913 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:10:22 ID:rT.xvkm.


 r' ,ニニ-ミ 彡 -ニヽ.)).〉
  r'ニ  ニ ,.、〃ヘ.\ヽ.(  っ
 ///, ,.ィ´ル {ト.、ヽ〈〈 ノ
 〃 / .|.}}「゙}ヘ、u:\ 〈   .っ
/ '  | '´===ミ、:::::/`
/ r',ニl |. i|   r, ∠.、  っ      無能! 無能!
彡 | |-|.|Uヾ、_ ` ijv ヽ
 ´ | l_|.| 〉v  ̄ r‐ v \       ワシの街が被害を受けたらどうしてくれるざんす!
〃/.しlノ r',ニ''_‐--゙ニエ¨ ー‐'       弁償ざんすよ! 弁償!!
彡〃/|v| |┴'-「.エTT´
-‐''´ | | |┬i┬i┬「´
     |.ヽニニニニニ二)
     :|    v  |
     ;:| ij^   |\
.  / └-ーー‐-┘                                      /レVVVVVVVVVVVイ
   --───‐                                      /                〃⌒
         v                                     /                /
                                            /             ∠_
                                           ∨    /ヽ/^^\   x≦⌒
                         うううう…             {  /   (     〆,  ミ⌒´⌒`ヽ、
                                            i 彡  _ノ" "ヽ、__   `ム ヾ      \
                                           从ヽ ((ー)  (ー) ):  §⌒゛`      ヽ
                                              /ヽ∪(_人__)∪_ ,o ゚|    ,       !
                                             /   /` ⌒ ´∽  |    |   ,   ,'
                                             /   ∪    |∪`-,, |    |___,ノ   |
                                            /.   /     |     |    l       ,lー─- 、
                                         , --‐-ー、_/∪     l ∪   ,|    |    / )   )
                                        く / / ァ-ノ _     \ノ^ノ^/⌒ヽj\  /^ー-‐'
                                         `ー' ー´ ̄(_)     (_イ_,イ、_,ィ'´__/    ̄


       ./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
      <   待て。   │         ──────────────────────
       \_____/            近衛騎士の商都守護担当であったギャル夫を
                             ムラオカは思いつく限りの罵倒で攻め立てた。

                                    時には手が飛び、
                           ギャル夫は自分の責任と失態の重さに涙を浮かべる。
                           ──────────────────────

917 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:13:00 ID:rT.xvkm.


          ___
         /::::::::::::::: \
        /::::::::::::::::::::::::::::\     団長が兵を連れ去ったのは昨日今日の話では無いはずだ。
      /::::::::::::::::::::::::::::::   \    それをなぜ代官の貴様が知らない。
     .|:::::::::::::::::::::::::::(●) .  |
      \    (__人__) .  /    貴様こそ今まで何をしていた?





        {〃リ/ムミヾ〃三ミl.l.トヾり
        yイ川〆f⌒トミミミl.l.|ヘヘミ:、
       r彡リリ川/ }  〉 {`ヾyリトゞ、リ
       }リィ〃ル {-ハ u ) ム+ {ヾリミヾゝ、
      f彡ノイ }__ `!  ' u__' ト仏川リ
      r' 1⌒| r´  ヽ u./´ ヽ /  }く    うぐっ…
      ,ン´|  |ヽ   。|  |.。  ノ|  /{{{
     (彡ム_ | `¨´.|  |.`¨´ ト ィヘヘ}
    --一´ |  `l.u__⊆、__,.⊇__ |   | `ー--
       |   | l.iエエェェエエi.l |   |
       |   | l.、ェェェェェヮ,l |   |        ──────────────────────
       |   lヽ`´ ̄  ̄`´.ノ|   |              それにやる夫が口を挟んだ。
       |   |\.` ̄  ̄´/|   |
       |   |  \.   /  |   |                 商都の代官と言えば
       |   |   ン‐く.    |   |       直轄領の統治を王の代わりとして行う最上位の責任者だ。
                               それには当然として商都駐留部隊の管理も含まれる。

                                  商都駐留部隊が連れていかれたことは、
                                 ギャル夫よりもむしろこの代官に責任がある。
                               ギャル夫は近衛騎士であり有事の指揮権は持つが、
                                      平時はそれを持たないからだ。

                               それを追求されたムラオカは額に一筋の汗を浮かべた。
                               ──────────────────────

920 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:14:10 ID:rT.xvkm.


     }〃fr三ヽ r彡ニヽ ヾヽ. ヽ
    r'ノ ノリ ,イ/ハ ハ 三 }}  ))) )
   ノノ,ノノ,イノ`{{ー{{‐ヽ,ミ リ (( (. (
  (((.〃/ {f\`:::ij~ソヘにヽ、}}} 、\
   ))n|'/'´\ヽ~://'⌒ヾ、r,ニヽ }} j     わ、ワシも色々と忙しい身ざんす!
   (((| ||{{  @| v:|  @ jリ:|l-、|.| {(      いちいち構ってられることと、構えられないことがあるざんす!
    )}l ||:`ミ=彡!ij :|ミ==彡'::||^ソノ ,j )
.   (((ハ|!`!u'こ′j`つ v j「 l|ニイ {{.{      ま、まぁこの件は不問にしておいてやるざんす!
    ヾミ| r'ニヽ.`ー'´ノ,ニヽ |\ヾ ヽ`ー 、
     `|.||⊥工工工.⊥|.| |  )川 `,っ j
        |.||-─ーr──-|.| | ( ゝニ._( (
      |.|lココゴココココj.| |./:`ァー、ヾ. )
      ヾ二三三二二/::::/ : : ;ゝ._ヽ
             >:'´::::::/: : :∠-─-リ、       ──────────────────────
.             ∧::::::::/ : ;.ィ´: : : : : : : : :\          これ以上の追求を嫌ったムラオカは
           L:_〉/: ://: : : : : : : : : : : : ヽ         この話題を終わらせることを選択する。
            |: |:/: : /: : | : : : : : : : : : : : : : |     ──────────────────────

923 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:15:25 ID:rT.xvkm.


         ____
       /ヽl__l l l l lヽ
     / ニ/´_` ┴ _-ヘ.l
      / ニ/ ___ 二ニu __{
.    l ニ_L` ニニヽ u ∠7    やれやれ…
    | {lニll ぇ゚zz'  く゚zzl     ギャル夫君、儂らは今回の件でとやかく言うつもりはない。
   ノ|ノハt-リ u三 r_  |ニ、!l     商都で商う者として当然の義務としてここおる。
 __ノ_/`l/ {二二二7/lト    気にせず続けなさい。
 :::::::::|llllll   \  = /-⊥
 :::::::::|lllll|     \ __/::::::::::::::‐- ._
 :::::::::|lllll|      /llll/::::::::::::::::::::::::;ハ
 :::::::::|llllll      /llll/::::::::::::::::::::::::/:::::|




           ト VVVVVVV_ノ\
            \           \
            ハ            \
         ⌒≧ /  /^^\〆 、 \
            彡  〆     \ \ ヽ
          〃 ハ   /   \\ l  |    わ、分かったっス。
         ル从§゚(●) (●)゚oヾ  |
             乂§   (__人__)   从イ
            \   `ー´   /    ──────────────────────
            /           \       商都の有力者の一人であるワシズの言葉に
                              ギャル夫は涙を拭い、続きを話し始めた。
                           ──────────────────────

924 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:16:34 ID:rT.xvkm.


          ト VVVVVVVVノ\
           \            \
             ヽ             \
           ⌒≧x   /^^\/ \ \
            彡  〆     )   丶 ∨
             〃 ハ     /   \ Y:i|      えっと。そんな状況っスから、
             イ 从§  ( ●) (●) |从      冒険者と傭兵を雇おうと思ってるっス。
            乂イ§     (__人__)  |
               / ゚ o     ` ー´ /        一応、団長や他の近衛騎士に馬は飛ばしてるっスけど、
            /      ∽    ∽         おそらく時間的に間に合わないかと…
             |  ヽ ヽ   ∞∞ ヽ




               ___
            /      \
           /_,ノ   \  \     やれやれ…
          / (ー)  (ー)   \    これまた、どえらい出費がかかりそうですね…
           |      '         |
   ,'⌒ _ \   ⊂ニニ⊃   /     ──────────────────────
   ヽ_ノ   /          \          できる夫は大きなため息を吐いた。
                           財務に明るいできる夫はギャル夫の案の大変さを
                                 身に染みて理解していた。

                               先々代王、先代王の治世により、
                                現在、王国の財政は火の車だ。
                          ──────────────────────

925 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:18:00 ID:rT.xvkm.


     ____
   /      \
  /   _ノ ヽ、_.\
/    (●)  (●) \     ふむ…
|       (__人__)    |     できる夫、試算できるか?
/     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /



                    ____
                   /      \
                  /─    ─  \     えーと、そうですね…
                / (●)  (●)    \    雇う人数を3000人と仮定しましょうか。
              .  |    ___'___         |    そして、一人頭が銀貨500枚として…
              .   \  ⊂ ヽ∩     /     金貨1500枚ってところじゃないですかね。
                  |  | !、_ \ /  )
                  |  |__\  ゛ /
                  \ ___\ /
                                ──────────────────────
                                  もちろん、それは商都の予算にも関係している。
                               無駄な金は銅貨一枚たりとも使いたくはないことが実情だ。

                                        そこにこの予定外の出費。
                              商都の政務に甚大な影響を及ぼすだろうことは想像に難くない。
                                ──────────────────────

926 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:19:14 ID:rT.xvkm.


           ト VVVVVVV_ノ\
            \           \
            ハ            \
         ⌒≧ /  /^^\〆 、 \
            彡  〆     \ \ ヽ
           〃 ハ   _ノ   ヽ_\ l  |      そ、そんなにかかるっスか!?
         ル从§ (○) (○) ヾ  |
             乂§   (__人__)   从イ
            \    |il!il!il|   /
            /    |ェェェェ|   \




            /〃 〃 〃 〃 彡 .|
         l /^ヽ__.、-''´`ヽ 彡 |
            |‐- 、  ,. --  〉 =.|      まあ。
         |.==。〉 =。=.lr‐, = |       妥当な額だな。
            |二/  二´ ||ヨ| = |       それ以下だとそもそも3000も集まらん。
          lr/__ 、 `‐、 ||ソ = |
          l ̄_ ̄ ̄ /ヽ= |\__
    __.... -‐ '' "lヽ.゛  /   ヽ,l  | " '' ‐-
‐ '' "       | `i‐´ヽ.   /|  .|
      rェュ‐,,-,,-‐'  、|  /  |  |
 ゝ  ( と!ニ!77二二` \ |   .|  .|          ──────────────────────
  ヽ. )ゝ'=/7-''-- 、   \  |   |               ギャル夫が驚きに目を開くが、
.   ( ) `// ̄ ̄ヽ、   / >へ  .|               冒険者に詳しい銀二は涼しい顔だ。
.    ヽ` ゙"  |   | \/ /    \ |
                                 冒険者への依頼金は依頼の難度に依存する。
                                  そして1000体ものアンデッドの掃討ともなると、
                                  戦争と然程変りなく、命の危険の度合いが高い。
                               そういう意味で銀貨500枚という高報酬は妥当と言えた。
                                ──────────────────────

927 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:20:11 ID:rT.xvkm.


         ____
         /     \
.     /  _ノ '' 'ー  \       金については仕方がないという他ないな…
    l^l^ln  (●)  (ー) \
    ヽ   L  (__人__)    |      そういえば、斥候部隊は出しているのか?
     ゝ  ノ  ` ⌒´   /
   /   /         \
  /   /            \
. /    /         -一'''''''ー-、.
人__ノ        (⌒_(⌒)⌒)⌒))




                /レVVVVVVVV イ
               /           /
              /         ∠
             / /ヽ/^^\   x≦⌒
           / /   (     〆  ミ        えーと、それについては銀二さんに依頼したっスが…
            | ′―   ―    ム  ヾ
         从| (●) (● )  §从 ゝ
           |  (__人__)    §ル′
              \⊂ヽ_∩    o ゚ ヽ
            | ゝ_ \     }       ──────────────────────
            | l___\ `´  /            やる夫は金については既に諦め顔で、
                \____\__/            気になったことをもう一つギャル夫に尋ねた。
                                  ギャル夫の報告は憶測に頼る部分が大きい、
                             正確な情報を得るために斥候を送って新たな情報を得ることは
                                        必要不可欠である。
                              ──────────────────────

928 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:21:08 ID:rT.xvkm.


        l\|\ト、,、
.      ト、| lll   ||| l\
.     l`ミ、、  !!!  ||| ||| \
      |=_、 ゙ミシべ⊥l」」_ッヽllヽ
     l` ヾミ/    ==== ヽli
    |===/ ──- 、  , -─゙|
.     !=;r‐、ゝ ===j= ,,,r ==j=}    いや、依頼を貼り出したばかりで、
.    l={ r=ト|  `二´  \二´/     まだ人選すら決まっていないはずだ。
     l=l E」|   , -‐ r__ \/     おそらく街を出るのは明朝と言った所だろう。
    /:l=`ー/\ / ー──‐7′
-‐''"|   !=:/   \   = /
-‐''"!  ∨       \.  /\
  │   |\      `r1  |`ー-
   |   |;:;:;:;\     /;:;|   |`ー-



          ____
         /\  / .\
        /(○) (○.) \     なんだと?
      /   (__人__)    \    この事態になに悠長なことを!
      |      |::::::|      |
    ! |!l\    l;;;;;;l     ,/
     i| /    ー´    \
     i/ l!           \
    そ|彡∪           , --、  )
   ∑ !彡,l <        (   _/     ──────────────────────
    レY^V^ヽl.        ̄               そして情報は早さが大事だ。
                                 今回のケースで言えば、
                     情報が早ければアンデッドの数に合わせてこちらの人員の調整ができるし、
                           ルートが分かっていれば罠を張ることもできる。

                     だが、それに対する銀二の回答はやる夫の期待を裏切る物だった。
                        人選すらまだであるという事実にやる夫は激昂しかける。
                         ──────────────────────

929 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:21:43 ID:rT.xvkm.


      Nミ || ||| ||| _,、彡 彡  }
    N、/ \|||,, - '" ヽ ,彡 彡ノ
    |ミ/  ー--‐    ヽ彡 彡7
    |/‐- 、 ー‐ , -ー‐  〉彡 ノ
`ー、  |-==。=、  _=。==- |r、彡7
-、 ヽ  | `ニニ',| ~`ニニ  ||ヨ=ノ
  'i ) 'i,.r‐' ,斗ャ、 `ー、  i!ノ=/     おいおい。無茶を言ってくださんな。
__'、'_∧/_,x '`x'─' '/| /ト--    冒険者ってのはそういうシステムなんだよ。
__`寸・托7, / イ  / ,|' |─
    〈  / / / |/  /;|  'i,
      |   ' / /   /;;;;|  |
.     |     /   /;;;;;;;|  'i,
    ∧    /i   /;;;;;;;;;;;|   |
   ∧;;`,- _ /;;;;|  /;;;;;;;;;;;;;;|   'i,       ──────────────────────
                             しかしそれはやる夫が冒険者という生業を
                              深く知らないからこそ言える言葉だった。
                          ──────────────────────

933 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:24:39 ID:rT.xvkm.


 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 ┃      冒険者が依頼を受けるまで       ┃
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ ./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\      ┃
┃< ◯◯村に荷物を届けて欲しいんスけど。│    .....┃
┃ \________________/      .┃
┃                                  ┃
┃                     γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ     ┃
┃        / /    `ト 、', l 了解にょろ! │    .┃
┃    \  /  /     -ト y ヽ、___  _ノ     ┃
┃       l ハ l /     ● l  }-、 !  \|/     ......┃
┃       l/i yi ●     , ⊂⊃ l ,!/.  \        ┃
┃    ―   レvl⊃  r´`´ヽ  l  }´/ ヽ   \      ┃
┃         i 、  ヽ、_,ノ  j ト ~、      ヽ    .┃
┃   . r- ,_   」 ヽ , ____,. イll  lヽ=_____         .┃
┃   . l、  ~'''TTト、 ハ,ヽ  l===l l l    //- .,       .┃
┃     ヽ、  .l l l ', ', \ヽ l ̄l l l   //         ┃
┃       `ー.l_l_l__', ',__ \yV/レ  〈ー'ヽ       .....┃
┃                                  ┃
┃    【冒険者ギルドに依頼が持ち込まれる】       ┃
┃                                  ┃
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃ l えーと、距離がこれで                 |   ..┃
┃ l 最近は盗賊も魔物も出てないみたいにょろ。 |   ..┃
┃ l 荷物も軽いし、銀貨1枚ってとこにょろ。    .|   ..┃
┃ ヽ、____________  .____ ノ     ┃
┃                     |/            .┃
┃             -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、             .┃
┃             / /" `ヽ ヽ  \           ...┃
┃         //, '/     ヽハ  、 ヽ         ......┃
┃         〃 {_ ノ    `ヽリ| l │ i|         ......┃
┃         レ!小l⑪    ⑪ 从 |、i|           .┃
┃    バババババ l⊃ 、_,、_, .⊂⊃ .|ノ│          .┃
┃        /⌒ヽ__|ヘ /⌒l     j /⌒i | ババババ      .┃
┃      \ /:::::| /  /__, イァ/  /│         .....┃
┃.       从 l||l ///ヾ:::|三/.l||l人.∧ |            ┃
┃       ( ⌒ ) |  ヾ∨:::/( ⌒ )  |         ......┃
┃                                  ┃
┃ 【冒険者ギルドに依頼が依頼を調査・見積もり】   ....┃
┃                                  ┃
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫

934 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:25:22 ID:rT.xvkm.
┃        │  じゃあ、これ貼っといてー。  │    ┃
┃         ヽ、__  _________ノ   ┃
┃              |/                 ┃
┃            /::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、        ┃
┃           /::::l::::::/^ ^ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ        ┃
┃          /::ィ:::|:::/ 、  ヽ::::l:::::::::::::::::         ┃
┃          レ .|:::|/  \  |:::::l::::::::::::::::        ┃
┃            V  ●  ./::ノ:|:::::::::::::         ┃
┃             | 、_、_,  ⊂⊃:::ト、::::::       ┃
┃            ∧ l._ノ    |::::::| l::::::::         ┃
┃     ,. -  ̄ ̄| |::::> _  .|::::::|-´::::::::        ┃
┃      |`ー―( ̄` ┐-r-rーl|::::::|::::::::::::::        ┃
┃      l: : : : : :ヽ、  |: :|: : |  |::::::|ヽ::::::::::::         ┃
┃      ヽ_: : : : : /ヽ 」: :|: : |  |:::::||.ヾ::::::::::::        ┃
┃         ̄ ̄´  |::l:_」: :」  |:::::| | ヽ:::::::::       ┃
┃                                ┃
┃       【冒険者宿に依頼を貼り出す】         ┃
┃                                ┃
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃                                ┃
┃┌───────┐        ピコーン         ┃
┃│◯◯村に配達    │      \  __  /       ┃
┃│報酬:銀貨1枚  │      _ (m) _      ┃
┃└───────┘         |ミ|         ┃
┃                   -‐'´ ̄'´ ̄` ヽ、       ┃
┃                 //, '///`´| | | ヽ 、ヽ    ┃
┃/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\  〃 {_{ レ|  レりりリ .l彡|    ┃    ──────────────────────
┃l  良い依頼ね。    │ |!小 l━   ━レ| l │ |     ┃    冒険者が依頼を受けるまでには多くの時間がかかる。
┃l  これ受けようっと。  >ヽ| | ●    ● | | |、|    ┃
┃\________/   | l⊃ ___, ⊂⊃ | |ノ.|   ┃     冒険者宿に依頼が貼り出されるまでの時間もあるし、
┃             /⌒ヽ__|ヘ   `ー'   j. /⌒i !   ┃     依頼を受けることは冒険者の自主性に任されるため、
┃             \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /|  ┃    時には一ヶ月以上経っても冒険者が現れないこともる。
┃              /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |    ┃
┃              `ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |   ┃           銀二の言うことにも無理はなく、
┃                                ┃    国が兵に指示するような早さを冒険者に求めることは
┃       【冒険者が依頼を受け取る】        ┃              お門違いと言える。
┃                                ┃    ──────────────────────
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
   ※小さな街では冒険者宿が冒険者ギルドを兼ねる

936 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:26:24 ID:rT.xvkm.

         ____
       /     \
.    /       \
.  / /) ノ '  ヽ、 \     う…
  | / .イ '(ー) (ー) u|     それもそうか。
.   /,'才.ミ). (__人__)  /     すまない。
.   | ≧シ'  ` ⌒´   \
 /\ ヽ          ヽ
                     ──────────────────────
                          やる夫は領主であり、近衛騎士だ。
                  普段はこういった事態の時には兵に即座に指示を投げることができる。
                     それが今回は冒険者や傭兵を使わなければならない。

                     その勝手の違いにやる夫も戸惑っているようだった。
                     ──────────────────────

937 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:27:17 ID:rT.xvkm.


       / ̄ ̄ ̄ \
     / ノ    ヽ \
    /   (ー)  (ー)  \      無い物ねだりしても仕方ないですよ。
    |      __´ _      |      ギャル夫君、次は?
    \        ̄    /
    ノ           \




  NVVVVVVV\
  \        \
  <         `ヽ、
  </ /"" \ .ノヽ. \
   //, '〆     )  \ ヽ
  〃 {_{   ノ    ─ │i|     はいっス。
  レ!小§ (○)  (○)  | イ
   レ § u (__人__)   |ノ
    /⌒゜。  ー‐  。゜ィヽ
   / rー'ゝ∞   ∞ 〆ヽ
   /,ノヾ ,> ∞∞  ヾ_ノ,|       ──────────────────────
   | ヽ〆        |∞|     ここしばらく、ナギと一緒に紹介を切り盛りしていたできる夫は
                          そこらの事情は既に充分理解していたようだ。
                              諦め顔でギャル夫に続きを促した。
                        ──────────────────────

938 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:27:52 ID:rT.xvkm.


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
┃!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i● ←アンデッド目撃地点
┃!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i∧丶∧∧∧∧∧∧
┃!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i  ◯ ←現在地予測
┃!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i∧∧ 丶∧∧∧∧∧∧∧∧
┃!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i      │ ←予測進路        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
┃!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i      ∧____            |  アンデッドが目撃されたのは大体この位置(●)っス。    |
┃!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i    /│ \____         |  そして南方に向かって移動していたという話っスから、    .|
┃!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i,  │ │  \___          |  現在の予測地点はこの辺り(◯)になるっス。       .....|
┃!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i │ │   .│___         \                                  .../
┃!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!丶 │   /              ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┃!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i□□
┃       !i!i!i!ii!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i□ ←商都           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
┃  lili川    i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i                |  そしてアンデッドの進路はこうなると予想されるっス。  .|
┃       i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!ii!i!ii!i                \                                  /
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛       ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

                                    /レVVVVVVVV イ
                                  /           /
                                 /         ∠
                               / /ヽ/^^\   x≦⌒
                              / /   (     〆  ミ
                              | ′_ノ   ―    ム  ヾ
                              从| (●) (● )  §从 ゝ
                               |  (__人__)    §ル′
                                \ `ー ´    o ゚ \
                                 ∽    ∽    ヽ
                                 /  ∞∞  / /   |
──────────────────────
    ギャル夫は一枚の地図を差し出した。
    そこにはいくつかのマークと線があり、
    それはアンデッドの行動を示している。

 それによるとアンデッドは複数のルートを通って
    商都に向かってくる事を示していた。
     そして一部は商都に向かわず、
   どこかへ行ってしまうことも示している。
──────────────────────

939 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:28:35 ID:rT.xvkm.


           ト VVVVVVV_ノ\
            \           \
            ハ            \
         ⌒≧ /  /^^\〆 、 \
            彡  〆     \ \ ヽ   そう考えると…
          〃 ハ   _ノ   ―\ l  |   アンデッドが商都に来襲するまで、10日と言ったところっス。
         ル从§ (●) (●) ヾ  |
             乂§   (__人__)   从イ
            \   `ー´   /
            /           \




       / / ``ヽニー_ ‐_',ノ´´ ', ',
       /‐;‐==、、,,_ 、..__.  _,,、、==‐;‐',
.      i l,   ___``   "´___   .,! li
     f⌒ll _.._-‐。-、 i i ,r‐。‐-_.._ ll⌒i     10日?
.     !(`!| ヾ三≡" | | `≡三'" !l´)!     発見された場所が近い割に意外と余裕があるのう。
       ', `lj ,r '_,ノ  | |  '、._ー 、 lj"/      それに予測進路がやたらと分岐している理由は?
      / |ゝ''l, /´  r_ | | _ッ  ヽ ,!'"i\
    /  ! i. l, ゞ=ェェェ三ェェェ='″,!i ,'  \
  ∠-'''"! i  il,    __    ,! /l,``'''- 、_     ──────────────────────
'"´    / |  i ! \   ニニ   /,'// l,    `         地図にあったアンデッドの所在は
    /  |   ト、 \ ' ' ` / ,! '/  l,               商都の北の山脈の麓付近だ。
    /   l  | r\   ̄ ̄  ,イ.//    l
                               それは馬でもあれば1日でついてしまうような距離であった。
                                 そうだというのに、ギャル夫は10日もかかるという。

                                   一部の者が不思議そうに地図を覗き込む。
                                ──────────────────────

940 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:29:09 ID:rT.xvkm.


           ト VVVVVVV_ノ\
            \           \   ∩__
            ハ            \ 〈〈〈 ヽ
         ⌒≧ /  /^^\〆 、 〈⊃  }
            彡  〆     \  、 |   |
          〃 ハ   ⌒   ⌒\ l:|   |     ああ、それはアンデッドは意思も無ければ知力も無い、
          ル从§ (●) (●) ヾ |   |
             乂§ ⌒(__人__)⌒ 从|   /      命を食い荒らす本能だけで動く魔物だからっス。
           \   |r┬‐ |   /  /
           /__`ー ´    /
          (____)       /




          ト VVVVVVVVノ\
           \            \
             ヽ             \
           ⌒≧x   /^^\/ \ \
            彡  〆     )   丶 ∨
             〃 ハ     _ノ   ― Y:i|       だから奴らは集団行動なんて取らないっス。
             イ 从§  ( ●) (●) |从       自由気侭に獲物の居そうな方向に、
            乂イ§     (__人__)  |        フラフラとバラバラに行動するっス。
             / ゚ o     ` ー´ / ∩ノつ
               (   ∽    ∽ /__ノ
                 \  \∞∞_/ /
                  \_____/       ──────────────────────
                                 その理由は、アンデッドの習性による物だった。
                               ──────────────────────

941 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:29:43 ID:rT.xvkm.


                           ヽ             │                _、,r'`゙ ̄ ̄゛\
                             l.    │      │              /    、i _, ゛i,
                             l    !、                      i、=r    't。7'r  :,_(,
      /" ̄ ゙̄`ヽ、_               .     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ‐-.,       ゙i-,r     ̄:;゙ ゛~'r'゙
     ,i" ,_ i、    \             |            │   ,___,、,r'       !,''‐   l''ト i: ゛'-イ
     ノ_,:  r'7。t'    r=、i             !            │ ,.-‐            l  ゙i  リj 、rfイrY
     ゙'r'~" ゙;: ̄    r,-/                         ノ !、,_______________ !:・ \ : r '^^^イ
     ト-'" :i イ''l   ‐'',!         ,.-‐  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄                 l.・゛: ゛''‐-i,、.|゙
       Yrトfr、 jリ  /  l         ヽ、,___,                          、<`〈:゛'..゛'r l
      ト^^^' r : / ・:!              ‐-、                      __、<;, \. ゙i v:!J\
       ゙レ,i-‐''" :"・.l   _______________,ノ                    __>r., \ ゛'‐r.,'V l ゙i ン、
         l r'"..'":〉`>、                              _、:`゙   ゛i  \.  \  \_l \
       /レ!:v / ./ ,;>、__            l.
      ∠ / l V',.r‐'" / ,.r<__          l.
     / L/  /  ./  i"   ゙`:、_       .ヽ
   / / l.  └:.、 /   ,」       \_       \
  /L i ,、i  ・゚ . 〉 ー"          ゙i!       \
 l   l .l  !:・. /   / ̄}i\           l         ゙丶、
                                       ` '  、.
                                           `丶、
                                             \
                         /" ̄ ゙̄`ヽ、_             ヽ.
                        ,i" ,_ i、    \             .l
                        ノ_,:  r'7。t'    r=、i            /
                        ゙'r'~" ゙;: ̄    r,-/           /
                        ト-'" :i イ''l   ‐'',!          /
                          Yrトfr、 jリ  /  l        /
                         ト^^^' r : / ・:!      ,. ィ
                          ゙レ,i-‐''" :"・.l   ノ' ´
                            l r'"..'":〉`>、
                          /レ!:v / ./ ,;>、__


       ──────────────────────
          アンデッドには意思など最早存在しない、
       その欲求 ー命ある者を喰いたい・殺したいー に
               忠実なまでに従うだけだ。
       ゆえにその行動に規則性はあってもまとまりはない。

  そのためアンデッドは人の多く居住する商都に殆ど向かってくるだろうが、
           その襲撃は散発的であると予測される。
           これは数少ない人間側に幸運なことだ。
       ──────────────────────

942 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:30:34 ID:rT.xvkm.


    / ̄ ̄ ̄\
  /        \
 /    ─   ─ ヽ    ふむ…
 |    (●)  (●) |    商都以外に向かうアンデッド共にも対応するべきか?
 \  ∩(__人/777/
 /  (丶_//// \




          ト VVVVVVVVノ\
           \            \
             ヽ             \
           ⌒≧x   /^^\/ \ \
            彡  〆     )   丶 ∨     いや、アンデッドの大多数は
             〃 ハ     _ノ   ― Y:i|      大勢の人間が居る商都に引き寄せられるはずっス。
             イ 从§  ( ●) (●) |从     そっち方面は暗き森周辺を担当していた
            乂イ§     (__人__)  |       近衛騎士に向かわせれば良いっス。
             / ゚ o     ` ー´ / ∩ノつ
               (   ∽    ∽ /__ノ
                 \  \∞∞_/ /      ──────────────────────
                  \_____/             そしてもう一つ幸運なことは、
                                   アンデッドが他の街や村に辿りつく前ならば
                                  その掃討に他の近衛騎士が間に合うということだ。

                                その全てを漏らさず掃討しなければならないとなれば、
                                     その労力は膨大な物になってしまう。
                                   しかし、商都に向かって来る物だけともなれば、
                                       守るべき箇所は少なくて済む。
                                ──────────────────────

943 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:31:09 ID:rT.xvkm.


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃・敵の規模
┃   -1000体以上
┃   -ただし纏まりが無く、バラバラにやってくる。
┃・こちらの戦力                                   ____
┃   -近衛騎士3名                              /     \
┃   -冒険者、傭兵合わせて3000名                  /ノ   \  \    まとめるとこんな感じですか?
┃・猶予                                   /(ー) (ー)  u \
┃   -10日                                | u  __´__   U    |   …きついですね。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛       \_ `ー'´    _/
                                     ⊂ ヽ∩ /        \
                                      '、_ \|         |
                                         \ \  /  /

    ──────────────────────
    できる夫はギャル夫の報告を短く手元の紙にまとめた。
  そしてできる夫は苦虫を噛み潰したような表情で言葉を吐いた。
    ──────────────────────

945 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:32:06 ID:rT.xvkm.


  NVVVVVVV\
  \        \
  <         `ヽ、
  </ /"" \ .ノヽ. \
   //, '〆     )  \ ヽ    きつい?
  〃 {_{   ノ    ─ │i|      どういうことっス?
  レ!小§ (○)  (○)  | イ
   レ § u (__人__)   |ノ      こちらの戦力は敵戦力のおよそ3倍。
    /⌒゜。  ー‐  。゜ィヽ     籠城するには充分な戦力だと思うっスけど…
   / rー'ゝ∞   ∞ 〆ヽ
   /,ノヾ ,> ∞∞  ヾ_ノ,|
   | ヽ〆        |∞|



       ____
     /     \           いやいや。
   / _,ノ  ⌒ \          なに言ってるんですか。
  /   (●)  (●)   \        この街の構造を思い出してください。
 |     、 ´       |  (( ∩))
  \       ̄ ̄   /    ( ⌒)
  /          \
                       ──────────────────────
                       確かにギャル夫の言うとおり籠城戦ならば話は容易だ。

                         この戦力ならばやる夫、できる夫、ギャル夫が
                       それぞれ1000人づつの部隊を率いることになるだろう。

                              それだけの戦力があれば、
                            広い商都といえど籠城と遊撃に分け、
                         効率的にアンデッドを掃討することも可能となる。
                          商都の経済機能の麻痺も最低限で済むだろう。

                          しかし、ギャル夫は一つの事実を忘れていた。
                       ──────────────────────

946 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:32:56 ID:rT.xvkm.


川川川川
川川川川──────────────────────┐
川川川川                スラム                 │
川川川川■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■    │
川川川川───┬─────┬────────┐■    │
川川川川      │          │                │■    │
川川川川      │          │  市民区        │■    │
川川川川  港  │  職人区  │                │■    │
川川川川      │          ├────┐      │■    │
川川川川      │          │ 上等区 │      │■    │
川川川川      │          │        │      │■    │
川川川川      │─────┼────┤      │■    │
川川川川     \        .│ 行政区 │      │■    │
川川川川川     \      .└────┤      │■    │/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
川川川川川川     \   商業区     .│      │■    │|   ・ ・ ・ ・ ・                          .|
川川川川川川川     \            .│      │■    │|  城壁の周りをスラムが囲ってるんです。         |
川川川川川川川川     \          .│      │■    │|  どこで籠城戦を行うんですか?              |
川川川川川川川川川       .\         .│      │■    │|  ちなみにスラムの周りには柵すら無いんですよ?  |
川川川川川川川川川川     \      .│      │■    │\                               /
川川川川川川川川川川川■■■■■■■■■■■■■    │   ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
川川川川川川川川川川川                        │____
川川川川川川川川川川川川──────────────/     \
                                     / _,ノ  ⌒ \
                              .     /   (一)  (ー)   \
                              .      |        ´    ij  |
                                   \     ⊂つ     /
                                   /           \

947 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:33:55 ID:rT.xvkm.


     ____
   /      \
  /         \
/           \    っつ…
|     \   ,_   |    そうだったな…
/  u  ∩ノ ⊃―)/     私もすっかり失念していた。
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /




          /〃 〃 〃 〃 " レl
            /〃 〃 〃 〃 彡 .|
         l /^ヽ__.、-''´`ヽ 彡 |
            |‐- 、  ,. --  〉 =.|       ついでに言っておくが。
         |.==。〉 =。=.lr‐, = |       冒険者に兵士並の練度と士気を期待するなよ?
            |二/  二´ ||ヨ| = |        死傷者が出るような作戦には人は集まらんし、
          lr/__ 、 `‐、 ||ソ = |        一度戦線が瓦解すれば逃亡し始めるぞ。
          l ̄_ ̄ ̄ /ヽ= |\__
    __.... -‐ '' "lヽ.゛  /   ヽ,l  | " '' ‐-  そもそも、冒険者は戦争なんざ専門外なんだからな。
‐ '' "       | `i‐´ヽ.   /|  .|
      rェュ‐,,-,,-‐'  、|  /  |  |
 ゝ  ( と!ニ!77二二` \ |   .|  .|
  ヽ. )ゝ'=/7-''-- 、   \  |   |        ──────────────────────
.   ( ) `// ̄ ̄ヽ、   / >へ  .|       そして追い打ちをかけるように銀二は注意を投げかけた。
.    ヽ` ゙"  |   | \/ /    \ |         アンデッドの数、商都の構造、そして戦力の質。
                               これらが三重苦となって防衛を難しくさせている。
                              ──────────────────────

948 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:34:58 ID:rT.xvkm.


  NVVVVVVV\
  \        \
  <         `ヽ、
  </ /"" \ .ノヽ. \
   //, '〆     )  \ ヽ
  〃 {_{   ノ    ─ │i|      …3000でも少ないってことっスか。
  レ!小§ (○)  (○)  | イ
   レ § u (__人__)   |ノ
    /⌒゜。  ー‐  。゜ィヽ
   / rー'ゝ∞   ∞ 〆ヽ
   /,ノヾ ,> ∞∞  ヾ_ノ,|
   | ヽ〆        |∞|




    rリ '  ,ィ'ミ ハ 彡'ヘ ヽ.\
   {(( i j,.ィ1{--ヽ.ト, ,、  j } }
    ))' ノ 力ト、} ̄´j.{」レヘ.i ' <.く
   { ! ' .ノ ,リ jハ  r'い}. jハ j リ }     ?
   Y,ニ!l r.===   ===.、 |に゙Y      なに言ってるざんすか?
   /{に゙|| ヽ._゚,ィ .l、゚_,〃.|lこj.ト、     簡単なことじゃないざんすか。
  {i_,ゝニl| ┐ ̄_」  |__ ̄┌ |lニ.イj_}     スラムを守らなければいいざんす。
ニ¨-‐7 : : l ト、.___ー、_, ‐'_, イ.l : ヾー-¨ニ
: : : : l: : : : l.l.lエエエエエエエエ1|.l : : : l : : : :
: : : :.|: : : : ||.l.lー─‐r──l.|.l|.: : : :|: : : :             _____
: : : :|.: : : : |:l.l.lエエエエエエエl.j.l:| : : : :| : : :           ,'´     ___ `',
: : : l : : : : l:::l_` ̄二二 ̄´_l:::l: : : : :|: : :           !  l 7 Lr┐|  |
: : :.| : : : : |::::ヽ ̄ ̄ ̄ ̄/::::|: : : : :| : :           l  l/   くノ    |
: : :l : : : : :l:::::::::::\   /:::::::::::| : : : : |: :            l  o   o       \
                                 ヽ、      ノ ̄
                                    ̄ ̄ ̄ ̄
──────────────────────
         皆が苦悩する中、
代官のムラオカがさも簡単なことのように言葉を放った。
──────────────────────

951 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:36:11 ID:rT.xvkm.


         // ijv - 、  ̄..::::,:::-:::::::::i.i
          ,'テ==:- 、:::`:ー:'´:,: -:==キ|
.         i l ::ニ二`ヽヽ.:::ij~//二ニu:l l
        |{. 、ー== 、ヽ!! lレ ,'´== ァ }|     …お主、本気で言っておるのか?
      r'ニl.|. ヽ、 °>,‐:_く ° ,〃 |lニヽ    スラムに何人暮らしてると思っておる。
       |.に|| ijヾミ≡彡'l :l::ヾ≡彡'ノ ||こ!|    家を失えば、生きていく術を失う連中じゃぞ?
.        l しl|. ,ニ二ノ ::l !:vヽニ二、|し'ノ
.      `゙T.l , --、 〈. | | ノ ,. -- 、.lT´
    _.. -‐''7|l l |l⊥⊥エ`トイエ⊥⊥l」 l |ヾ'ー- .._
‐:''": : : : :_:/.:.|li lヽL⊥-┴┴┴-⊥レ' l.l| : ヽ:_: : : : `:'‐-
_.: :-‐ ':": /.: :.||i ト、::v.  ー‐一   ,.ィ|i.l: : : :l: :`:''‐- : :_
.:.: : :.: :.: :,': :.:.:.:l l||i `ト 、_   v _,..イ l|i リ:..:.:.:.:.|: :.: :.: :.: :.




    /          ヽ
.   //  l /| | lハ l | | | {{
  //   .|/´ ̄`  ´ ̄`ト、))
.  { {  fニ|l_.== 、 , ==:、|、{{
   ))l.|__||ゝ.’_.ノl ト、’_ノ|. }}    当たり前ざんす。
  ノノ l ハ_リ l ┌___┐ 「.|ノノ    税を納めない奴らなんて商都の住人ではないざんすよ。
. { { ハ ハ||T ┬-┬.T||ハ     そいつらがどうなろうと知ったこっちゃないざんす。
_ノノ_.」}.イ| ||| こ二二. |||ノ
 ̄   l. | ',ゝ⊥⊥⊥」||― 、_
     |  | ハ  ̄ ̄ ̄.」― 、_ \     ──────────────────────
    |  |\  ̄ ̄| ̄|      \|\           確かにムラオカの言うように
                            スラムを守らなければ防衛は容易になるだろう、
                               かかる資金も少なくなるかもしれない。
                           しかしその行為はスラム民を見殺しにする行為だ。

                                商人のワシズにしてみれば、
                            スラム民は賃金の安い労働者でもあるし、客だ。
                     人数自体が多いので、小さな経済力でも集まれば大きな市場となっている。

                                 そしてそんな打算を抜きにしても、
                       人の命を命と思わないムラオカの発言は有り得ないことだった。
                          ──────────────────────

955 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:37:12 ID:rT.xvkm.


                                                              ,ィ
           ! i ./  i i  : ::::::;!ii:::i/             ,,              ,,.    ,.    ./::i
            | i!i/   !l|r"-'"-i| i`i|‐、\            / |   /| /|     _,,.r':/  /::|   /::::::/
            |,イ|,,..r''"!l|  i!  |ヽi  `i::          /:::::i  /::i |:::::i  ./'''"´:::::/ ./:::::::|  ./::::::::::/
           ,r'''! |i!       ii |  | |`i  i::::::://     ./::::::::i  |::::! .i::::::i /::::::::::,,.//:::::::/  /::::::::::/
    i、     /  !       ,,,,.i! l-ー|--i!、 .i:/ ./:::::::::::::::r'"i::::::::::i  i::::i i:::::::i/:::;.r''" /:::::::/  /::::::::/
\   i \  /i     ,,..r''"  i! i.   !  i! l .i  ./:::::::;;ir''"  i:::::::::i. i::::i,/i:::::/'"´ ./:::::::/   ./::::::/
  \ !  .\/ .:i.              |   i ヾ、./:r''"    / i:::::::::i. i:::/::::i:::/  /:::::::/    /::::::/
   `'    / .::/             .!|,,.rヾ、,,ノ       /  i:::::::::i i/:::::::i/:| /::::::::/     /::::::/
.      〈 .::::i  i  |    ,,..-‐ ''"|i   i       /   i:::::::::"::::::::::/ |:::::::/      /::::::/
       ヾ;::ヽ、i  !            /      /,    i:::::::::::::::/  i::/      ./::::::/
 ―-―――ヾ;::::i   !   !|i        !|/ヾ;― ==       i:::::::::/     i/        /:::/
          ヾ:i,  |i.  !||    i |i ,,.r"!|   〉           .i::::::::i            //
           `i、 ||  |i   i ||'"    /           i:::::::i            ^
            .ヽ||           i|'            i:::::::i               /i
.              i'ヽ、      ,,.r''"!i            .i:::::::i          /::::::i
            ....:::::::::ヽ|i,,,,,|,,..r''":::::::.......            .i::::/          i::::::/
                                      i/           i/

960 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:38:39 ID:rT.xvkm.


. ヘ  | |  |  |    | |   |  \ ヽ' /   |   | |   |  |  | |  _
. |  ̄| |  |  |___| | -‐l--‐//\\   _!‐- _| |_ |  |  | |`´ |
. \_| |   ヽ | =-、_    \/V    Vヘ/   _,.x-='  / /   | |  /
    | |    | |   /,.ホミ::、_        _,彡ホミ:ハ   /     ト- '
.    | \.  |、ヽ.  i::{:::::::u}::i `       ´ i::{::::::::u}::i  /    l ノ     なんじゃと!
.      |   \ |ll ヾ. ヽヽ辷:ソ         ヽヽ辷:ソ  /   , -、 ' |      もう一度言ってみよ!
     | \ ` l  `、 __ ,ノ    ,     ` 、 _ ,ノ// ̄ /  |      このドサンピンがぁ!
     |   \.  !        ,_______      / /    |
     |   / `ー、    Yヽ /\/ヽ /ヽ /、/i     /´      |
     _|___| f´ `Y、   |              !    / Y⌒Y_  |
  /     ヽ|   | \  l            |  / l   |  ` 、
 / |      )  |    \            ノ '´   l   |     ヽ
 |.  |     /-=-/    ヽ `  ,      ,  ' l       l    !     |丶
 |  |.     |.   |     l    ` ‐- ' ´   l     ハ‐' ` |    / |




        ,. -‐- 、 /´  ̄ `ヽ      n
       /  ニニ、ヾ r',.ニ二ヽ }-=ニ二,¨スリ
.      { r',ニ--   ′-‐ニ.ヽ {.   //
      } ! r jニ,ヘ frヽ\ヽ\.ヽ. /
     ノノノ,.イ/  }.ハ. 、 l│、ヽ,レ7 l\
    (.く ,イf十- {(-}.}‐!ト、ヽ ! / /!  \ヽ.
    rリ ハい)  jハ(__{! し !.|'イ {  _.二,     さっきから気になってたざんすが、
    ノ, ) |.⊆ニ・! .i⊆ニ.・う, `i.f,ヽ ) ) ーtマノ     なんでここにこんな小娘がいるザンスか?
  ( (r | ┐_´j  | ` ̄┌ ||rj }{(   jノ´
   ) ) |ト、 ヽ、 _つ  _,..イ.レ‐く.ヽ.ヽ,イ  , -─   代官ともなれば商都の領主も同じ。
~‐く.'_ ||lゝソノ='{ し-ーくl」/ ,_- 、`ー((、_ノ r'´ ̄   そのワシに対して口が過ぎるんじゃないざんすか?
二ニ=‐-¨,ニ´<Zエ`ェ'エ7ヽ. くl_:_ン.ノニ))‐-、二 ̄
  _,r- イl.ヒテテテテテテテテ'//`;‐-:イ‐-((¨ニ._ー-
ニ:-‐_'ニ| ヽ.ニニニニ二ノ./ /|: : : :|: : : jノ: : : : :
‐'' ¨: : : L.__ー一   _/ /::|: : : : |: : : : : : : : :
: (:_: : : :./: : : :「 ̄ `¨  ノ :::|: : : : :|: : :O: : : : :
、 ヾ' ̄ ̄'\:|::\.  /::::::: ! : : : : |: : : : : : : :      ──────────────────────
´) ノ_7:7ヽ._くヽ;::::::X::::::::::::: |: : : : : |: : O: : : :               ムラオカの発言に
( (: ././ー;:- ,二;__:' : :ヽ:::::::::|: : : : : :|: : : : : : :            スラム育ちであったナギが吠えた。
.¨)j/./ー-;- ,_.二フ: : :.∧:::/| : : : : : | : : : : : :       怒りで血管が浮き上がり、女性らしからぬ形相となる。
:-ヾシ─-;-_.二ノ::::〉ー〈:::::V::|: : : : : : |: : : : : :
,.-─‐----イ::::::::l: : : :l:::::::::l: : : : : : :| : : : : :       それをムラオカはどこ吹く風とばかりに相手にしない。
                                ──────────────────────

965 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:39:43 ID:rT.xvkm.


         // ijv - 、  ̄..::::,:::-:::::::::i.i
          ,'テ==:- 、:::`:ー:'´:,: -:==キ|
.         i l ::ニ二`ヽヽ.:::ij~//二ニu:l l         まさか…
        |{. 、ー== 、ヽ!! lレ ,'´== ァ }|        ナギと梨花様を知らんのか?
      r'ニl.|. ヽ、 °>,‐:_く ° ,〃 |lニヽ       代官の立場にありながら?
       |.に|| ijヾミ≡彡'l :l::ヾ≡彡'ノ ||こ!|
.        l しl|. ,ニ二ノ ::l !:vヽニ二、|し'ノ
.      `゙T.l , --、 〈. | | ノ ,. -- 、.lT´
    _.. -‐''7|l l |l⊥⊥エ`トイエ⊥⊥l」 l |ヾ'ー- .._
‐:''": : : : :_:/.:.|li lヽL⊥-┴┴┴-⊥レ' l.l| : ヽ:_: : : : `:'‐-
_.: :-‐ ':": /.: :.||i ト、::v.  ー‐一   ,.ィ|i.l: : : :l: :`:''‐- : :_
.:.: : :.: :.: :,': :.:.:.:l l||i `ト 、_   v _,..イ l|i リ:..:.:.:.:.|: :.: :.: :.: :.
.::.::.:.:.:::.:.:i::.::.: :.:.トi| |iト、_   ̄  _,l iリ./|:.: :.::.::.|:.::.::.::.:.::.:.




   {(( i j,.ィ1{--ヽ.ト, ,、  j } }
    ))' ノ 力ト、} ̄´j.{」レヘ.i ' <.く
   { ! ' .ノ ,リ jハ  r'い}. jハ j リ }
   Y,ニ!l r.===   ===.、 |に゙Y      誰ざんすか? それ。
   /{に゙|| ヽ._゚,ィ .l、゚_,〃.|lこj.ト、
  {i_,ゝニl| ┐ ̄_」  |__ ̄┌ |lニ.イj_}
ニ¨-‐7 : : l ト、.___ー、_, ‐'_, イ.l : ヾー-¨ニ
: : : : l: : : : l.l.lエエエエエエエエ1|.l : : : l : : : :     ──────────────────────
: : : :.|: : : : ||.l.lー─‐r──l.|.l|.: : : :|: : : :   ここに来てムラオカの無能さが誤魔化せない段階まで露呈した。
: : : :|.: : : : |:l.l.lエエエエエエエl.j.l:| : : : :| : : :       王選ともなれば"王国"の全てを巻き込む事態だ。
: : : l : : : : l:::l_` ̄二二 ̄´_l:::l: : : : :|: : :     もちろん最大の経済力を持つ商都も無縁ではいられない。
: : :.| : : : : |::::ヽ ̄ ̄ ̄ ̄/::::|: : : : :| : :
: : :l : : : : :l:::::::::::\   /:::::::::::| : : : : |: :     その渦中の人物を商都の最高責任者が知らないと言う。
                           それは最早知らされていなかったでは済まない事実だ。
                           ──────────────────────

968 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:40:46 ID:rT.xvkm.


      Nミ || ||| ||| _,、彡 彡  }
    N、/ \|||,, - '" ヽ ,彡 彡ノ
    |ミ/  ー--‐    ヽ彡 彡7
    |/‐- 、 ー‐ , -ー‐  〉彡 ノ       くく…
`ー、  |-==。=、  _=。==- |r、彡7      これは良いな。
-、 ヽ  | `ニニ',| ~`ニニ  ||ヨ=ノ      顔が分からないだけならまだしも、
  'i ) 'i,.r‐' ,斗ャ、 `ー、  i!ノ=/       名前を聞いても分からないか。
__'、'_∧/_,x '`x'─' '/| /ト--
__`寸・托7, / イ  / ,|' |─      今日日、子供でも知ってるだろうに。
    〈  / / / |/  /;|  'i,
      |   ' / /   /;;;;|  |
.     |     /   /;;;;;;;|  'i,





    j l r_三ニ     r三ヽ  }
    rリ '  ,ィ'ミ ハ 彡'ヘ ヽ.\
   {(( i j,.ィ1{--ヽ.ト, ,、  j } }
    ))' ノ 力ト、} ̄´j.{」レヘ.i ' <.く      あっ。
   { ! ' .ノ ,リ jハ  r'い}. jハ j リ }     あとついでに言っておくざんすが、
   Y,ニ!l r.===   ===.、 |に゙Y      金貨1500枚なんて、商都は払えないざんすよ?
   /{に゙|| ヽ._゚,ィ .l、゚_,〃.|lこj.ト、
  {i_,ゝニl| ┐ ̄_」  |__ ̄┌ |lニ.イj_}    王都にツケといて欲しいザンス。
ニ¨-‐7 : : l ト、.___ー、_, ‐'_, イ.l : ヾー-¨ニ
: : : : l: : : : l.l.lエエエエエエエエ1|.l : : : l : : : :
: : : :.|: : : : ||.l.lー─‐r──l.|.l|.: : : :|: : : :
: : : :|.: : : : |:l.l.lエエエエエエエl.j.l:| : : : :| : : :
: : : l : : : : l:::l_` ̄二二 ̄´_l:::l: : : : :|: : :
: : :.| : : : : |::::ヽ ̄ ̄ ̄ ̄/::::|: : : : :| : :
: : :l : : : : :l:::::::::::\   /:::::::::::| : : : : |: :

971 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:41:44 ID:rT.xvkm.


          ____
         /\  / .\
        /(○) (○.) \     待て!
      /   (__人__)    \    たかが金貨1500枚が払えないとはどういうことだ!
      |      |::::::|      |
    ! |!l\    l;;;;;;l     ,/
     i| /    ー´    \
     i/ l!           \
    そ|彡∪           , --、  )
   ∑ !彡,l <        (   _/
    レY^V^ヽl.        ̄




        ,. -‐- 、 /´  ̄ `ヽ      n
       /  ニニ、ヾ r',.ニ二ヽ }-=ニ二,¨スリ
.      { r',ニ--   ′-‐ニ.ヽ {.   //
      } ! r jニ,ヘ frヽ\ヽ\.ヽ. /
     ノノノ,.イ/  }.ハ. 、 l│、ヽ,レ7 l\
    (.く ,イf十- {(-}.}‐!ト、ヽ ! / /!  \ヽ.
    rリ ハい)  jハ(__{! し !.|'イ {  _.二,    どうもこうも、
    ノ, ) |.⊆ニ・! .i⊆ニ.・う, `i.f,ヽ ) ) ーtマノ    商都の金庫には1500枚なんて大金は入ってないということざんす。
  ( (r | ┐_´j  | ` ̄┌ ||rj }{(   jノ´
   ) ) |ト、 ヽ、 _つ  _,..イ.レ‐く.ヽ.ヽ,イ  , -─
~‐く.'_ ||lゝソノ='{ し-ーくl」/ ,_- 、`ー((、_ノ r'´ ̄             / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
二ニ=‐-¨,ニ´<Zエ`ェ'エ7ヽ. くl_:_ン.ノニ))‐-、二 ̄            │  いや、待ってください。   >
  _,r- イl.ヒテテテテテテテテ'//`;‐-:イ‐-((¨ニ._ー-               \___________/
ニ:-‐_'ニ| ヽ.ニニニニ二ノ./ /|: : : :|: : : jノ: : : : :
‐'' ¨: : : L.__ー一   _/ /::|: : : : |: : : : : : : : :
: (:_: : : :./: : : :「 ̄ `¨  ノ :::|: : : : :|: : :O: : : : :    ./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
、 ヾ' ̄ ̄'\:|::\.  /::::::: ! : : : : |: : : : : : : :    <    ん?       │
´) ノ_7:7ヽ._くヽ;::::::X::::::::::::: |: : : : : |: : O: : : :      \________/
( (: ././ー;:- ,二;__:' : :ヽ:::::::::|: : : : : :|: : : : : : :
.¨)j/./ー-;- ,_.二フ: : :.∧:::/| : : : : : | : : : : : :    ──────────────────────
                                       1500枚は大金だ。
                                         大金だが、
                           王国の経済の要である商都にとっては、はした金であるはずだ。
                                    決算の時期でも無い今の時期に
                              金貨1500枚の現金が無いことはあまりにおかしい。

                                    それを誰かの声が塞き止めた。
                             ──────────────────────

975 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:42:41 ID:rT.xvkm.


       ____
     /     \
   / _,ノ  ⌒ \          おかしいですね。
  /   (●)  (●)   \         出納の計算が合いませんよ?
 |     、 ´       |  (( ∩))   現在は金貨3000枚程の余剰があるはずです。
  \       ̄ ̄   /    ( ⌒)
  /          \





    /          ヽ
.   //  l /| | lハ l | | | {{
  //   .|/´ ̄`  ´ ̄`ト、))
.  { {  fニ|l_.== 、 , ==:、|、{{     はぁ?
   ))l.|__||ゝ.’_.ノl ト、’_ノ|. }}     何を根拠にーーー
  ノノ l ハ_リ l ┌___┐ 「.|ノノ
. { { ハ ハ||T ┬-┬.T||ハ
_ノノ_.」}.イ| ||| こ二二. |||ノ           ──────────────────────
 ̄   l. | ',ゝ⊥⊥⊥」||― 、_                声の主はできる夫だった。
     |  | ハ  ̄ ̄ ̄.」― 、_ \            できる夫は軽快に立ち上がるとーーー
    |  |\  ̄ ̄| ̄|      \|\    ──────────────────────

976 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 18:43:22 ID:rT.xvkm.

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   / ̄/  /' 7'7
  /  ゙ー-;ー'ー'
  /  /ー--'゙  _/ 7_,/ 7_
 /_/     /_  ___  __/
         ./__/_/ /
          /__.ノ. [] [] /'7
                //
                ̄     _______,
               _____ ./           ./)________,
            /         /         /./           ./)
              /        /           ././         /./)
           /         ./           ././           ././/)
           ./          /           ././           ./././/)
         /           .'三三三三三三l/           ././/././)
 ,γ⌒ヽ    '三三三三三三l'三三三三三三l'三三三三三三l/.////
/     )、  '三三三三三三l'三三三三三三l'三三三三三三l///./
{      ,,> '三三三三三三l'三三三三三三l'三三三三三三l///
ゝ、   ,,ノ  '三三三三三三l'三三三三三三l'三三三三三三l//
  `‐-‐"    '三三三三三三l'三三三三三三l'三三三三三三l/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━




                              / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
                           /             \
                             /              \
             ,.、                / '´ ̄`   " ̄ ̄`    ヽ
.           ! |            l ;::ィ=ミ    ィ=ミ      l     調べてあります。
.           ! |            |  ´"' ,    ""      |     貴方が赴任してきた年からの
      ..,-〈`ヽJ .!             l      ヽ             !      4年分の予算を洗ってね。
     /´⊂´ ̄ヽ |              \   、__,__,      丿
    ヽ_弋 入 ` }              \_         _,/
      / /    /                 _,./ / i! :   .: / ヘヽ、
      | {    /        _...... .-.:::::´::/:::::/  ヘ、    /  l:::::ヽ、、
      ヽ    _丶     ハ´::::::::::::::::::::::::/:::::::l!   /i   /    !::::::::l::::::`::.- ... _
      |_,..-´ /::}    /:::i:::::::::::::::::::::::/:::::::::l;:!/:! .,L __ノヘ  /!::::::::::l:::::::::::::::::::::::::`::ハ
     ,zi_,..-´:::::::|     |:::::l::::::::::::::::::::/:::::::::::l;:;:i\\i ! ノノヘ//::::::::::::l ::::::::::::::::::::::::/::::!
     |。|::::::::::::::::::|  /::::::l::::::::::::::: /___:/::i;:;:;!  Y⌒Y  /;:i`ヽ::__! ::::::::::::::::::::/:::::::!
     |::::|::::::::::::::::::.|/:::::::::::::l::::::::::::::::::/::::::::!;:;:;l  :L::_ノ  /;:;:;i:::::::::\ ::::::::::::::::::::/:::::::::l
.     |。|::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::l:i::::::::::::::i::::::::::::l/;l  ,':::::', /\:;i::::::::::::::/::::::::::::;':::/::::::::::::l
     |::::::::::::::::::::::::::}:::::::::::::::::i!::::::::::::::l:::::::::::l;:;:;:;:! ,':::::::::',/;:;:;:;:;i::::::::::::/::::::::::::/::/:::::::::::::::l
.     |::::::::::::::::::::::::::}::::::::::::::::::i!::::::::::::l:::::::::::l:;:;:;:;i,':::::::::::;i!;:;:;:;:;i──────────────────────
      |:::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::/;:::::::::::l:::::::::::!ヽ;:;:i::::::::::::j;:;:;
                                    ―――背後の鞄から
                                              膨大な量の帳簿を取り出した。

                                   ──────────────────────

6 名前: ◆ja6Rq/0cd6[] 投稿日:2011/04/03(日) 18:48:50 ID:rT.xvkm.


       l// ////≧≦=ニミ、ヽヽ、_
       ノ/ / /// / l彡 ミlヽヽ ', ', l トミ}
    /j 川 ///// /´ヽ\`、\ヽ、ヽヾミl
    (// ノl| ///{{ {::::::::l '、::\ヽ、-、ヽ、l
     )'/ノj / ノ,イ ) }ノ::::::::ヽ、ヽ:::,r' }={{ヽ\
    / //ノ 川 j(r'゙/´`ヽヽ:::::::)ノ'´}ノ  ヾヽ) }
    ((({ { 川 | ,r==‐ミ`゙::lj::::;r==‐、 | }リ
    ヽヽ`r''⌒|| ´      `:::::::′    |h(               ー、
     ))}| l⌒||ヽ、  @ i::  i @  /|| |lヽ      | ┼ ‐匕_ ´ 丿
    // j |│-||  ミ=-=彡| |j'~ト=-=彡 |! | リ)      レ c!、 (乂 ) !
   ({{ j l| に.|| 、._ u   |  |   u _, | j{(
   ,) )} l`ー-||  l   ( ̄u  u ̄) l  「l '、ヽ
 r'"´ノ/ ,川/ | l`‐ 、___`ー_´___ - 1|_ヽヽ )
ノ/r‐'ノ_/|  │| l`T'┬┬┬┬┬ T゙| ||   ̄`¨ ―
゙´ ̄| ̄    |   | | l┴┴┴┴┴┴┴'| ||__
  │    │  | | |ー‐---- 、----―| ||l  ̄`¨ ―
゙´ ̄l      │  l | トr┬┬┬┬┬┬j || l
   l       |\ l l ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´ j| l
   |      |:::::: L`二二二二二二二」  l
   |      |:::::::::::::\      /:::::::::|   l
   |      |:::::::::::::::::::\    /::::::::::::|   l


              ____
             /        \
            /           \
            / ノ     \      \    これは…
            |  (●)   (●)      |
.           \  (__人__)  u.   /
           /  `⌒ ´       \     ──────────────────────
      彡三三ミY彡三三ミ\--、    |  それは実に分かりやすくムラオカの横領を説明する資料だった。
       \    \\    \E |    ノ   ムラオカが時に名前を変え、時に余分な見積もりを出すことで
                             巧妙に行ってきた横領を余すこと無く暴きだしている。
                             ──────────────────────

7 名前: ◆ja6Rq/0cd6[] 投稿日:2011/04/03(日) 18:49:41 ID:rT.xvkm.


     ___
   /      \
  /  _ノ   ヽ_ \
/ .u ( ●)  (●)\   できる夫…?
|        (__人__)   |
\      ` ⌒´   /
/            |
|       |~| ̄ ̄ ̄ ̄|
|   丶  ,-|. |        |
(,    “ ̄ つ|.       と)

                                        ____
                                      /      \
                                     / ⌒    ⌒ \
                                   /   (●)  (<)  \
                                   |      ___'___     |
                                    \     ` n´   ,/
                                    /     | |    \
                                ..         ノ .ュ
                                         { ..ニj
                                        . | "ツ
    ──────────────────────
  そしてこれはとても一朝一夕では用意できない代物だった。
          隠されていた事実を暴くのだ。
     それこそ本来ならば年単位はかかるはずである。

       やる夫はできる夫に不審な視線を送るが、
     できる夫はそれを唇に指をあてることで黙らせた。
    ──────────────────────

10 名前: ◆ja6Rq/0cd6[] 投稿日:2011/04/03(日) 18:50:34 ID:rT.xvkm.


       )リノ,ィ,イr';リ"`〈ぃヽミ゙ヽ
    r,=' 彡〈でサく::v:::::`r}ヒ7 ミ(
.     l〃r;=:、} r;==ミ ij~,〃=、゙ミヾ.)   か、勘違いじゃないざんすか?
    ノ,リハY^i|:{{  e l:v i e j}|.|:(    その資料が合ってるとも限らないわけで…
   (.(((. {に|! `ミ='|:: ド=''|.| ))
    ) ))`フl ,コ_⊂、u,⊃,[ K((
  _,∠-‐'T´| l.|[゙T'テ=三=テ']l|_リ))
 : : : : : :│: l :l.|l.`' ┴┴‐'´l|| :`¨''ー- .._
 .: : : : :.|: : ト、::l.|lエエエエエl|.!: : : : : : : : : lヽ.
  : : : : : |: : :|::::ヾ.二二三二ン:| : : : : : : : : | : :l
 : : : : n , ‐_''ニつ\ /::|: : :|: : : : : : : : | : : ト、
 : : : /.ノ' r´',二ニ⊃^\::::|: :⊂ニ'_‐.、∩: : /: :}
  : : _レ′' "_二ニ⊃__/::ヽ|:⊂ニ二_`;:.\l: : : : :ハ
 /「l   '´ ,.ニニ⊃! |:::::::|⊂ニ二_` ヽ ト、: :/: :;〉





       _________
      /     \
    /  ⌒   ⌒\
   /   ( ●)  (●)\   安心してください。間違っていませんよ。
   i   ::::::*  __´___ *  .i   第三者を咬ませて念入りに調査しましたから。
   ヽ、    `ー'´  /    ねっ。鷲巣さん。
   /         \

                 ──────────────────────
                   そう言うとできる夫はワシズに同意を求めた。
                 ──────────────────────

13 名前: ◆ja6Rq/0cd6[] 投稿日:2011/04/03(日) 18:51:17 ID:rT.xvkm.


         __      }〃fr三ヽ r彡ニヽ ヾヽ. ヽ
 クルリ __(       r'ノ ノリ ,イ/ハ ハ 三 }}  ))) )
     (   `ーーー  ノノ,ノノ,イノ`{{ー{{‐ヽ,ミ リ (( (. (
      `ーーー    (((.〃/ {f\`:::ij~ソヘにヽ、}}} 、\
               ))n|'/'´\ヽ~://'⌒ヾ、r,ニヽ }} j
               (((| ||{{  @| v:|  @ jリ:|l-、|.| {(
                )}l ||:`ミ=彡!ij :|ミ==彡'::||^ソノ ,j )
            .   (((ハ|!`!u'こ′j`つ v j「 l|ニイ {{.{
                ヾミ| r'ニヽ.`ー'´ノ,ニヽ |\ヾ ヽ`ー 、
                 `|.||⊥工工工.⊥|.| |  )川 `,っ j
                  |.||-─ーr──-|.| | ( ゝニ._( (
                  |.|lココゴココココj.| |./:`ァー、ヾ. )
                  ヾ二三三二二/::::/ : : ;ゝ._ヽ
                        >:'´::::::/: : :∠-─-リ、
            .             ∧::::::::/ : ;.ィ´: : : : : : : : :\





        / /       \ぃv    /ハ、
.        / /     ―-   _`ー ⊥!ノ'´ ぃ
      ,′ヽ、       、  、`ー ..__,,. - !l
      ,′ 、冫  ``ヾミヽ、ヽ `ー-- ___  !
.      レ¬`7    -―- ヽヘ丶  / _,,..__ 〉
     | /-l 7   '" ̄ ぅ 、 ゙v   ∠二_` /
      /!:l_|7  、 , `,ー;-ァ-ァ  〈'"¨ぅヽ /    ああ、うちでも計算しておるよ。
    / ぃ |、l  ,、 `ー-'- ‐'    i ヽー;‐' /     確かに間違っておらん。
  /| `1、! /, ‐- .._  ノ     | /ー'‐゙〃
_/   |  l l l r7、___ ̄ 'こ.、  ! /_-、 /′
′  ,|  ||  !ヘ十┼_匸T‐tヘ  ハ. リ/
  /:::|   l !    `ー- .∟[_丁TYァ/ ,ハ
イ:::::::::|  | \    、    ` ̄´  / l l     ──────────────────────
::::!::::::::|  l   | \   ` ー一   , イ | !       それに対してワシズはニヤリと笑って応える。
::::::!::::::|  |   |:\ \  〃ハヽ .イ´|l| ト、_ヽ    ──────────────────────
::::::::、::::!   !   |::::{!\ \__,ィ_´イ:| !| |:::i:`ヽ、

14 名前: ◆ja6Rq/0cd6[] 投稿日:2011/04/03(日) 18:51:59 ID:rT.xvkm.


         ____
       /      \
      / ─    ─ \
    /   (●)  (●)  \     さて、ムラオカさん。
    |     ___'___      |     金貨3000枚もの余剰金、
     \    `ー'´    ,/     どこに消えたんですか?
     /⌒ヽ   ー‐    ィヽ
    /      ,⊆ニ_ヽ、  |
   /    / r─--⊃、  |
   | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |




                  ,/"゙'' 、
                  /::::::::::::::ヽ.,_,,.. .,,
                _,.ノ:::::::::::::::::::;!:::::::::::ミ゙'i,
              , '"~::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::;;iiリ)
             i:::::::::::::::::::::::::::::::;、;、=ミミ::::(((_
            ,,. .ノ::::::::::;..、::ノ'メr,.ノ.〃!::::ミ::::::ii !!)
           i:::::::::::::::::/r//  リ | ヽ!! )ノ!::::川::リ
        ,,. ..ノ:::::::::::::::///' _ \i ! 」」_{(巛(/
        ):::::::::::::::::::::i /u~ ̄7u./__υ/!((    うぐぐぐ…
ー――---=ニ三/ ̄7'"~7,,.、'  ,.、/ /\ /彡ノ
.i――--- :.:.:,;,;,/: : /i  /〃ス/メ、゙i  〈υ/《(
/ : : : : : : : : : / : : /:::|. /《///メ/7テラ'》/ノリツ
.: : : : : : : : : /: : : /:::::.Vυ゙==、ク'メ//巛i"
: : : : : : : : :/: : : :/:::::::::ヾ'' -、.,,ヾ=/:\'"           ──────────────────────
: : : : : : : :./ : : : /::::::::::::::\/!:゙.-"i: : \:\          できる夫の追求にムラオカは苦しそうに呻き声を上げる。
: : : : : : : 〈: : : : /::::::::::::::/ヽ:::|: : : :|: : : : \:ゝ、       ──────────────────────

16 名前: ◆ja6Rq/0cd6[] 投稿日:2011/04/03(日) 18:52:36 ID:rT.xvkm.


       )リノ,ィ,イr';リ"`〈ぃヽミ゙ヽ
    r,=' 彡〈でサく::v:::::`r}ヒ7 ミ(
.     l〃r;=:、} r;==ミ ij~,〃=、゙ミヾ.)      ああ、そうそう!
    ノ,リハY^i|:{{  e l:v i e j}|.|:(      普段使わない金庫に仕舞いこんだことを思い出したざんす。
   (.(((. {に|! `ミ='|:: ド=''|.| ))      確かに余剰金はあるざんすよ。
    ) ))`フl ,コ_⊂、u,⊃,[ K((
  _,∠-‐'T´| l.|[゙T'テ=三=テ']l|_リ))
 : : : : : :│: l :l.|l.`' ┴┴‐'´l|| :`¨''ー- .._
 .: : : : :.|: : ト、::l.|lエエエエエl|.!: : : : : : : : : lヽ.
  : : : : : |: : :|::::ヾ.二二三二ン:| : : : : : : : : | : :l
 : : : : n , ‐_''ニつ\ /::|: : :|: : : : : : : : | : : ト、        ──────────────────────
 : : : /.ノ' r´',二ニ⊃^\::::|: :⊂ニ'_‐.、∩: : /: :}                 しばし経つとムラオカは、
  : : _レ′' "_二ニ⊃__/::ヽ|:⊂ニ二_`;:.\l: : : : :ハ         さも本当の事のように恍けた言い訳を繰り出した。
 /「l   '´ ,.ニニ⊃! |:::::::|⊂ニ二_` ヽ ト、: :/: :;〉
 : : ヽ\_-r ´l::::::::::::|. |:::::::l:⊂ニニ_` `  ノi:}\: :"ヘ.        帳簿が横領の事実を明らかにしているのだ。
 : : : : `フ′: |:::::::::::|  |:::::::| : : | : :`ト- 'ノノ : : \ : \            その言い分には無理がある。

                                        しかし、実は"ある"という事にして
                                 この場を乗り切ればどうとでもなる自信がムラオカにはあった。
                                   その場しのぎの嘘でなんとか乗り切ろうと画策する。
                                   ──────────────────────

18 名前: ◆ja6Rq/0cd6[] 投稿日:2011/04/03(日) 18:53:26 ID:rT.xvkm.


         ,. -─‐-  、
        /./⌒ヽ、   \
.        /,/ ju:、 ij~ \__,. -‐:、    ほう?
        / ヽ 丶 \ヽij、 ,   li    それは良かった良かった。
.      ,'/,ニ}.〉 〃\ i ヾニノ, -fr‐   今回のアンデッド掃討。
.     ノ.l ! //、i{  。i!| u /ニ;|l    雇用代以外にも随分とかかるだろうからのう。
   /  ヽ7',ヘ\`ミ=┘''' r。" ̄ラ         __
__,∠-r‐'1  l ト,ヘ、u r v' `ト=彡′      (⊂iト、 }
   i.  |  | ト、`く,ゝ、__ ヽ  :|v/         (⊂iiヽ、''\
    |  ! ヽ.V >、×⊥工エ;ァ'、       (⊂iiヽ、."ゝ、}
    !  ト!  ト.`uく`r-r-r-//'| \      (⊂iiヽ、ゝ、 〉
.   |   N、|、 \ `ニ二´イ/:|   \    ̄\ ヘ ` 〉
  │  | ゞ)):、   ̄´ / / :|     \   /,{  ! 〉
   |    |'´ノノn>>,==イル'  |      ∧ / ′ /




         ___
       / ⌒  ⌒\
      / (⌒)  (⌒)\     ええ、ざっと見積もって金貨2000枚ってとこですかね。
    /   /// __´__ /// \
     |       |r┬ |    |
      \       ゙ー'    ,/
      /⌒ヽ         ィヽ
      / rー'ゝ       〆ヽ
    /,ノヾ ,>      ヾ_ノ,|      ──────────────────────
    | ヽ〆        |´ |
                        しかしそんなその場しのぎを許す二人であるはずもない。

                        ──────────────────────

20 名前: ◆ja6Rq/0cd6[] 投稿日:2011/04/03(日) 18:54:06 ID:rT.xvkm.


         ____
       /     \
      /  ⌒  ⌒ \
    /    (◯)iiiiii(◯) \     払えるんでしょうね?
     |       __´___    |     即金で。
      \       `ー'´  ,/
      /⌒ヽ        ィヽ
      / rー'ゝ       〆ヽ
    /,ノヾ ,>      ヾ_ノ,|
    | ヽ〆        |´ |




         /'⌒ミヽ
   /⌒゙ミ - '::::::::ミミ゙'=- 、
   i:::::::ミミ:::::::::::::::::ミ::::::ミ,!
  ,,.-':::::::::::::::::::::::;へヘ、_;:::゙=- 、     /"'' ー ''" ̄
. (:::::::::::;;. !i⌒ヾ.メ.゙>-=、i.|⌒i::::i     ヽ,
 ヾ、::::/.{!ヾ、 ,/ /   ii.||;;コ|ミヽ、     (  がぎぐっ・・・・・・!
   ):::::il⌒\゙ " !  ◎》.||_」|:::::::::゙ミi    ノ
  く:::::::{i ◎ ヽu i,,__,,ノ'/ヾ.ノ:::::::::::::::i  〈   げっ・・・!
   ):::::《_  _(  し┐ !, =、!゙i:::::::::ミミヽ、)  げっ・・・!
  /:::::::::!.ミ''" ゝu ,-',ノi' iコi | ゙'=;;:::::::::::<    げっ・・・!
  '-=,,_::゙'i ! ゙''ニ=' イ レ" || |  /!=-r''"〉
      !;:ヽ((_|__!-'"~_,ri.|.|  /::|  | ,.(    ごごごっ・・・・!
     ゙''-ゝヾ、 ,r<>┴┘!.| /::::| .| 7 )             ──────────────────────
         ヽ.i<>ソニ ̄ ゙"ノ ./:::::| .| i   ̄ヽ、               金貨2000枚を用意することは可能だ。
         ヾ''" ,,./"\/::::::::| | ヽ、 ./  ゙'',⌒ ̄             私財などを売り払えば良い。
         ヽ-''"     !ヽ;:::::| |   ゙〈   /              しかし、それは時間があってこそだ。

                                    今、この場に金貨2000枚もの大金など出せるはずも無い。
                                     ──────────────────────

24 名前: ◆ja6Rq/0cd6[] 投稿日:2011/04/03(日) 18:54:59 ID:rT.xvkm.


                                             __∧      /レVVVVVVVV イ
                                            i「 ̄      /           /
                                            .》      /         ∠
                                           ≪     / /ヽ/^^\   x≦⌒
                               _____           / /   (     〆  ミ
                              ,'´     ___ `',         | ′_ノ   ヽ_     ム  ヾ
                              !  l 7 Lr┐|  |         从| (○) (○ )  §从 ゝ
                              l  l/   くノ    |           |  (__人__)    §ル′
                              l  o   o       \          \ |i|!i|!il|    o ゚ \
                              ヽ、      ノ ̄           ∽`⌒ ´ ∽     ヽ
                                  ̄ ̄ ̄ ̄            /  ∞∞  / /   |








                          /.:.:.:.:.::::::::::::::::::厶=-‐-.、_
                            /.:.:.:.:.:.::::::::::::::::/.:::::::::::::::::| ハ
                        /.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::/.:::::::::::::::::::jこ jリ
                          /.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::/.:::::::::::::::::ィヨ  {{
                       l.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::..<´ |主  }ト、
                           \.:.:.:.:.:::::::::::::::::/   \'「 `ヽノリ.::',
                          ` ー一'´ ̄      ヽー彡'.::::::\
                                      `ヽ.:.::::::::::::丶
                                          ∨.:::::::::::ハ
             /  ̄ ̄ ̄ / .__                   ∨/.:::::::::::}
            /_/ ̄/  /// 7                       V.::::::::::::::ヽ
               匚  ./i/i/ ∧∧ ,ヘ             〈.:::::::::::::::::::}
                / ./     l /l / / ./                Y.::::::::::::::入
               / ./        /./              ` ー=≦∨〉
                ̄          ̄                  }主}`ヽ/
                                             j主j_ ,ノ|
                                               /ー‐ヘ.ノ
                                           {ー‐彡'
──────────────────────
           劣勢と見るや、
        ムラオカは駆け出した。
──────────────────────

26 名前: ◆ja6Rq/0cd6[] 投稿日:2011/04/03(日) 18:55:38 ID:rT.xvkm.


  NVVVVVVV\
  \        \
  <         `ヽ、
  </ /"" \ .ノヽ. \
   //, '〆  ノ  )  \ ヽ     で、で、で、できる夫先輩!
  〃 {_{  ( ○)}liil{(○)| i|     なんかよく分からないんスけど、
  レ!小§    (__人__)  | イ━    逃げたっスよ!
   レ §  ヽ |!!il|!|!l| /|ノ ┃┃   良いんスか!?
  /   ゜。   |ェェェェ|。゜ ∩ノ ⊃
  (受\  ∞   ∞  /_ノ
  .\ “  _∞∞_ノ∞/
    \。____  /




        ___
       /     \
     / ⌒   ⌒ \
    /  (⌒)  (⌒)  \   大丈夫ですよ。
    |     ___´___     |
    ヽ、   `ー '´   /
     ノ          \       ──────────────────────
                          現状に理解が追いつかないギャル夫であるが、
                     ムラオカが逃げることは何か不味いということぐらいは分かる。

                           ムラオカの逃亡に足を一歩踏み出すが、
                         できる夫は涼しい顔でギャル夫を引き止めた。
                       ──────────────────────

28 名前: ◆ja6Rq/0cd6[] 投稿日:2011/04/03(日) 18:56:29 ID:rT.xvkm.


.::::::::::::_______________:::::::::::
.:::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::
.:::::::::::|:::::| ̄ ̄ ̄ ̄l:::::!:::::l ̄ ̄ ̄ ̄|:::::|:::::::::
.:::::::::::|:::::|:::::::::::::::::::::|:::::|:::::|:::::::::::::::::::::|:::::|:::::::::
...:::::::::!:::::!:::::::::::::::::::::!:::::!:::::!:::::::::::::::::::::!:::::!::::::::.
.:::::::::::|:::::|:::::::::::::::::::::|:::::|:::::|:::::::::::::::::::::|:::::|:::::::::  ―― ̄ ̄___ ̄―===━___ ̄―  ――――
.:::::::::::|:::::|:::::::::::::::::::::|:::::|:::::|:::::::::::::::::::::|:::::|:::::::::  __―_____ ̄ ̄ ̄ ̄‐―   ――――    ==
.:::::::::::|:::::|:::::::::::::::::::::|::[|||]::|:::::::::::::::::::::|:::::|:::::::::          ))), =-、ヽ)/ , "⌒ii》,-、//
.:::::::::::|:::::|:::::::::::::::::::::|:::::|:::::|:::::::::::::::::::::|:::::|:::::::::         ,i'"リ|{  ヽ  /    }|r i.i《(ヽ
.:::::::::::|:::::|:::::::::::::::::::::|:::::|:::::|:::::::::::::::::::::|:::::|:::::::::         ヾ《〈| ト、 o|u |o  ノ''|:ト!|ミ:(
...:::::::::!:::::!:::::::::::::::::::::!:::::!:::::!:::::::::::::::::::::!:::::!::::            )リ||v゙=|  |゙="u !|ンミ:::::)
.:::::::::::|:::::|______|:::::|:::::|______|:::::|:::::::::          ((( !ト,,_⊂、_, ⊃_,.._r ト、ミ::::(
.:::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::          ヾ))|.!rェェェェェェエi |.| ヽミ::::ヽ、
..::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄::::::::::::           >;;!||-― y―‐-| !|  iヘ;;;_
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::        ,. - ''" !!ヒェェェェェェ」.!|  /|  |
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::      /|_,,. ‐ ''"ヽ二三三二 ノ./::i  | ̄
                           __―_____ ̄ ̄ ̄ ̄‐―   ――――    ==
                 ,.,-=- 、        ̄___ ̄―===━___ ̄― ==  ̄ ̄ ̄  ――
                    |   i        ___―= / ̄ ̄ ̄ /_/_/   ――――    ==  ̄
         i'~\.        |   |        ̄ ̄―‐――/ ./二/ / / ̄ ̄ ̄ /_/_/__ =―   ̄ ̄
         |   ヽ.      !l    |      _       /__,--,  / / ./二/ / / ̄ ̄ ̄ /_/_/
          ヽ,   ヽ     |    |         ,/~  .ヽ     /___ノ. /__,--,  / ./ ./二/ / / ̄ ̄ ̄ /_/_/
.           ヽ   ヽ     i   |       /    ノ            /___ノ. ./__,--,  / ./ ./二/ /
.           ヽ,   ヽ   |   |      /  ,/                    /___ノ. ./__,--,  /
.             ヽ..  !、- l'   |   /   ./                            /___ノ .
             !、  ゛ !、  /j!、,,/ _, ,./
.              /  ,,/     , '    ,/
         ` _;/.          !、   \___
         .,,/             ;:;;:-~     ̄ ̄`ヽ
      ,,,,,=~                 _ソ___,,,、、ノ
,/'~^^ ̄         __           ~| ̄ ̄
i              _/         \ ,i
 ~゛-──`~  ̄\.,/ ,,、、- ー'' "" ''ー-、、,,_ ヘli        ──────────────────────
          //            \ノ
          /                \           ムラオカの手がドアに届く―――

                                  ──────────────────────

29 名前: ◆ja6Rq/0cd6[] 投稿日:2011/04/03(日) 18:57:10 ID:rT.xvkm.


     /: .: .: .: .: . : ./    _,,.-‐''"    / /         / ̄||           |: .: .: .: .
    /: .: .: .: .: .: . _,,.-‐'': : : : :  三 二 ニ ―     /  ||   | ̄|| | || | || |: .: .: .: .
    /: .: .: .: .: .: .//:: : : : : : : : / /     三 二/  || ― |  || |_|| |_|| |: .: .: .: .
   /: .: .: .: .: .: .//: : : : : : : : / /         /  ||    |  ||  .|   |: .: .: .: .: .
   /: .: .: .: .: .: .//: : : : ヽヾ`;;:} 三 二 ニ ―    /__||    .|  ||  .|   |: .: .: .: .: .
  /: .: .: .: .: .: .//: : : : Z::::Z,,, / /        = ̄     .|_|| 三 二 ニ ―: .: .: .
  /: .: .: .: .: .: .// : : : : <:::::::ヽ:::>'                       _ l   || ̄|| .: .: .:
 /: .: .: 三 二 ニ ― : : <:::::/ ̄,                       |_||   / // .: .: .
_/: .: .: .: .: .: .//: : : : : Z:::::{                        l  / // .: .: .
/ : .: .: . : .: .:,'/: :  _,,.-‐>::::::ヽ                       __/ //.: .: .: .: .
: .: .: .: . : .: //_,,.-‐''":  Z:::::}ヽ、::::{、                         |___// .: .: .: .: .
: .: .: .: . : .://: : : :  ノ/ /ー/ヽ                        |   |: .: .: .: .: .
: .: .: .: . : // : : : : : :  / /                        |   |: .: .: .: .: .
: .: .: .: .: ,'/ : : : : : : : ./ /                        |   |: .: .: .: .: .
: .: .: . : .:l | : : ―二: : ./ /                         |   |: .: .: .: .: .: .
: .: .: . : .{ l: : : : : : : {  {                            |   |: .: .: .: .: .: .: .
: .: .: . : .| |: : : : : : : |  |                              |   |: .: .: .: .: .: .
: .: .: . :..| |: 三 三 二 ニ ― |                              |   |: .: .: .: .: .: .
: .: . : . :| |: : : : : : : |  |                             |   |: .: .: .: .: .: .
: .: .: .: .| |: : : : : : : :|  |                         |   |: .: .: .: .: .:


                          ──────────────────────

                           しかしその手が届く前に
                                         扉が乱暴に開け放たれた。

                          ──────────────────────

30 名前: ◆ja6Rq/0cd6[] 投稿日:2011/04/03(日) 18:57:44 ID:rT.xvkm.


..l  l  .!   .i   │    !    l    l
 .l  ! l        .,!    !    l    ./     /
.  l  ! .|l  .. .|   !   il゙  .l  .!   ./    /
 h, l、} l|  l、 l. .l!   l!  .|,! .l゙   /   ./ /      ./
  リ、 'l、 .l.! ll ||  .l,!  !.ll゙  |.! .l  、 ./ .、 ./ .〃  ./   / .
  l.ヽ.l.l !| || .|.! .|.! .|.l.!  | ! l゛ / .l゙ ./ / ,i|′.〃  ./ ./ /    .
、  l ゙/Λ.l ! .l.! !.! l | i|.!|  l゙,! ! 〃 ! ./ / .,〃 〃 ./ ./ ,./     /
..l;; ..l .゙ll,.゙ll│,!|.! l ! ! .il]l゙,/l゙.l !.// ./ ./ ./ .// .//  / / ./   . /
゙'ヽヽ ゙l、゙‐ ".l !.l!│l .| .|l|.l/.ll゙ !゙/ l l゙ / ./ / /.,// / ./ ./.、  /
, .゙'ム'、 .l   l.l│.l.| .,! !l |! .「 l/ !, -- 、    ,. -- 、 " / .〃 ,/ .   /
ヽ ゙ヽヽl   !!│|l゙ .| !|    |" ,!j 三ミ、ヽ./ 三ミ、ヽ,.〃/ . / .,/ /ン
 ヽ   '♭  リ│l .|..    r彡'⌒      三ヾ、L_゙‐゙., / _/.,,-'ンン
  .ヽ   .゙.    .ゝ.|l     }〃fr三ヽ r彡ニヽ ヾヽ. ヽ'"../゙,/ン゙ /
、.ヽ ゝ           !     r'ノ ノリ ,イ/ハ ハ 三 }}  ))) ) / '"-'´._.ir‐
.ヽ. "            ゙ ッ-‐、ノノ,ノノ,イノ`{{ー{{‐ヽ,ミ リ (( (. (   ._..-/彡‐',゙
.., .ヽ        、.l!i{  (((.〃/ {f\`:::ij~ソヘにヽ、}}} 、\_..-'',゙r!!'彡‐'´
.,.\ ゙-      、シ⌒゙ト→))n|'/'´\ヽ~://'⌒ヾ、r,ニヽ }} j .'./ '´  ._,, -'
         八 _ ハ (((| ||{{  @| v:|  @ jリ:|l-、|.| {(  _.. -''″
       ミ/⌒.、   \)}l ||:`ミ=彡!ij :|ミ==彡'::||^ソノ ,j ) ´,.. -''',゙,,.. -
'ー..   _ニ/__  .人 .   (((ハ|!`!u'こ′j`つ v j「 l|ニイ {{.{__
   / .Ξ}  `<  `\_人_人∧从人_从_// |\ヾ ヽ`ー 、
 ..=/   .三|_  ._ト、  )            >⊥|.| |  )川 `,っ j
 .手   Ξト ̄  `<   ぶべっ!   >|.| | ( ゝニ._( (
 豸     彡|、 `ー一'´:<           (コj.| |./:`ァー、ヾ. )
 斗    彳l、`ー一 '/^Y∨∨^Y^⌒^^Y^二/::::/ : : ;ゝ._ヽ
 .汁      !`liTl!爪l|/         >:'´::::::/: : :∠-─-リ、
-彡!      〃 /\  /\ /\      /| /| ;.ィ´: : : : : : : : :\
 . 亥      //  | く  | |  |      .| | / |/: : : : : : : : : : : : ヽ
  /`ー‐卅_/ /! |  |  |  | |  |     | | | |: | : : : : : : : : : : : : : |
           |  |  |  | |  |  |~| .|/ |/
            |  |  |  〉 | /   | |      /| /|
            |  |_ヽl    |\_| |      | | |/
             |    \    L_└┐    |/
             .|   i、_  \_  i、_ | i‐┘
             .|   | \ .~| |_ `└-、
              `|   |  \|   ̄! i、,_| 〈~|
               |   |      | | ,,,__〉 !‐二 〉
                \  |      | / |__,.ヘ〈 く/
                 \|      .|/    | |
                             |/

31 名前: ◆ja6Rq/0cd6[] 投稿日:2011/04/03(日) 18:58:21 ID:rT.xvkm.

      ───‐‐‐.   ,
      ───‐‐   ./ ./  ,k''"_,..-'"~~三'二...,,,____
      ─‐─‐‐  ,イ .l.!/,' .///:::::::::::::::::==ニニ.....__
      ──‐   !l l l レ'::::::"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::__,,.二=-
             l::ヽl::::::::::::::::,,へ...___,,,,,ノ:::::::::::::::::::::::::::二=-
      `==::;- 、_,,.ゝ::`:::::::::::::,;: `-=='二__,,:::::::::::::::::::::::二=-
      _,,..-‐‐'`. ゝ:::::ヾ:::::::::::::iメ,---‐‐'":::::::ヾ::::::::::::::::::::::::二=-
ヘ.      ==‐___,.::::::::::::::::,:::::::::::,/!l::;、:ヾミ::::\;::ゝ:::_;;::_::::::::::::::二=-
  `ヽ、   ̄ ̄/::::::::::::/::::::::::/,' |!\.`:::::::::::,__..../_, `j、::::::::::::二=-  \_人_人∧从_人_∧_人_人∧从_//
.      \  /:::,y::::::/:::::::::::://,く´`. `jl ,-'"    _,,..丿:::::::::::::     )                      >
       ヽ///::::/:://::::!lレ'ヘソ _,; .┌'┐       )::::::::::::::::    <  動くな!              >
.        ./´ /, '/!/i./::::/!!ヾ "~   l! .!   ^ヽ ;-'^k        <  壁に手を付き、膝を下ろせ!  >
.           ."|/ .l! |l:/ .リ!  ,.._   l!_,,j  /"~~   `;;ヘ.      <                     (
           i  .ヽ|`=7 /  ヽ.  〈   l::::::::::.....     ´\    /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^⌒Y^YY^^Y^
            i    リ\`ヘ    .Y  ,`-Y´:::::::::::::::.....    .ミ
         /  _     .`.、 .ヽ/ユ_,;l .、/ ./ヽ:::::::::::::::::::::::....    \
         //.:::`ヽ/´`\\ `='" /`/ ,;'ゝ,::::::::::::::::::::::::::.....
____ /_\:::::::::\   ;`、`-‐,-ヘ" ._-'";;;;;ヾ::::::::::::::::::::::::::::::::...
.::::::::::::::::::::::=‐-=:.,-‐=-'"`k-、  y-'.......::|_'";;;;;;;;;;;;;;;}\  |:::::::::::::::::::::::::...
:::::::::::::::::::::::::::::::::/ , '  ,   {_  |::::.....:::...``‐--┐/::::::ヾ!:::::::::::::::::::::::::::::::....
:::::::::::::::::::::::7=-/ /  ,イ  /   〉 l!`:::::..............::::: l .|;::::::::丿::::::::::::::::::::::::::::::::::::...
::::::::::::::::::::::::::::::`=フ // ./   ./:::::..............:::....:::::: l .>::::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...
::::__,::::-―'" ̄ ̄し, '" 、7  ../...,_;;;;;;;;;........,,,,;;;::::::l  |:::::::::::::::く::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
           `'"/  ,/!  `i..............::::::::::/ /':::::::::::::::::::::::::::::::::::.....
            (___,/ l` -:',,,,,,,;;;;;;;.....::,_|ヨ  |;':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....
              |  |:::::;:;::::::::::::;;;,,,,,;_|ヨ  |; :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.....

32 名前: ◆ja6Rq/0cd6[] 投稿日:2011/04/03(日) 18:59:04 ID:rT.xvkm.


       l// ////≧≦=ニミ、ヽヽ、_
       ノ/ / /// / l彡 ミlヽヽ ', ', l トミ}
    /j 川 ///// /´ヽ\`、\ヽ、ヽヾミl
    (// ノl| ///{{ {::::::::l '、::\ヽ、-、ヽ、l
     )'/ノj / ノ,イ ) }ノ::::::::ヽ、ヽ:::,r' }={{ヽ\
    / //ノ 川 j(r'゙/´`ヽヽ:::::::)ノ'´}ノ  ヾヽ) }
    ((({ { 川 | ,r==‐ミ`゙::lj::::;r==‐、 | }リ
    ヽヽ`r''⌒|| ´      `:::::::′    |h(       あが、あががが…?
     ))}| l⌒||ヽ、  @ i::  i @  /|| |lヽ
    // j |│-||  ミ=-=彡| |j'~ト=-=彡 |! | リ)
   ({{ j l| に.|| 、._ u   |  |   u _, | j{(
   ,) )} l`ー-||  l   ( ̄u  u ̄) l  「l '、ヽ
 r'"´ノ/ ,川/ | l`‐ 、___`ー_´___ - 1|_ヽヽ )
ノ/r‐'ノ_/|  │| l`T'┬┬┬┬┬ T゙| ||   ̄`¨ ―
゙´ ̄| ̄    |   | | l┴┴┴┴┴┴┴'| ||__
  │    │  | | |ー‐---- 、----―| ||l  ̄`¨ ―
゙´ ̄l      │  l | トr┬┬┬┬┬┬j || l          ──────────────────────
   l       |\ l l ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´ j| l          扉から飛び出した拳がムラオカのアゴを撃ち貫いた。
   |      |:::::: L`二二二二二二二」  l         そしてそのまま拳の主 ―ナギの雇った傭兵― は
   |      |:::::::::::::\      /:::::::::|   l             ムラオカの身体を壁に押し付ける。
   |      |:::::::::::::::::::\    /::::::::::::|   l」
                                 アゴの痛みと突然の事態にムラオカは目を白黒させた。
                                  ──────────────────────

33 名前: ◆ja6Rq/0cd6[] 投稿日:2011/04/03(日) 18:59:37 ID:rT.xvkm.


             ',:::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: l.         ',::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
             ',:::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l       ',:::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:. l      ./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
             ',::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: l          ',::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.l     <  おやおやおや?  .│
             ',:::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l         /::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.l       \________/
             ',:::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|      /:::::::::::::.:.:.:.:.:.:. !
               i:::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l      /::::::::::::::::::::::::.:./
                 l:::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l     /:::::::::::::::::::::. /
               l::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l      i:::::::::::::::::::.: /
                l::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l      !::::::::::::::::::.:./
              l::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.l       !:::::::::::::::::. /
                 l::::::i:::::::.:.:.:.:.:.:.: |.      i:::::::::::::::.:./
              l::::::l:::::::.:./:.:.:.:.:|     !::::::::::::::.:/
                 l::::::l:::::::/:.:.:.:.:.:|.    /::::::::::::::./
                l:::: |::::/:.:.:.:.:.:.:.|   /:::::::::::::::.:l
                    l:::::|:/:.:.:.:.:.:.:.:.:l   ∧:::::::::::::::.:〉
                   |::: l':.:.:.:.:.:.:.:.:. !   {i ー ⌒i´
                  l::/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ',  ヾ、    !
                   /::ヽ:―‐:.、:.:.:.:.:.:〉   l!   ヽ
              〈:::::, ― 、:::.:.:.:.:!   l{     }
               V      ̄ ヽ   ヾ 、_ ノ
               ´          |     ` ー ´  i !         _   i !         _   i !
              /          ‐'}        二 二~i   {}{}//  二 二~i   {}{}//  二 二~i  {}{}//
           { ` ー―――‐ ´ ‐'   .       |_| |_|.     //    |_| |_|      //    |_| |_|     //
            ー――――― ´                      "              "            "

34 名前: ◆ja6Rq/0cd6[] 投稿日:2011/04/03(日) 19:00:12 ID:rT.xvkm.


                         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
                        /             \
                       /       " ̄ ̄`    \
                       l  '´ ̄`   (  ●);;:::    ヽ
                      l ;::( ●)    "''"´       l
                      |  ´"',                |    どちらにお急ぎですか?
                      l    ヽ              i
                       \   、__,__,         丿
                        \             /
        r- 、        ,-‐ ‐- 、_,,i-'"i`i、  ‐  /_,,| ヘ、    _ . -‐ 、
        ヽ、 \__   /:::::::::::::::::::::::::/::;;;;| ヘ、 ー',, / i;;;;;ヽ`' ̄::::::::::::::::::::: ヘ      __
     {ヽ、!゙`、.ゝr、  l`Y\:::::::::::::::::::::/:::::::::;i  rゝ"、    !;;::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::i  ,.、r-ィ'ヽ }ィヽ
     .|  |  ll  Y´ l  !  ヽ-、  ::::::\:::_/! , '!::::::::入   /::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::,., ィ´f  i  l  i´ i l
     .ヽ、゙、 ゙i  ヘ  |  i     ヽ::::r-‐'´:::::|/ l };:::::/ k. /i:、:::::::::_r':::::::::::::::, -‐ f | }  }´ l  ! ,! i
       `゙、. ヘ   `"ヘ `l_      !、_r 、::::::::l  Y:::::::l   V/ 、/::::::::::::::::r´    ! ! !  | ソ  .|' /
          `ー'‐―、_  !      //´:` 、i /:::::::::|  /:::::::`` 、::::::::::rr|::::.....r'゙  |'´  /´ //





 r' ,ニニ-ミ 彡 -ニヽ.)).〉
  r'ニ  ニ ,.、〃ヘ.\ヽ.(  っ
 ///, ,.ィ´ル {ト.、ヽ〈〈 ノ
 〃 / .|.}}「゙}ヘ、u:\ 〈   .っ
/ '  | '´===ミ、:::::/`
/ r',ニl |. i|   r, ∠.、  っ
彡 | |-|.|Uヾ、_ ` ijv ヽ
 ´ | l_|.| 〉v  ̄ r‐ v \
〃/.しlノ r',ニ''_‐--゙ニエ¨ ー‐'
彡〃/|v| |┴'-「.エTT´
-‐''´ | | |┬i┬i┬「´
     |.ヽニニニニニ二)
     :|    v  |
     ;:| ij^   |\            ──────────────────────
.  / └-ーー‐-┘ \           動転するムラオカにできる夫はゆっくりと近づき、
   --───‐      \ ,.                  笑いかける。
         v    /     ヽ      ──────────────────────
             /      }

35 名前: ◆ja6Rq/0cd6[] 投稿日:2011/04/03(日) 19:00:48 ID:rT.xvkm.

                     , =-、
                ,'´三`::"三ミi_,,...,,
             , ='"彡 ミ::::彡 ミ::::::::::::i
             ,'((,、シノイ{{ }} ヽ)) )ミミ::::::::ヽ、
            ヾ巛、ノ{{ )}( ./)} {(ヾミ、 ))))
             ))), =-、ヽ)/ , "⌒ii》,-、//
            ,i'"リ|{  ヽ  /    }|r i.i《(ヽ    そ、その…
            ヾ《〈| ト、 o|u |o  ノ''|:ト!|ミ:(     えっと…
             )リ||v゙=|  |゙="u !|ンミ:::::)
             ((( !ト,,_⊂、_, ⊃_,.._r ト、ミ::::(
             ヾ))|.!rェェェェェェエi |.| ヽミ::::ヽ、
              >;;!||-― y―‐-| !|  iヘ;;;_ヽ
           ,. - ''" !!ヒェェェェェェ」.!|  /|  |   ̄``
          /|_,,. ‐ ''"ヽ二三三二 ノ./::i  | ̄r 、`゙゙゙
.  .,''''つ/)  /  |     /  /ヽ  ./::::::i  i ヽ ! !(,ヽ
. / ///ノ´)/  |     /  /:::::ヽ/::::::::::i / )ト .| | | | i
. 〈 Y ∠//,' )  |     /  /::::::/ヽ;:::::::::i〈 〈 .| | | |/ ./










              |
           \  __  /
           _ (m) _ピコーン
              |ミ|
           /  .`´  \
            _   ,.-,-,、
          /彡三ミイ〃rニコ
        _,.,.,ヘ彡ミヾ〃三ミヽミヽ.、
        {〃リ/ムミヾ〃三ミl.l.トヾり
        yイ川〆f⌒トミミミl.l.|ヘヘミ:、
       r彡リリ川/ }  〉 {`ヾyリトゞ、リ
       }リィ〃ル {-ハ u ) ム+ {ヾリミヾゝ、
      f彡ノイ }__ `!  ' u__' ト仏川リ
      r' 1⌒| r´  ヽ u./´ ヽ /  }く
      ,ン´|  |ヽ   。|  |.。  ノ|  /{{{
     (彡ム_ | `¨´.|  |.`¨´ ト ィヘヘ}
    --一´ |  `l.u__⊆、__,.⊇__ |   | `ー--
       |   | l.iエエェェエエi.l |   |
       |   | l.、ェェェェェヮ,l |   |
       |   lヽ`´ ̄  ̄`´.ノ|   |
       |   |\.` ̄  ̄´/|   |
       |   |  \.   /  |   |

37 名前: ◆ja6Rq/0cd6[] 投稿日:2011/04/03(日) 19:01:32 ID:rT.xvkm.



                ., '"~::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::;;iiリ)
                 .i:::::::::::::::::::::::::::::::;、;、=ミミ::::(((_
           .!,,. ノ::::::::::;..、::ノ'メr,.ノ.〃!::::ミ::::::ii !!)
           i:::::::::::::::::/r//  リ | ヽ!! )ノ!::::川::リ
        .,,. ..ノ::::::::::::::///' _ \i !. ,,..」_{(巛(/   痛っ。いたたたた!
        ):::::::::::::::::::::i /u~ ̄7u./__υ/!((     どうも朝から腹の調子が悪いざんす。
ー――---=ニ三/ ̄7'"~7,,.、'  ,.、/ /\ /彡ノ
.i――--- :.:.:,;,;,/: : /i  /〃ス/メ、゙i  〈υ/《(
/ : : : : : : : : : / : : /:::|. /《///メ/7テラ'》/ノリツ
.: : : : : : : : : /: : : /:::::.Vυ゙==、ク'メ//巛i"
: : : : : : : : :/: : : :/:::::::::ヾ'' -、.,,ヾ=/:\'"
: : : : : : : :./ : : : /::::::::::::::\/!:゙.-"i: : \:\




       )リノ,ィ,イr';リ"`〈ぃヽミ゙ヽ
    r,=' 彡〈でサく::v:::::`r}ヒ7 ミ(
.     l〃r;=:、} r;==ミ ij~,〃=、゙ミヾ.)     そ、そう!
    ノ,リハY^i|:{{  e l:v i e j}|.|:(      申し訳ないざんすが、ちょっとトイレに…
   (.(((. {に|! `ミ='|:: ド=''|.| ))
    ) ))`フl ,コ_⊂、u,⊃,[ K((
  _,∠-‐'T´| l.|[゙T'テ=三=テ']l|_リ))
 : : : : : :│: l :l.|l.`' ┴┴‐'´l|| :`¨''ー- .._
 .: : : : :.|: : ト、::l.|lエエエエエl|.!: : : : : : : : : lヽ.
  : : : : : |: : :|::::ヾ.二二三二ン:| : : : : : : : : | : :l
 : : : : n , ‐_''ニつ\ /::|: : :|: : : : : : : : | : : ト、
 : : : /.ノ' r´',二ニ⊃^\::::|: :⊂ニ'_‐.、∩: : /: :}
  : : _レ′' "_二ニ⊃__/::ヽ|:⊂ニ二_`;:.\l: : : : :ハ
 /「l   '´ ,.ニニ⊃! |:::::::|⊂ニ二_` ヽ ト、: :/: :;〉
 : : ヽ\_-r ´l::::::::::::|. |:::::::l:⊂ニニ_` `  ノi:}\: :"ヘ.




                                                       ___
                                                      /      \
                                                    /⌒   ヽ   \
                                                   /(● ) (● )   ヽ
                                      ふぅん…        |      ´  ,       |
                                                   \    ̄ ̄      /
                                                    /             \

38 名前: ◆ja6Rq/0cd6[] 投稿日:2011/04/03(日) 19:02:11 ID:rT.xvkm.


        / ̄ ̄ ̄\
      /        \
     /  \   /   ヽ
     |  (_)  (_)   |     サガラ君。
     \   __',__    __,/
     /   `ー'´    \




                                           /:.:.:.:.:.:.:..:./:.:.:.:.:/::.:..:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;':.:.:.:.:.:ヽ:.:∧
                                          /:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:/:.:.:.:.:〃:.:.:.:.:.:.:/:.:./: /:.:.:.:.:.:.:.:ハ:.:.∧
                                         〃:.:.:.:.:.:.: /_:.:/:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.;.:':.//从:.:.:.:.:.:.:.:.:..i:.:}、_\
                                        / イ:.:/:.:.:´ ̄¨=≧x、_:/:.:.:.:.:.://x≦イ下:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:ハ  ̄
                                          /ィ:.:.:.:.::.:://忙テY;:.:.:.:./≧イ忙テYテ ';.:|:.:.从ハ:.:.:.:i
                                           |:.:./:.::/V∧ゞzンィ:.:.〃  /ゝ弋zンノ .}:.i:.:.:ハリ }ハ: |
                           はっ!            | /|:./ i    ̄ //.}:       ̄  j:∧/  / ハ!
                                           |{ !' .ゝ.',   /   :!         i' / ィ1
                                   .              ,      {:.. _        rvイ/
                                               从               /:.:/
                                                {}ト.    ´ ̄ ̄`   i/ ..イ://
                                                  |ヽ     ̄   // ,'/
                                               / ̄リ  \     ., ィ   ハ>.
                                              /  {!    `ー‐ ''      {::i .∧
                                           ,.<     \          У.  ∧

39 名前: ◆ja6Rq/0cd6[] 投稿日:2011/04/03(日) 19:02:45 ID:rT.xvkm.


      : : : : : : : : | : : |:::::::::::::::::::::|    |:::::::::::::::::::::| : : | : : : : : : : :
      : : : : : : : : | : : |:::::::::::::::::::::|    |:::::::::::::::::::::| : : | : : : : : : : :
      : : : : : : : : | : : |:::::::::::::::::::::|    |:::::::::::::::::::::| : : | : : : : : : : :
      : : : : : : : : | : : |:::::::::::::::::::::|    |:::::::::::::::::::::| : : | : : : : : : : :
      : : : : : : : : | : : |::::::::::::::::::::|    |::::::::::::::::::::| : : | : : : : : : : :
      : : : : : : : : | : : |::::::::::::::::::::|    |::::::::::::::::::::| : : | : : : : : : : :
      : : : : : : : : | : : |::::::::::::::::::::|    |::::::::::::::::::::| : : | : : : : : : : :
      : : : : : : : : | : : |::::::::::::::::::::|    |::::::::::::::::::::| : : | : : : : : : : :
      : : : : : : : : | : : |:::::::::::::::::::|    |:::::::::::::::::::| : : | : : : : : : : :
.      : : : : : : : : | : :|:::::::::::::::::::|    Μ::::::::::::::| : : | : : : : : : : :           ヘ
..      : : : : : : : : | : |::::::::::::Μ-─< ̄ ‐、:::::::::::| : : | : : : : : : : :       /´L-ノ _ノ´ _
...      : : : : : : : : | : |:巛:/ ̄ ゙̄i  | _ノ.ヽ彡 : : | : : : : : : : :      ム一‐フ / < ノ
..       : : : : : : : : | :|:::,r'  (,,   |:  |:〈   ` }、|彡 | : : : : : : : :        / く
.        : : : : : : : : | :::{ 一=}  j  .' 人_、ミ_\ | : : : : : : : :       // `L>
         : : : : : : : : |三}, ィ⌒ヽ- -=≦,      |:三: : : : : : : :     L/ヽ
          : : : : : : : : | :::ヽf  ッ⌒`  .\    丿ミ| : : : : : : : :       ;-‐‐ヽ
           : : : : : : : : | ::彡           ゙i     { 巛| : : : : : : : :       `‐--´  ,__
                 ∨     _.ニ二厶__ ノ                   //
                  ∨     ⌒゙i   {{_                  //
                   \_  ‐--‐=  'ミ_=‐、              //
                    ∨`            ミ_=- _      //
                     〉                ⌒ ミ_=‐--‐= ̄
                      \
                        \
                          ヽ
                           \爪

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ヽヽ`r''⌒|| ´      `:::::::′    |h(
     ))}| l⌒||ヽ、  @ i::  i @  /|| |lヽ
    // j |│-||  ミ=-=彡| |j'~ト=-=彡 |! | リ)
   ({{ j l| に.|| 、._ u   |  |   u _, | j{(    かはっ!
   ,) )} l`ー-||  l   ( ̄u  u ̄) l  「l '、ヽ
 r'"´ノ/ ,川/ | l`‐ 、___`ー_´___ - 1|_ヽヽ )
ノ/r‐'ノ_/|  │| l`T'┬┬┬┬┬ T゙| ||   ̄`¨ ―
゙´ ̄| ̄    |   | | l┴┴┴┴┴┴┴'| ||__  つ
  │    │  | | |ー‐---- 、----―| ||l
゙´ ̄l      │  l | トr┬┬┬┬┬┬j || l   つ
   l       |\ l l ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´ j| l
   |      |:::::: L`二二二二二二二」  l
   |      |:::::::::::::\      /:::::::::|   l
   |      |:::::::::::::::::::\    /::::::::::::|   l
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

41 名前: ◆ja6Rq/0cd6[] 投稿日:2011/04/03(日) 19:03:18 ID:rT.xvkm.


/    /      !       /       |!    !      !      Y  ハ
     /      !     ./!       |!     !      !       !   !
゜"'' 、/      ! __二 ,,,_/_L      |.!     !       !      !   !
      7 ト 、  |  _,,_ / |     ゝ, | !     !       !      !   .!
      |    T''” ブ=f=ミミt、      |'ト .、   !      |      !   !
      |     ト ri!'' ん″::ふl  ̄ー- _ | !___ 'ト .!,       |      !   !
      |     | !ヾ {l:: ,illi :l}       メ てミミ=,,-L__   |!     |   」
      |     | |   弋n_ :リ        ひ″::::ミトミ、 |   ̄ ̄ー―テ―’"|      う、うわぁ…
     |    .| |   ゝ- '           l!:: ,illi ::l} ㍉!      / /!  !  |
     |    .| .!.              弋n__、::/ ト!!     / / !  |   |
     |    .| ト、       '       ゜トミダ  ィ     / / .|  |  |
     |    .| | .ヘ、     、            /      / / |  |  |
     |    .| | !.  \     "'     u.     /      / /  .!  |  |
     !    .| | !   /:\           ,, ''/     /  /  |  .|  |
     !  r- ―"‐- v.:.:.:.,, ト==   -   ''"  /    /  / |  !  |  |
     .! / 、 ゛ト 、 !.:/  y'  !ヘ      ン/    /  ∧ |  |   |  |
     レ  ,_ ゛ト、 / .//   /  ハr ー- -  '" /    /  /  >、 !   |  |
    / __  ヽ  ! 人// -―く // |       /   /  .//:.:.:.,ヽ |   .|  |
    r'   ヽ、 ト ' し〃    ´ i''r ''ニニ ' ヽ、./    /  〃.:.:.:/  \   |  .!
   ,|    ′ '' , ィ'"/ \    /.|'" y   \  /  〃.:.:/     \ |   !





     ____
   /      \
  /         \
/           \
|     \   ,_   |       ──────────────────────
/  u  ∩ノ ⊃―)/              ムラオカの稚拙な言い訳を
(  \ / _ノ |  |              傭兵に殴らせることで黙らせた。
.\ “  /__|  |
  \ /___ /           ムラオカはできる夫と同じ宮廷貴族だ(※)
                          痛みに慣れているはずもなく、
                           腹を抱えてのたうち回る。

                     その様子を見て、梨花は引き気味に顔を逸らした。
                    やる夫は、らしくないできる夫の行動に頭を抱えている。
                    ──────────────────────
               ※宮廷貴族:領地を持たず、王に官僚として仕えることで俸給を得る貴族

42 名前: ◆ja6Rq/0cd6[] 投稿日:2011/04/03(日) 19:04:11 ID:rT.xvkm.


         ____
       /      \
      / ─    ─ \
    /   (●)  (●)  \     他に、痛い所は?
    |     ___'___      |
     \    `ー'´    ,/
     /⌒ヽ   ー‐    ィヽ
    /      ,⊆ニ_ヽ、  |
   /    / r─--⊃、  |
   | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |




                  ,/"゙'' 、
                  /::::::::::::::ヽ.,_,,.. .,,
                _,.ノ:::::::::::::::::::;!:::::::::::ミ゙'i,
              , '"~::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::;;iiリ)
             i:::::::::::::::::::::::::::::::;、;、=ミミ::::(((_
            ,,. .ノ::::::::::;..、::ノ'メr,.ノ.〃!::::ミ::::::ii !!)
           i:::::::::::::::::/r//  リ | ヽ!! )ノ!::::川::リ
        ,,. ..ノ:::::::::::::::///' _ \i ! 」」_{(巛(/
        ):::::::::::::::::::::i /u~ ̄7u./__υ/!((    ヒィッ
ー――---=ニ三/ ̄7'"~7,,.、'  ,.、/ /\ /彡ノ    ヒィッ
.i――--- :.:.:,;,;,/: : /i  /〃ス/メ、゙i  〈υ/《(
/ : : : : : : : : : / : : /:::|. /《///メ/7テラ'》/ノリツ
.: : : : : : : : : /: : : /:::::.Vυ゙==、ク'メ//巛i"  \人_人,_从人_人,人/
: : : : : : : : :/: : : :/:::::::::ヾ'' -、.,,ヾ=/:\'"     )   ゲホゲホ!!  (
: : : : : : : :./ : : : /::::::::::::::\/!:゙.-"i: : \:\  /⌒Y⌒Y⌒Y⌒⌒ヘ
: : : : : : : 〈: : : : /::::::::::::::/ヽ:::|: : : :|: : : : \:ゝ、

                              ──────────────────────
                               蹲るムラオカをできる夫はしゃがんで覗き込んだ。
                              ──────────────────────

53 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 19:19:54 ID:rT.xvkm.





━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
.    r彡'⌒      三ヾ、L_
     }〃fr三ヽ r彡ニヽ ヾヽ. ヽ
    r'ノ ノリ ,イ/ハ ハ 三 }}  ))) )
   ノノ,ノノ,イノ`{{ー{{‐ヽ,ミ リ (( (. (           `     '
  (((.〃/ {f\`:::ij~ソヘにヽ、}}} 、\           、   ノヾ     '
   ))n|'/'´\ヽ~://'⌒ヾ、r,ニヽ }} j           )ヽ/  ヽ、ノ|ノ´
   (((| ||{{  @| v:|  @ jリ:|l-、|.------- ―== ニ ニ二       二ニ ニ ==― --------
    )}l ||:`ミ=彡!ij :|ミ==彡'::||^ソノ ,j )           )     (
.   (((ハ|!`!u'こ′j`つ v j「 l|ニ\人_人,_从人,人/  , '´⌒`Y´⌒` 、
    ヾミ| r'ニヽ.`ー'´ノ,ニヽ |\ヾ )   キッ!!  (        ,     \
                  /⌒Y⌒Y⌒Y⌒ヘ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━




.

54 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 19:22:12 ID:rT.xvkm.


 r' ,ニニ-ミ 彡 -ニヽ.)).〉
  r'ニ  ニ ,.、〃ヘ.\ヽ.(  っ
 ///, ,.ィ´ル {ト.、ヽ〈〈 ノ
 〃 / .|.}}「゙}ヘ、u:\ 〈   .っ
/ '  | '´===ミ、:::::/`
/ r',ニl |. i|   r, ∠.、  っ      なんの…
彡 | |-|.|Uヾ、_ ` ijv ヽ         なんのつもりざんすか!
 ´ | l_|.| 〉v  ̄ r‐ v \
〃/.しlノ r',ニ''_‐--゙ニエ¨ ー‐'
彡〃/|v| |┴'-「.エTT´
-‐''´ | | |┬i┬i┬「´
     |.ヽニニニニニ二)
     :|    v  |
     ;:| ij^   |\
.  / └-ーー‐-┘ \_
   --───‐      \




.     {〃 r;三ミ、 〃彡ミ(_
       )リノ,ィ,イr';リ"`〈ぃヽミ゙ヽ
    r,=' 彡〈でサく::v:::::`r}ヒ7 ミ(
.     l〃r;=:、} r;==ミ ij~,〃=、゙ミヾ.)
    ノ,リハY^i|:{{  e l:v i e j}|.|:(    代官とは商都のトップ!
   (.(((. {に|! `ミ='|:: ド=''|.| ))    言わばワシは商都の領主も同然ざんす!
    ) ))`フl ,コ_⊂、u,⊃,[ K((
  _,∠-‐'T´| l.|[゙T'テ=三=テ']l|_リ))
 : : : : : :│: l :l.|l.`' ┴┴‐'´l|| :`¨''ー- .._
 .: : : : :.|: : ト、::l.|lエエエエエl|.!: : : : : : : : : lヽ.
  : : : : : |: : :|::::ヾ.二二三二ン:| : : : : : : : : | : :l
 : : : : n , ‐_''ニつ\ /::|: : :|: : : : : : : : | : : ト、
 : : : /.ノ' r´',二ニ⊃^\::::|: :⊂ニ'_‐.、∩: : /: :}
  : : _レ′' "_二ニ⊃__/::ヽ|:⊂ニ二_`;:.\l: : : : :ハ
 /「l   '´ ,.ニニ⊃! |:::::::|⊂ニ二_` ヽ ト、: :/: :;〉

55 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 19:23:00 ID:rT.xvkm.


:::::::::::::::::::::| |:::::::| |::ヽ| |:::| |             \
::::::::::::::::::::::|::::|::_|,,━--| ヽ| |             /
::::::::::::::::::::::::|/ ̄ヽ |::::/ /::|ノ            /
:::::U:::::::::/~ヽ\:::::|ノ:::ヽ':::::/            {
:::::::::::::::/::__,,_ヽ|____::::::(    _―--__     \         ./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
::::::::::::::::/~~ o ̄ ̄ 彡:::ヽ   / ::::::::::::::|      \     <  そのワシに対してなんという――― │
    |ミ≡==~=彡~_  :::::|  |/"~~ヽ::::|       |       \_______________/
    |::ヽ,,_"" ,,, -'":::::::::::::|  |:::::::::::::::|:::::|      丿
    |:::::    ̄   :::::::::::::|  | --- |:::::|     ノ
    |:::::       ::::::::::::::|  |/:::::::::~::|:::::|   <
    |_     ┏=::::::::|  |::::::::::::::::|:::::|    \             \_人_人∧从_人_∧_人_从_∧//
       ̄ヽ   从::::::::::::::::| | --::::::|:::::|      }             )                    >
        ノ  ||;:::::::::::::::::::| |/:::::::~/::::ノ       {            <   なんという仕打ちを!!  >
       /   :::::::::::::::::::| /\___/::/        \           <                   (
    /~ ̄    ::::::::::::::::::/\__/           \          /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^∨^Y^
丶_ノ       ::::::::::::::::/\                 )
丶_ノ"~~~`'\   :::::::::::/  \               丿
______~\ :::::::::/:|    \             /
┴┴┴_┼┼┼}  |:::::::/:: |     \_           \
      ~ ̄ ̄   |::::/:::: |        /-,,_         )
―――--ヽ,,__;;/::/:::: |       /    ~~"`'--,,_ /
         ::::::::/::::::: |       {            ̄""` --、
三三=   :::::::::::/::::::::: |       /                 ~"`―

56 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 19:24:26 ID:rT.xvkm.


                                                        ___
                                                       /      \
                                                     /―  ―    \
                                                    / (●) (●)    ヽ
                                                    |      ´          |
 r' ,ニニ-ミ 彡 -ニヽ.)).〉                                     \    ̄       /
  r'ニ  ニ ,.、〃ヘ.\ヽ.(  っ                                   /             \
 ///, ,.ィ´ル {ト.、ヽ〈〈 ノ       \_人_人∧从_人_∧从//
 〃 / .|.}}「゙}ヘ、u:\ 〈   .っ      )               >                     |\
/ '  | '´===ミ、:::::/`        <   牢屋! 牢屋!  >               / ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄\
/ r',ニl |. i|   r, ∠.、  っ      <              (                |    ………      |
彡 | |-|.|Uヾ、_ ` ijv ヽ        /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^Y^                \________/
 ´ | l_|.| 〉v  ̄ r‐ v \
〃/.しlノ r',ニ''_‐--゙ニエ¨ ー‐'
彡〃/|v| |┴'-「.エTT´           \_人_人∧从_人_∧从_人∧从_人_∧从人∧从_人_∧从///
-‐''´ | | |┬i┬i┬「´             )                                       >
     |.ヽニニニニニ二)            <   ワシに手を出す奴は、みぃんな牢屋にブチ込むざんす!  >
     :|    v  |               <                                      (
     ;:| ij^   |\             /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^Y^^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^Y^^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒
.  / └-ーー‐-┘ \_.
   --───‐      \
         v    /     ヽ
             /      }.     ──────────────────────
                            逆上したのか、開き直ったのか
                          ムラオカは猛然とできる夫に反発した。
                        商都の最高責任者という地位を全面に押し出し、
                                 がなり立てる。
                       ──────────────────────

58 名前: ◆ja6Rq/0cd6[] 投稿日:2011/04/03(日) 19:25:16 ID:rT.xvkm.


                            _____
                        _,-‐-'´..:.:.:.:.:.:.:.`‐-、_
                 ____,--'´       ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
             ,イ ̄´´              ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
             l                  ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ              ____
                l                     ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ           ,'´   ___ `',
              l                  ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ              !  Lr┐|   |
                 l                   ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ          l    くノ    |
                .l                       ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ            l    o       \
                l                    ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ        ヽ、     ノ ̄
                   l                        ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ           ̄ ̄ ̄
              .l                    ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
                    l                       ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
               _, ..-l                     ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
        ,r'´ ̄    .l         , - 、            ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
       /     、  _l  ........./ヽ、 ,リ             ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.__ヽ
       /       ヽ .l..::::_,,イ、   V/              ..:.__,-‐-'´ ̄   ̄
      ./     _,,,ノ-' '"   ヽヽ ./.::        _,-‐'´ ̄
     /               /.::::::     _,-‐'´
    ./                 ,イ.::::::   _,-‐'´     /゙\
    ./                ,イ.:::::::  _,-‐'        /   \
    /             /l.:::: _,-‐'          く     \
                  /,r."~              \     \
              /                   \     \
            /                      >    /
          /                      /    /
                                /     ,、|
                                ヽ    /| |      「|
                                 \ /  .! !   「| .|」 ./〉
                                  `   | |   .¨ / /
                                      l」   /./
                                          レ'
      ──────────────────────
                喚くムラオカに
          できる夫は一枚の紙を差し出した。
      ──────────────────────

59 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 19:26:21 ID:rT.xvkm.


     }〃fr三ヽ r彡ニヽ ヾヽ. ヽ
    r'ノ ノリ ,イ/ハ ハ 三 }}  ))) )
   ノノ,ノノ,イノ`{{ー{{‐ヽ,ミ リ (( (. (       なんざんすか!
  (((.〃/ {f\`:::ij~ソヘにヽ、}}} 、\      今更謝っても、もう遅いざんすよ!
   ))n|'/'´\ヽ~://'⌒ヾ、r,ニヽ }} j
   (((| ||{{  @| v:|  @ jリ:|l-、|.| {(
    )}l ||:`ミ=彡!ij :|ミ==彡'::||^ソノ ,j )
.   (((ハ|!`!u'こ′j`つ v j「 l|ニイ {{.{
    ヾミ| r'ニヽ.`ー'´ノ,ニヽ |\ヾ ヽ`ー 、
     `|.||⊥工工工.⊥|.| |  )川 `,っ j
        |.||-─ーr──-|.| | ( ゝニ._( (
      |.|lココゴココココj.| |./:`ァー、ヾ. )
      ヾ二三三二二/::::/ : : ;ゝ._ヽ
             >:'´::::::/: : :∠-─-リ、




       _________
      /     \
    / ⌒   ⌒ \    署名です。
   /  (●)  (●)  \   貴方の不信任案への。
   i  ::::*  __´___ *::::  |   沢山の方が書いてくださいました。
   ヽ、   `ー'´   /
   /         \

61 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 19:27:11 ID:rT.xvkm.


     )'/ノj / ノ,イ ) }ノ::::::::ヽ、ヽ:::,r' }={{ヽ\
    / //ノ 川 j(r'゙/´`ヽヽ:::::::)ノ'´}ノ  ヾヽ) }
    ((({ { 川 | ,r==‐ミ`゙::lj::::;r==‐、 | }リ
    ヽヽ`r''⌒|| ´      `:::::::′    |h(               ー、
     ))}| l⌒||ヽ、  @ i::  i @  /|| |lヽ      | ┼ ‐匕_ ´ 丿
    // j |│-||  ミ=-=彡| |j'~ト=-=彡 |! | リ)      レ c!、 (乂 ) !
   ({{ j l| に.|| 、._ u   |  |   u _, | j{(
   ,) )} l`ー-||  l   ( ̄u  u ̄) l  「l '、ヽ
 r'"´ノ/ ,川/ | l`‐ 、___`ー_´___ - 1|_ヽヽ )
ノ/r‐'ノ_/|  │| l`T'┬┬┬┬┬ T゙| ||   ̄`¨ ―
゙´ ̄| ̄    |   | | l┴┴┴┴┴┴┴'| ||__
  │    │  | | |ー‐---- 、----―| ||l  ̄`¨ ―
゙´ ̄l      │  l | トr┬┬┬┬┬┬j || l
   l       |\ l l ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´ j| l
   |      |:::::: L`二二二二二二二」  l




         ,___
       /     \
      /  \   / \     貴方の商都行政官という地位を剥奪します!
    /    (●) (●) \    すみやかに認め、この部屋から去りなさい!
    |       ___'___    |
    \       |il!|!il|  /
.      /⌒~" ̄, ̄ ̄〆⌒,ニつ
      |  ,___゙___、rヾイソ⊃
     |            `l ̄      ──────────────────────
.      |          |            できる夫は強い口調で言い切ると、
                               扉の外へ指を向ける。

                         ムラオカは唖然とした表情で署名を見つめた。
                       ──────────────────────

63 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 19:28:33 ID:rT.xvkm.


.     {〃 r;三ミ、 〃彡ミ(_
       )リノ,ィ,イr';リ"`〈ぃヽミ゙ヽ
    r,=' 彡〈でサく::v:::::`r}ヒ7 ミ(
.     l〃r;=:、} r;==ミ ij~,〃=、゙ミヾ.)     馬鹿な!
    ノ,リハY^i|:{{  e l:v i e j}|.|:(      いったいなんの権限があって言ってるざんす!
   (.(((. {に|! `ミ='|:: ド=''|.| ))
    ) ))`フl ,コ_⊂、u,⊃,[ K((
  _,∠-‐'T´| l.|[゙T'テ=三=テ']l|_リ))
 : : : : : :│: l :l.|l.`' ┴┴‐'´l|| :`¨''ー- .._
 .: : : : :.|: : ト、::l.|lエエエエエl|.!: : : : : : : : : lヽ.
  : : : : : |: : :|::::ヾ.二二三二ン:| : : : : : : : : | : :l
 : : : : n , ‐_''ニつ\ /::|: : :|: : : : : : : : | : : ト、
 : : : /.ノ' r´',二ニ⊃^\::::|: :⊂ニ'_‐.、∩: : /: :}
  : : _レ′' "_二ニ⊃__/::ヽ|:⊂ニ二_`;:.\l: : : : :ハ
 /「l   '´ ,.ニニ⊃! |:::::::|⊂ニ二_` ヽ ト、: :/: :;〉




       ____
     /     \            莫大な額を横領し、業務も満足に行わない貴方は
   / _,ノ  ⌒ \           代官には不適切です。
  /   (●)  (●)   \
 |     、 ´       |  (( ∩))   そもそも、街の有力者達からの信用も無い貴方が
  \       ̄ ̄   /    ( ⌒)   今までこの地位に居ることができたこと自体が不自然な話です。
  /          \
                       ──────────────────────
                      商都は王の直轄領であり、代官を派遣して統治している。
                             だが、それは名目上のことであり、
                    実質は多くのことが街の有力者による共和制で統治されている。

                  そういった意味では不信任案の署名が集まってしまうようなムラオカは
                               代官として問題外である。
                       ──────────────────────

64 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 19:30:01 ID:rT.xvkm.


 r' ,ニニ-ミ 彡 -ニヽ.)).〉
  r'ニ  ニ ,.、〃ヘ.\ヽ.(  っ
 ///, ,.ィ´ル {ト.、ヽ〈〈 ノ
 〃 / .|.}}「゙}ヘ、u:\ 〈   .っ
/ '  | '´===ミ、:::::/`
/ r',ニl |. i|   r, ∠.、  っ      ワシのこの地位は王より賜った神聖不可侵な物ざんす!
彡 | |-|.|Uヾ、_ ` ijv ヽ         それを剥奪する権限なんて王以外の誰にも無いざんす!
 ´ | l_|.| 〉v  ̄ r‐ v \
〃/.しlノ r',ニ''_‐--゙ニエ¨ ー‐'       無理! ワシの地位の剥奪なぞ、無理!!
彡〃/|v| |┴'-「.エTT´
-‐''´ | | |┬i┬i┬「´
     |.ヽニニニニニ二)
     :|    v  |
     ;:| ij^   |\
.  / └-ーー‐-┘ \_




        / ̄ ̄ ̄\
      / ノ    ヽ \      なに言っているんですか?
     /   (●)  (●)  \     王ならここに居るじゃありませんか。
     |      __´ _     |
     \        ̄    /
 ⊂⌒ヽ 〉          く /⌒つ   ──────────────────────
   \ ヽ  /       \ ヽ /      しかし名目上とは言え、代官は商都の頂点だ。
                         そして代官は王の任命により就任している。

                          王の許可無しに罷免するなど許されない。
                       ──────────────────────

67 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 19:31:14 ID:rT.xvkm.


            ,.,;:=〟 ,.ィr'_ _ __
           〃_  , ヾァ/ツ      `丶
            ,((_,))'ー,イ}ツ _ -- _   、  ヽ
           ゞ;::::;!''孑 ´ _ -‐‐- _ `ヾ、  丶
          〃ゝー<,_チ ' ´/l   、  ` ヽl   ゙、_ノ
       弋、_{{,勿rtイ}´,  /,' !   |゙, ヽ 丶   l ゙、ノ
         ,rノゞ-"“゙ .!i /.!! ',__l__,! レ, ‐L__l  |'
         ノイ .!  r'' ´ ⌒ヽ   ,z''⌒ |l ゙, | ゙ ,       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
        ,ヘ |/'!  | z==ュ、    ,;;==:z,!! ィ-,| |丶      │  誠王のご息女という、  >
       /   \| ! l {.!::じ゚!}    '{!:じ゚!} ´ゆ1 |!       \__________/
     ヘ     ヾヽ ゙, `゚ー "     `゚ー " ン | .i|
     /  丶     \ヽゝ    ,!      /  ハ|
   /     `      ヾ 、  、 __ __,,    ′ / |   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
  ,'^¨ ‐ _          \ヽ     イ {   /   |  │  後継者として正当な権利を持つナギ様というお方が。    >
  !     `         r、ヽ ` ー ´ {7''"''7 _   |  \________________________/
 .!               ` 、ヾ 、  //゙! /",^"‐-‐ 、
r┴── ---     ---、_-‐‐-ヽ_ ー、_// ! { /    /^ヽ
|            _ - r'´-_'ミ   ヾ!  ! ゞr‐-_、/   `、
.!    _  -‐  "   , ' ー´‐ヘ    ヽ }~,゙i、ゞ-〃 __     }
rゝ "       ,  '    /  ` >、  /V {{.!((品))''7;.   ′
゙、       ,  '     /    ∠___、 / } ヾr7=ツー'    ,'
 、   ,  '      /    /   V  ゙, !/!.!/     ,
  ,ゝ'       /     /     ,'   丶〈//     i
  ヽ      ./       /|      i    ヾr'     |
   \   /     /i!| !     i     ヽ     |
      >'      /l },'!i  ',     i         /  |    ──────────────────────
     \     /〃!〃! i  ,    i         /    |              その事実に対し、
       `ヽ///,/!v∧ヾ  i     !        /    .|        できる夫はナギの権威が使えると判断した。
         ,!/〃 !}{ ', ヽ |    !            |    ──────────────────────
         ,!/〃| lト、 .} .! l    .!           、l

68 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 19:32:13 ID:rT.xvkm.


    (// ノl| ///{{ {::::::::l '、::\ヽ、-、ヽ、l
     )'/ノj / ノ,イ ) }ノ::::::::ヽ、ヽ:::,r' }={{ヽ\
    / //ノ 川 j(r'゙/´`ヽヽ:::::::)ノ'´}ノ  ヾヽ) }
    ((({ { 川 | ,r==‐ミ`゙::lj::::;r==‐、 | }リ
    ヽヽ`r''⌒|| ´      `:::::::′    |h(       なななな…
     ))}| l⌒||ヽ、  @ i::  i @  /|| |lヽ
    // j |│-||  ミ=-=彡| |j'~ト=-=彡 |! | リ)
   ({{ j l| に.|| 、._ u   |  |   u _, | j{(
   ,) )} l`ー-||  l   ( ̄u  u ̄) l  「l '、ヽ
 r'"´ノ/ ,川/ | l`‐ 、___`ー_´___ - 1|_ヽヽ )
ノ/r‐'ノ_/|  │| l`T'┬┬┬┬┬ T゙| ||   ̄`¨ ―
゙´ ̄| ̄    |   | | l┴┴┴┴┴┴┴'| ||__
  │    │  | | |ー‐---- 、----―| ||l  ̄`¨ ―
゙´ ̄l      │  l | トr┬┬┬┬┬┬j || l
   l       |\ l l ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´ j| l
   |      |:::::: L`二二二二二二二」  l




        / ̄ ̄ ̄\
      /        \
     /  \   /   ヽ    さて、我々はこれからアンデッド対策で忙しくなる身です。
     |  (_)  (_)   |    この書類に印をお願いします。
     \   __',__    __,/    貴方の代官としての最後の仕事ですよ。
     /   `ー'´    \

                      ──────────────────────
                      目の前のなんでもない小娘が王族だったという事実。
                         そしてその王族に無礼を働いたという事実。
                    それを突きつけられたムラオカは一瞬で頭が真っ白になる。
                      ──────────────────────

69 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 19:33:08 ID:rT.xvkm.


                  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
                  ┃       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
                  ┃       |                    |
                  ┃       |   権利委任状     |
                  ┃       /    ̄ ̄ ̄ ̄     /
                  ┃      / …………………… /
                  ┃.     / …………………… /
                  ┃.     / …………………… /
                  ┃    / ………          ./
                  ┃   /              /
                  ┃ /             /
                  ┃  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


::::::::::::::::::::::::|/ ̄ヽ |::::/ /::|ノ            /         ──────────────────────
:::::U:::::::::/~ヽ\:::::|ノ:::ヽ':::::/            {             できる夫はムラオカに一枚の書類を見せた。
:::::::::::::::/::__,,_ヽ|____::::::(    _―--__     \            それはムラオカがサインしてしまえば、
::::::::::::::::/~~ o ̄ ̄ 彡:::ヽ   / ::::::::::::::|      \           全ての権限が剥奪されるという代物だ。
    |ミ≡==~=彡~_  :::::|  |/"~~ヽ::::|       |          ムラオカの目が釘付けになり、喉が鳴る。
    |::ヽ,,_"" ,,, -'":::::::::::::|  |:::::::::::::::|:::::|      丿      ──────────────────────
    |:::::    ̄   :::::::::::::|  | --- |:::::|     ノ
    |:::::       ::::::::::::::|  |/:::::::::~::|:::::|   <
    |_     ┏=::::::::|  |::::::::::::::::|:::::|    \
       ̄ヽ   从::::::::::::::::| | --::::::|:::::|      }
        ノ  ||;:::::::::::::::::::| |/:::::::~/::::ノ       {
       /   :::::::::::::::::::| /\___/::/        \
    /~ ̄    ::::::::::::::::::/\__/           \
丶_ノ       ::::::::::::::::/\                 )
丶_ノ"~~~`'\   :::::::::::/  \               丿    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
______~\ :::::::::/:|    \             /    |   ゴクリ    |
┴┴┴_┼┼┼}  |:::::::/:: |     \_           \   .\_____/
      ~ ̄ ̄   |::::/:::: |        /-,,_         )
―――--ヽ,,__;;/::/:::: |       /    ~~"`'--,,_ /
         ::::::::/::::::: |       {            ̄""` --、
三三=   :::::::::::/::::::::: |       /                 ~"`―

70 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 19:34:11 ID:rT.xvkm.


  |\     /\     / |   //  /
_|  \/\/   \/\/ |∧/ ///
\                     /
∠      い、嫌だ!!       >
/_                 _ \
 ̄ / /∨| /W\  /\|\  .|  ̄
  //   |/     \/     \|




           |\     /\     / |   //  /
         _|  \/\/   \/\/ |∧/ ///
         \                     /
         ∠  嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!  >
         /_                 _ \
          ̄ / /∨| /W\  /\|\  .|  ̄
           //   |/     \/     \|

71 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 19:34:54 ID:rT.xvkm.


                  ,/"゙'' 、
                  /::::::::::::::ヽ.,_,,.. .,,
                _,.ノ:::::::::::::::::::;!:::::::::::ミ゙'i,
              , '"~::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::;;iiリ)
             i:::::::::::::::::::::::::::::::;、;、=ミミ::::(((_
            ,,. .ノ::::::::::;..、::ノ'メr,.ノ.〃!::::ミ::::::ii !!)
           i:::::::::::::::::/r//  リ | ヽ!! )ノ!::::川::リ
        ,,. ..ノ:::::::::::::::///' _ \i ! 」」_{(巛(/
        ):::::::::::::::::::::i /u~ ̄7u./__υ/!((     ワシのこの地位は、
ー――---=ニ三/ ̄7'"~7,,.、'  ,.、/ /\ /彡ノ     誰にも渡さないざんす!
.i――--- :.:.:,;,;,/: : /i  /〃ス/メ、゙i  〈υ/《(
/ : : : : : : : : : / : : /:::|. /《///メ/7テラ'》/ノリツ
.: : : : : : : : : /: : : /:::::.Vυ゙==、ク'メ//巛i"
: : : : : : : : :/: : : :/:::::::::ヾ'' -、.,,ヾ=/:\'"
: : : : : : : :./ : : : /::::::::::::::\/!:゙.-"i: : \:\
: : : : : : : 〈: : : : /::::::::::::::/ヽ:::|: : : :|: : : : \:ゝ、




        / ̄ ̄ ̄\
      / ノ    ヽ \
     /   (●)  (●)  \     やれやれ…
     |      __´ _     |     宗介君、手伝って差し上げなさい。
     \        ̄    /
 ⊂⌒ヽ 〉          く /⌒つ
   \ ヽ  /       \ ヽ /   ──────────────────────
                           今にも地位が消え失せるという現実を
                             受け止めきれないムラオカは、
                          サインなどせぬとばかりに両腕を隠して蹲る。

                            できる夫は呆れたように首を振ると、
                             自分の私兵に指示を出した。
                       ──────────────────────

72 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 19:36:23 ID:rT.xvkm.

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                                         _,ィ_,.-<___,
                                     __i∨::::::::::::::::::::::::::≦-、_
                            .∧         ./::::/::::;:::::::::::::::::::::::::::::ヽ´
                              Vハ       .イ/::::::/ィ/Ⅵ:::::,-、:::::::::::::::::ト、    了解。
                              Vハ       ./イ::::i rフ: リV 〉::i 〉::::::::::::::iヾ
                               Vハ        y-'     ┌: '、:i:::::::::::/
                               Vハ r、      ヘ - メ ,.: : : :ヾ≧=--、
                               Vハi, \     i  ..:': : : : /__,-   ``ヽ、
                              / ,=、ヽi,ハ     ≧¨ ´\//        `ヽ、
                              ∨_,--、ミi j        y'i,j:::::::'     i,     \
                    ./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\‐ヽ!ハ       i iノ-'       ',     ハ
                    |   チャキッ    |_´!ノ ヘ      / /         7/::.    ∧
                    .\______/ヽ    ヽ,   / /          /´: :.      ∧
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


                 |     |   .|    |
                   |ー |   l ー-  l
           /⌒ヽ   |    |   l     l
           l   l    |    |  |    |
            |   l   | ー-  |   l   - l
             |  -‐|    |    |  |      |    /⌒ヽ
           |    l    |    |  |      l   | 〆 ヽ   ./ ̄ ̄ ̄ ̄\
             l    _!   |    !__,! ‐  一 |   l     ヽ、 |   ピッ    |
         /⌒ヽl  ‐ \  |,    . .      l    〉-‐  l  .\____/
         l〉   )ヽ、   ヽノ           ヽ、 |     |
        /  人 ヽ、                 ヽノ     |
          l     ヽ、\,          . / ノ/      l
        ヽ  ノ \,/     /             ヽ  l
         \    /        /            |
          ヽ、       /  /   l              |
           ヽ、  /   /     |           l
            ヽ、          l          /
             ヽ、            |          /


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
             i:::::::::::::::::::::::::::::::;、;、=ミミ::::(((_
            ,,. .ノ::::::::::;..、::ノ'メr,.ノ.〃!::::ミ::::::ii !!)
           i:::::::::::::::::/r//  リ | ヽ!! )ノ!::::川::リ
        ,,. ..ノ:::::::::::::::///' _ \i ! 」」_{(巛(/
        ):::::::::::::::::::::i /u~ ̄7u./__υ/!((
ー――---=ニ三/ ̄7'"~7,,.、'  ,.、/ /\ /彡ノ
.i――--- :.:.:,;,;,/: : /i  /〃ス/メ、゙i  〈υ/《(  \人_人,_从人_从,人/
/ : : : : : : : : : / : : /:::|. /《///メ/7テラ'》/ノリツ    )    ヒィッ   (
.: : : : : : : : : /: : : /:::::.Vυ゙==、ク'メ//巛i"    /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ヘ
: : : : : : : : :/: : : :/:::::::::ヾ'' -、.,,ヾ=/:\'"
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

73 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 19:37:21 ID:rT.xvkm.











                     /    |   .|    |
                 |     |   .|    |
                   |ー |   l ー-  l
           /⌒ヽ   |    |   l     l
           l   l    |    |  |    |
            |   l   | ー-  |   l   - l
             |  -‐|    |    |  |      |    /⌒ヽ
           |    l    |    |  |      l   | 〆 ヽ   ./ ̄ ̄ ̄ ̄\
             l    _!   |    !__,! ‐  一 |   l`;´  ヽ、 |  タラリ    |
         /⌒ヽl  ‐ \  |,    . .      l    ξ‐  l  \____/
         l〉   )ヽ、   ヽノ           ヽ、 |     |
        /  人 ヽ、                 ヽノ     |
          l     ヽ、\,          . / ノ/      l
        ヽ  ノ \,/     /             ヽ  l
         \    /        /            |
          ヽ、       /  /   l              |    ──────────────────────
           ヽ、  /   /     |           l        傭兵はムラオカの腕を捻って固定した。
            ヽ、          l          /          そして腰からナイフを取り出すと、
             ヽ、            |          /         ムラオカの親指に小さな傷をつける。
              ヽ          l        /
                                                傷口はすぐに血で滲んだ。
                                        ──────────────────────

74 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 19:38:11 ID:rT.xvkm.


                                           / ̄ ̄ ̄ //' 7'7
                                          ./ ./ ̄/ / ー'ー'
                                          'ー' _/ /
                                            /___ノ  / ̄ ̄ ̄ //' 7'7
                                                ./ ./ ̄/ / ー'ー'
                                               /  'ー' _/ /  / ̄ ̄ ̄ //' 7'7
                                        _,,,,,,...ii,゙      /___ノ  ./ ./ ̄/ / ー'ー'
.ー ..,、                               ,, ‐" ̄´     コ、         'ー' _/ /
     ̄`''''ー ..,,,,__                      ,ノ゛      、. "..,,_,,゙l.          /___ノ  / ̄ ̄ ̄ //' 7'7
             `゙^''''―- ..,,,,_               /    ,i‐''"´ `''―ー′              ./ ./ ̄/ / ー'ー'
                      ゙゙̄"'''''―ー- ...,,./    . /             _,,.. -一''''^l゙     'ー' _/ /
                                     _..-"            ,ilー    ./       /___ノ   ◯ ◯ ◯
                                  ,/’            __,,,,,ラ――'/'''"゛
                                _..r'"          __iニー、    _..┘
                r‐' ---――¬''''''''''''''''''''゙゙´           __i┴ ゝ--lヽ,,.. /
`゙"''ー;;, ......,,_____,,,,,,,,,_,;i_,,,,,.... -ー¬'"´  U              ,ィゝ `''''ヘ..___,./
  .'二,,,,, ̄´                               `'~.、,,,,,,/
   ゝ..,,,,,,,,,,,...,,,,,,,,,,,,___   _       U          U     , /
            ,,,..`-'“´                       /
     _,,,..,,.. ‐''''"´                           /
    'ヽ -‐゛     _,,,.. --ー''''''",゙=‐  U      u.       /
     .`-.... -ー''"´゛   _..-'''"゛                ,..-'″
                ,r'"゛     ,,, -'".~l     ./゛
              /   .,ン'''"´    ./     ,i"
              'ヽ iニ..-'"       ./    ./
                      /    ./
                        ,′  .,ノ′
                        / .,i_,,./
                     ´゛

━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|     ┃
       |                    |     ┃
       |   権利委任状     |    .┃
       /    ̄ ̄ ̄ ̄     /     ┃
      / …………………… /    ....┃   ──────────────────────
.     / …………………… /     ...┃        そして傭兵は無理矢理に手を引く。
.     / …………………… /     .....┃       委任状には既にサインがしてあった。
    / ………          ./       .┃        後はムラオカの拇印さえあれば、
   /              /         ┃         この書類は有効な物となる。
 /             /         .┃   ──────────────────────
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄         ......┃
━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

75 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 19:39:03 ID:rT.xvkm.

       l// ////≧≦=ニミ、ヽヽ、_
       ノ/ / /// / l彡 ミlヽヽ ', ', l トミ}
    /j 川 ///// /´ヽ\`、\ヽ、ヽヾミl
    (// ノl| ///{{ {::::::::l '、::\ヽ、-、ヽ、l
     )'/ノj / ノ,イ ) }ノ::::::::ヽ、ヽ:::,r' }={{ヽ\
    / //ノ 川 j(r'゙/´`ヽヽ:::::::)ノ'´}ノ  ヾヽ) }
    ((({ { 川 | ,r==‐ミ`゙::lj::::;r==‐、 | }リ      通るかこんな無法!!
    ヽヽ`r''⌒|| ´      `:::::::′    |h(       こんなこと許されないざんす!
     ))}| l⌒||ヽ、  @ i::  i @  /|| |lヽ
    // j |│-||  ミ=-=彡| |j'~ト=-=彡 |! | リ)
   ({{ j l| に.|| 、._ u   |  |   u _, | j{(
   ,) )} l`ー-||  l   ( ̄u  u ̄) l  「l '、ヽ
 r'"´ノ/ ,川/ | l`‐ 、___`ー_´___ - 1|_ヽヽ )
ノ/r‐'ノ_/|  │| l`T'┬┬┬┬┬ T゙| ||   ̄`¨ ―
゙´ ̄| ̄    |   | | l┴┴┴┴┴┴┴'| ||__
  │    │  | | |ー‐---- 、----―| ||l  ̄`¨ ―
゙´ ̄l      │  l | トr┬┬┬┬┬┬j || l
   l       |\ l l ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´ j| l         ──────────────────────
   |      |:::::: L`二二二二二二二」  l         確かにムラオカの言う通りかなり無茶のある方法だ。
   |      |:::::::::::::\      /:::::::::|   l             ナギは所詮は王族だ、王ではない。
   |      |:::::::::::::::::::\    /::::::::::::|   l            法に則ればこれは違法でしかないだろう。
                                 ──────────────────────

76 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 19:40:07 ID:rT.xvkm.


       ____
     /     \
   / _,ノ  ⌒ \         それが通ってしまうんですよ。
  /   (●)  (●)   \        どこからも文句が出ないんですから。
 |     、 ´       |  (( ∩))
  \       ̄ ̄   /    ( ⌒)
  /          \





    r'ノ ノリ ,イ/ハ ハ 三 }}  ))) )
   ノノ,ノノ,イノ`{{ー{{‐ヽ,ミ リ (( (. (     ‐-、 キョロキョロ
  (((.〃/ {f\`:::ij~ソヘにヽ、}}} 、\  ___,ノ -、
   ))n|'/'´\ヽ~://'⌒ヾ、r,ニヽ }} j   ___,ノ
   (((| ||{{  @| v:|  @ jリ:|l-、|.| {(
    )}l ||:`ミ=彡!ij :|ミ==彡'::||^ソノ ,j )         え?
.   (((ハ|!`!u'こ′j`つ v j「 l|ニイ {{.{
    ヾミ| r'ニヽ.`ー'´ノ,ニヽ |\ヾ ヽ`ー 、
     `|.||⊥工工工.⊥|.| |  )川 `,っ j
        |.||-─ーr──-|.| | ( ゝニ._( (
      |.|lココゴココココj.| |./:`ァー、ヾ. )         ──────────────────────
      ヾ二三三二二/::::/ : : ;ゝ._ヽ            しかしできる夫は法を充分に理解していた。
             >:'´::::::/: : :∠-─-リ、                  これは違法だ。
.             ∧::::::::/ : ;.ィ´: : : : : : : : :\
                                         違法だが―――
                                ──────────────────────

77 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 19:41:05 ID:rT.xvkm.


             ':::::: '::::::::':::::|:::::::|| ::|:::|::::::| :::|:::::::::'.
             |::::: |::::::::|:::::|:::::::|l::::|:::|::::::| :::|::::::::::|
             |::::::||:::::::||::::|:::::::|l::::|:::|::::::| :::| :::::|::|
             |::::::||:::::::|j::_|ヽ:;::ヽLゝゝ-L::j::__:ノ |
              丁::T ̄_ _  ̄ ,. .二..、 |:::レ' : |
              |::ハlイ´{rtハ      |t.ッl リi:::::::|::::|
              |:::|:ハ::::` ´  ,   ` ::: ,ハ::::::|::::|
              |:::|::: ゝ       u. .イ:::::::::|::::|
              |:::|:::::|:::> .._ `  _ ィ!::|::::::::::|::::|                  ____
              |:::|:::::|::i::::rーv二z‐ ニ}|::::::::::|::::|                 /       \
              |:::|:::::V 「|: :_:.フ-<:_:ー:/l|::::::::∧::|               /       ― ヽ
              |::∧ ::| |;;|V:_/| | :`:Y イ::::::::|ヽl:!              /         ( ー) '、
                                             |             (__ノ_)
                                             \            `_⌒
                                             /           \

  NVVVVVVV\
  \        \
  <         `ヽ、
  </ /"" \ .ノヽ. \
   //, '〆     )  \ ヽ.            / / ``ヽニー_ ‐_',ノ´´ ', ',
  〃 {_{   ノ    ─ │i|              /‐;‐==、、,,_ 、..__.  _,,、、==‐;‐',
  レ!小§ (○)  (○)  | イ.            i l,   ___``   "´___   .,! li
   レ § u (__人__)   |ノ.            f⌒ll _.._-‐。-、 i i ,r‐。‐-_.._ ll⌒i
    /⌒゜。  ー‐  。゜ィヽ     .      !(`!| ヾ三≡" | | `≡三'" !l´)!
   / rー'ゝ∞   ∞ 〆ヽ            ', `lj ,r '_,ノ  | |  '、._ー 、 lj"/
   /,ノヾ ,> ∞∞  ヾ_ノ,|          / |ゝ''l, /´  r_ | | _ッ  ヽ ,!'"i\
   | ヽ〆        |∞|.         /  ! i. l, ゞ=ェェェ三ェェェ='″,!i ,'  \
                          ∠-'''"! i  il,    __    ,! /l,``'''- 、_
                        '"´    / |  i ! \   ニニ   /,'// l,    `
                            /  |   ト、 \ ' ' ` / ,! '/  l,
                            /   l  | r\   ̄ ̄  ,イ.//    l
      Nミ || ||| ||| _,、彡 彡  }
    N、/ \|||,, - '" ヽ ,彡 彡ノ
    |ミ/  ー--‐    ヽ彡 彡7
    |/‐- 、 ー‐ , -ー‐  〉彡 ノ          ──────────────────────
`ー、  |-==。=、  _=。==- |r、彡7
-、 ヽ  | `ニニ',| ~`ニニ  ||ヨ=ノ            物言いがどこからもでなければ
  'i ) 'i,.r‐' ,斗ャ、 `ー、  i!ノ=/              ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
__'、'_∧/_,x '`x'─' '/| /ト--
__`寸・托7, / イ  / ,|' |─                             それは違法にならない。
    〈  / / / |/  /;|  'i,                               ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      |   ' / /   /;;;;|  |           ──────────────────────
.     |     /   /;;;;;;;|  'i,

78 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 19:41:57 ID:rT.xvkm.


 r' ,ニニ-ミ 彡 -ニヽ.)).〉
  r'ニ  ニ ,.、〃ヘ.\ヽ.(  っ
 ///, ,.ィ´ル {ト.、ヽ〈〈 ノ
 〃 / .|.}}「゙}ヘ、u:\ 〈   .っ
/ '  | '´===ミ、:::::/`
/ r',ニl |. i|   r, ∠.、  っ   \人_人,_从人_,人/
彡 | |-|.|Uヾ、_ ` ijv ヽ       )  なんで! (
 ´ | l_|.| 〉v  ̄ r‐ v \    /⌒Y⌒Y⌒Y⌒ヘ
〃/.しlノ r',ニ''_‐--゙ニエ¨ ー‐'
彡〃/|v| |┴'-「.エTT´             \人_人,_从人_人_人,_从,人人_人,_从人_人_人,_从,人/
-‐''´ | | |┬i┬i┬「´               )  なんで誰もこの無法を止めないざんす!! (
     |.ヽニニニニニ二)              /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ヘ
     :|    v  |
     ;:| ij^   |\
.  / └-ーー‐-┘ \_
   --───‐      \

79 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 19:42:54 ID:rT.xvkm.


          ____
        /     \
       ‐   ─     \              \人_人,_从人_人_人,_从,人,_从,人,_从,人/
       (  (ー)     \              )   貴様ら、近衛騎士だろうが!  (
      (人__)         |            /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ヘ
       `⌒´         /
       `l          \
        l           \

                                           \人_人,_从人_人_人,人_人人_人_从,人/
                                             )   これは王への反逆ざんす!  (
                                           /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ヘ

          ト VVVVVVVVノ\
           \            \
             ヽ             \         \人_人,_从人_人_人,_从,人,_从,人,_从,人/
           ⌒≧x   /^^\/ \ \         )   なんで止めないざんすか!   (
            彡  〆     )   丶 ∨      /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ヘ
             〃 ハ     /   \ Y:i|
             イ 从§  ( ○) (○) |从
            乂イ§ u.   (__人__)  |      ──────────────────────
                / ゚ o     ` ⌒´ /               やる夫は動かない。
            /      ∽    ∽            やる夫の性格で言えば彼は法の遵守、
             |  ヽ ヽ   ∞∞ ヽ             王への絶対の忠誠を尊ぶ。
                                 だが、このムラオカはあまりに無能に過ぎる。

                                       ギャル夫は動かない。
                               貴族としても近衛騎士としても未だ未熟な彼だが、
                                   正当性はできる夫にあるように思っている。
                               ──────────────────────

80 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 19:44:07 ID:rT.xvkm.


         ,. -─‐-  、
        /./⌒ヽ、   \
.        /,/ ju:、 ij~ \__,. -‐:、
        / ヽ 丶 \ヽij、 ,   li
.      ,'/,ニ}.〉 〃\ i ヾニノ, -fr‐
.     ノ.l ! //、i{  。i!| u /ニ;|l
   /  ヽ7',ヘ\`ミ=┘''' r。" ̄ラ
__,∠-r‐'1  l ト,ヘ、u r v' `ト=彡′
   i.  |  | ト、`く,ゝ、__ ヽ  :|v/               \人_人,_从人_人_人,_从,人_人_人,_人_人,_人_人,_人_,_从,人,_从,人/
    |  ! ヽ.V >、×⊥工エ;ァ'、                )   貴様ら、誰のおかげで暮らせてると思ってるざんす!  (
    !  ト!  ト.`uく`r-r-r-//'| \              /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Yヘ
.   |   N、|、 \ `ニ二´イ/:|   \
  │  | ゞ)):、   ̄´ / / :|
   |    |'´ノノn>>,==イル'  |



                                        \人_人,_从人_人_人,_从,人,_从,人,_从,人/
                                         )   商都の主のピンチざんす!  (
             /| /|  /|                    /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ヘ
           , '|/  レ'   |/  レ1
        /                |, 1
          /                |           \人_人,_,_从,人,_从,人/
       /,.. -‐'''"~ヽ.            7           )   助けろ!!  (
.     /ニニ    ヽ          /           /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Yヘ
.    <   ,. -──  /        7
     \,, ===。=  .|:r‐、        /
     / ニ二´    |:|r 、i     /
.   / _-,ー- 、ヽ.  |:!ト;シ     /        ──────────────────────
   ` <.___, ヽ   ||ー'      /                 ワシズも銀二も動かない。
       L.._    /ヽ.      /                元々ムラオカは嫌われており、
          /   ./;;  ヽ ,,.. -─┐             何かと彼らの稼業の邪魔をしてきた男だ。
       /  ∠''-‐ '''"~~       |             ムラオカが降ろされることはむしろ望ましい。
       ヽ._∠.. --─────┬┴-       ──────────────────────
   -‐'''"~             |

82 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 19:45:07 ID:rT.xvkm.


                  /::::::::::::::ヽ.,_,,.. .,,
                _,.ノ:::::::::::::::::::;!:::::::::::ミ゙'i,
              , '"~::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::;;iiリ)
             i:::::::::::::::::::::::::::::::;、;、=ミミ::::(((_
            ,,. .ノ::::::::::;..、::ノ'メr,.ノ.〃!::::ミ::::::ii !!)
           i:::::::::::::::::/r//  リ | ヽ!! )ノ!::::川::リ
        ,,. ..ノ:::::::::::::::///' _ \i ! 」」_{(巛(/
        ):::::::::::::::::::::i /u~ ̄7u./__υ/!((     動け、うごけーーー!!
ー――---=ニ三/ ̄7'"~7,,.、'  ,.、/ /\ /彡ノ
.i――--- :.:.:,;,;,/: : /i  /〃ス/メ、゙i  〈υ/《(
/ : : : : : : : : : / : : /:::|. /《///メ/7テラ'》/ノリツ      i、 〈l〈l r,==¬
.: : : : : : : : : /: : : /:::::.Vυ゙==、ク'メ//巛i"      -=| |=‐  |.|   |.| o o o
: : : : : : : : :/: : : :/:::::::::ヾ'' -、.,,ヾ=/:\'"       i7 |.| 「/   L===」
: : : : : : : :./ : : : /::::::::::::::\/!:゙.-"i: : \:\        ゙'
: : : : : : : 〈: : : : /::::::::::::::/ヽ:::|: : : :|: : : : \:ゝ、          i、 〈l〈l r,==¬
                                   -=| |=‐  |.|   |.| o o o
                                   i7 |.| 「/   L===」
                                     ゙'

                         ──────────────────────
                           ムラオカは最後の抵抗とばかりに泣き叫んだ。

                            しかしムラオカは既に全てに見放されていた。
                         ──────────────────────

84 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 19:46:11 ID:rT.xvkm.





          /                                    ./
         /              _                      ./
         /             /-/,-、                       ./
        /             /ミ / ーイ                  ./
        /            ,イ  / ミ‐/                      ./
       /            /.lミ-/  /                   ./
       /           ,イ .l  |=.  l                 ./
      /            l=|.| |   l     ,ィ=、             ./
      /            l .lリ .ノ    ',   / `-イ ./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
     /            l           i   /  .ミl  |  ギュウウウ   |
     /             |          `シ    /  \______/
    /              ',            /        ./
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄,           /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                   i、         /
































          /                                    ./
          /                                    ./
         /                                    ./
         /                                    ./
        /                                    ./
        /                                    ./
       /                         _         ./
       /                        γ,.--.,ヽ        ./
      /                        │l l l l│        /
      /                          ヽ`-´ノ      /
     /                            ̄       ./
     /                                    ./
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄














.

85 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 19:47:11 ID:rT.xvkm.


    /j 川 ///// /´ヽ\`、\ヽ、ヽヾミl
    (// ノl| ///{{ {::::::::l '、::\ヽ、-、ヽ、l
     )'/ノj / ノ,イ ) }ノ::::::::ヽ、ヽ:::,r' }={{ヽ\
    / //ノ 川 j(r'゙/´`ヽヽ:::::::)ノ'´}ノ  ヾヽ) }
    ((({ { 川 | ,r==‐ミ`゙::lj::::;r==‐、 | }リ
    ヽヽ`r''⌒|| ´      `:::::::′    |h(       ああああ…
     ))}| l⌒||ヽ、  @ i::  i @  /|| |lヽ
    // j |│-||  ミ=-=彡| |j'~ト=-=彡 |! | リ)
   ({{ j l| に.|| 、._ u   |  |   u _, | j{(
   ,) )} l`ー-||  l   ( ̄u  u ̄) l  「l '、ヽ
 r'"´ノ/ ,川/ | l`‐ 、___`ー_´___ - 1|_ヽヽ )
ノ/r‐'ノ_/|  │| l`T'┬┬┬┬┬ T゙| ||   ̄`¨ ―
゙´ ̄| ̄    |   | | l┴┴┴┴┴┴┴'| ||__
  │    │  | | |ー‐---- 、----―| ||l  ̄`¨ ―
゙´ ̄l      │  l | トr┬┬┬┬┬┬j || l
   l       |\ l l ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´ j| l
   |      |:::::: L`二二二二二二二」  l





                              / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
                           /             \
                             /              \
             ,.、                / '´ ̄`   " ̄ ̄`    ヽ
.           ! |            l ;::ィ=ミ    ィ=ミ      l   これにより、
.           ! |            |  ´"' ,    ""      |   代官の権限は王位継承候補者ナギ・ミクリヤ様に
      ..,-〈`ヽJ .!             l      ヽ             !   委譲されました。
     /´⊂´ ̄ヽ |              \   、__,__,      丿
    ヽ_弋 入 ` }              \_         _,/
      / /    /                 _,./ / i! :   .: / ヘヽ、
      | {    /        _...... .-.:::::´::/:::::/  ヘ、    /  l:::::ヽ、、
      ヽ    _丶     ハ´::::::::::::::::::::::::/:::::::l!   /i   /    !::::::::l::::::`::.- ... _
      |_,..-´ /::}    /:::i:::::::::::::::::::::::/:::::::::l;:!/:! .,L __ノヘ  /!::::::::::l:::::::::::::::::::::::::`::ハ
     ,zi_,..-´:::::::|     |:::::l::::::::::::::::::::/:::::::::::l;:;:i\\i ! ノノヘ//::::::::::::l ::::::::::::::::::::::::/::::!
     |。|::::::::::::::::::|  /::::::l::::::::::::::: /___:/::i;:;:;!  Y⌒Y  /;:i`ヽ::__! ::::::::::::::::::::/:::::::!
     |::::|::::::::::::::::::.|/:::::::::::::l::::::::::::::::::/::::::::!;:;:;l  :L::_ノ  /;:;:;i:::::::::\ ::::::::::::::::::::/:::::::::l
.     |。|::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::l:i::::::::::::::i::::::::::::l/;l  ,':::::', /\:;i::::::::::::::/::::::::::::;':::/::::::::::::l

                               ──────────────────────
                                そして、周到な事にこの書類は罷免状ではない、
                                           委任状だ。

                             ムラオカの権限を利用し、ナギに商都の統治権を譲渡させる。
                                    こうして商都の新たな主は誕生した。
                               ──────────────────────

87 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 19:48:12 ID:rT.xvkm.


            __..............__
            , ''",: : : : : : : 、`ヽ、
          /::/'´ ̄ ̄ ̄`\: \
       /,: :/.,イ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽヽ ;':,
       ,'i: :i´:!: : : |i : : : : ;i: : : i`i: :i:',
       ii: :i: : i: ;-' !-‐―' !__: :i: :i: :i:i
       |i: :レ'"´ ‐-    -‐ `゙ヽ|: :i:|     うむ。
     ┌|、: :', ィテ云、   ィ云テ、ノ: :i:|┐    これより商都は妾の仕切りじゃ。
     └| ト、:| ち:タ     ち:タ 从,イ:|┘    よしなに頼む。
       |::ト、_i     ,     i_ノ :|
       |: :i:i ヘ   _  _   ∧/: :|
       |: :i ヽ__ヽ       イ__/ i: :|
       |: :i: :| `i个> <个|~ |: i: :|
      _|__i__」  |:ノ     N   |__i__L_
      入:::::::::i  |         |  i::::::::::人
     ,' i:::::r‐ト-イ        .ト-イ-、:::i  ',
     ,'  ムャ⌒i : |――――イ: : i⌒ォム. ',



            ,、くミ`「「「「「リヽ、
          /三ニシ'⌒ヾミ」jjレヘ;、
            !三=メ==:、ヽ、__ノ_」L
.           |彡〈 ===ミ  〃=:〉
.           r',コ.|ヾヽ..゚__,.'' く゚_ノ
            ,|に|| r=ミ三" r_  ∨    商人ギルドは新しき商都の主を歓迎するぞい。
         //`ァl|. 「エエェェェェェラ′
        ノル'ィ !:ト、ヾェェェェェェソ
.      ,∠彡"::|l:i:ト、\  一,.イ|
     /"´::::::\l:li|\ヽ`エ´:|i !l
   /::::::::::;::-─くW: : :ヽ∨ lル′
.   /:::::::/: : : :::::::ヽ:::\: ゙|
                                                  ,ィ /| /.| ,ィ
                                                 / レ  レ  |/ .| /|
                                                /〃 〃 〃 〃 " レl
                                               /〃 〃 〃 〃 彡 .|
                                               l /^ヽ__.、-''´`ヽ 彡 |
                        冒険者ギルドもです。          |‐- 、  ,. --  〉 =.|
                        よろしく頼みます。             |.==。〉 =。=.lr‐, = |
                                                |二/  二´ ||ヨ| = |
                                                lr/__ 、 `‐、 ||ソ = |
                                                 l ̄_ ̄ ̄ /ヽ= |\__
                                          __.... -‐ '' "lヽ.゛  /   ヽ,l  | " '' ‐-
                                       ‐ '' "       | `i‐´ヽ.   /|  .|

89 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 19:49:15 ID:rT.xvkm.


         / :.:.:.:.:.: |:.:.:.:.:|:.| !′ !:.:.:.:.::.:.::.| |:.:.::.:.:.|:.:.::.Y:.:.:.!:.:. ハ
       ′:.:.:.:.:.::.|:.:.:.::.|:.|_!   !ハ:.:.:.:. 从 !:.:.:.:.:.::|:.:.:.:.|.::.: !:.:.:| |
      | :.:.:.:.:.::.:.:.|:.:/       ´ ̄      ̄`ヽi:.:.:.: !:. /:.:.: ! !
      | :.:.::.:.::.:.:.:l/                  \:/./:.:.:.:.: リ
      | .:.:.:.! :.:.:.:.!    _         ...     |/:.:.:.:.: ハ
      | .:.:. | :.:.:.:.!        `     ´   _       |:.:.:.:.:.:/ !        では、まず手始めとして、
      | .:.:.::!:.:.:.::.|勿テ三 ミ         xzテ云ォミ、i:.:.:.:.:∧:|        前行政官の不当に貯めた財を押収せよ。
      |V⌒!:.:.:.:.:|  弋う少         ´ らz以イ/:.:.::.:ハ! !
      | !⌒从:.: ハ                    /:.:./:/ ノ:| !        これを此度のアンデッド対策の資金とする。
       j人/   ヾ!           ,         /:.:./:/  八ト、
「  ̄ ̄ ̄ ! :个 ー::!           ! .        ´ ̄7ーイ: :. ! `ー──ァ
ヽ       | :.:.|:.:.:从                     ′: :.! : : !      /
  \   | :.:.|:.:.:.:.:.ヘ       ー  一        ハ: . : | : . ト    ノ              \_人_人从_从_//
.    ` ─‐| .::从:.:.:.:.::.:.!\             イ7: : : :: 人 : :|  ̄                 )   l 7 Lr┐|  >
       |:.:.:.:.Y' ⌒ v:.:.:.:`         イ:.:.:.:|.'´⌒ヽ':.:.:. : :|                  <   l/   くノ  >
        | :.:.:.::.:!   |:.:.:.: |   ` - ´ |:.: /    ハ:.:.:..:: |                   <  o   o   (
      ノ .::.:.:. |  ヽ|:.:.:.: |           |:. /   /:.:.:.::.:.: ハ                   /^Y∨∨^YY^^Y^
       ′:.:.:.::ハ   ヽ:.:.ノ           レ′  /:.:.:.:.::.. /.:.:ハ




 r' ,ニニ-ミ 彡 -ニヽ.)).〉
  r'ニ  ニ ,.、〃ヘ.\ヽ.(  っ
 ///, ,.ィ´ル {ト.、ヽ〈〈 ノ
 〃 / .|.}}「゙}ヘ、u:\ 〈   .っ
/ '  | '´===ミ、:::::/`
/ r',ニl |. i|   r, ∠.、  っ    ワシの…
彡 | |-|.|Uヾ、_ ` ijv ヽ
 ´ | l_|.| 〉v  ̄ r‐ v \     ワシの金をどうするつもりざんすか!?
〃/.しlノ r',ニ''_‐--゙ニエ¨ ー‐'
彡〃/|v| |┴'-「.エTT´
-‐''´ | | |┬i┬i┬「´
     |.ヽニニニニニ二)        ──────────────────────
     :|    v  |              こうして統治の権限を握ったナギは
     ;:| ij^   |\            手始めとしてムラオカの罪を断罪した。
.  / └-ーー‐-┘ \_       ──────────────────────
   --───‐      \
         v    /     ヽ

92 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 19:50:14 ID:rT.xvkm.


           /∠ -‐─‐r──‐-、 /   \
            / / /    / ハ    V     ハ
          / / /    / / 〉   イ   ',   l
         /  ,' //|__ノレ′厶_/ ! !   |  !
        / / { 厶    ヽ   /     レ|  |  |       宗介。
      ∠ /|   个  _     _ィf示アヽ!   | ├─┐    その犯罪者は既に不要じゃ。
          |     イィfてカ     弋_zソ  リ   ム   ト、_ノ
          /  /lハ 弋_ソ            / /´}   !       邪魔じゃからこの部屋から追い出せ。
.        / / / ハ       ,       // l )ノ   |       牢にでも入れておくが良いじゃろ。
      / ′ /   ∧             ィ7厂   |
          |    ヘ、    ´`      /  | | |
          |   / ノ> 、    _ イト、  /  / |
          |   |⌒|   ≧ て   / |⌒| ./  j




              ∠ ̄::/       7::::::::::::::::<
             /::/:::::::::::::::::::::::::::::/,      ヽ、
             フ::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ヽD_:::::::......::ヽ
            〃/::::::::::::::::::/l〃::::/|斗< |::,、::::::::::::ミ
             / /::::::::::::::-テ=t| /  (:;::)/l/ヽへ、::|    ハッ!
            〃|::::::::::/、(::ツ レl    〃  ||> } |r     了解いたしました!
            / /|:「|「l〃   < 、       / !|
              l∧ い    ,-- 、     lイ/
                 ヽ、   l7 ̄ヽ  メr==-、
                 ,- 、ヽ、 ヽ- ´  冫::::/ /i
                /:::ヽ ̄ヽ、  ̄ , イ |:::<  \
                /:::::/:::::::::::|`─ ´/ ソ:::::::ヽ /────、
                /:::::::ヽ::::, へ──<^\_∨ ̄ ̄/    ヽ、

95 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 19:51:15 ID:rT.xvkm.


          ´: /二二二二二`丶
        /: : :.:/ : : : : : : : : : : : : : : : \
      /: : : : :/: :/: :/: : : : ハ: : :ヽ: :\: \
.     /: : : : :,' : /: : {: : : : :ノ:ハ : : }: : : } : : ヽ
     ': : :i: : :{__/ー┘ ̄ ̄    ̄`ヽノ:j: : : : '
      |: : :l: : :|    _ノ~   ヽ    Ⅳ: : : : |
 ∧___j: : :| : l:| ___..二     ニ.._ !: : : !:Ⅳ
 |    | .: ;レ:.八  弋::::ノ    弋::ノ `ハ: : :N
 `ー一'| : { ( ̄    ¨       ¨   ': :レ'┘
      |: :{\ノ           '    {: :|
     |: :\: ーヘ.   r、___    ,' : |
     |: : : :Y⌒゙ト 、  `ー -'´  イ: : :|
.      ,': : : /|  |  >  __ , イ  .|l : : |           \人_人,_从人_人_人,_从,人/
     /: : : /│  |      /: : |   |: ∧|            )   ふざけるな!!  (
.   /: : :_/ -|  |       {rヘ|   |:│ |           /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ヘ
   /x<::::::::::L___j _      \{__ト│ |
  /  ヽ ::::::| : : |   ヽ.  /  ̄|: : :|:::}`\
. /      Y⌒| : : |~ー─-~─|: : :|ー|  ヽ                \人_人,_从人_人_人,_从,人/
                                           )  許されないざんすよ!(
                                          /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ヘ


       _________                                      \人_人,_从人_人__人__人__人_人,_从,人/
      /     \                                     )  無効! こんなことは無効!! (
    /  ⌒   ⌒\                                  /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ヘ
   /   ( ●)  (●)\
   i   ::::::*  __´___ *  .i
   ヽ、    `ー'´  /
   /         \                                              ./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
                                                             |   バタン   |
                                                             .\_____/
──────────────────────
    傭兵はムラオカの襟首を掴むと、
     無感情に引きずって退出した。

その様子をナギとできる夫はニヤニヤと見送った。
──────────────────────

96 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 19:52:17 ID:rT.xvkm.






















               ___
            /      \
           /_,ノ   \  \
          / (ー)  (ー)   \     ふぅ。
           |      '         |
   ,'⌒ _ \   ⊂ニニ⊃   /
   ヽ_ノ   /          \

97 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 19:53:08 ID:rT.xvkm.


         ____
       /      \
      / ─    ─ \
    /   (●)  (●)  \     すみませんね。
    |     ___'___      |     お騒がせして。
     \    `ー'´    ,/
     /⌒ヽ   ー‐    ィヽ      ありがとうございます。
    /      ,⊆ニ_ヽ、  |
   /    / r─--⊃、  |
   | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |




         ____
       /     \
.    /       \
.  / /) ノ '  ヽ、 \     お前にしては強引な手だったな。
  | / .イ '(ー) (ー) u|     ナギ様の仕掛けか?
.   /,'才.ミ). (__人__)  /
.   | ≧シ'  ` ⌒´   \     こちらが言うのもなんだが、大丈夫なのか?
 /\ ヽ          ヽ     ──────────────────────
                    全てが終わるとできる夫はやる夫に感謝の言葉をかけた。
                 敵対勢力である梨花派がナギ派の邪魔をしなかった事に対する礼だ。

                           やる夫は頭を指でこすっている。
                           突然の商都トップの交代劇には
                       流石のやる夫も意表をつかれたようだった。
                     ──────────────────────

98 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 19:54:32 ID:rT.xvkm.


        / ̄ ̄ ̄\
      / ノ    ヽ \
     /   (●)  (●)  \     ええ、関係各所は既に押さえてあります。
     |      __´ _     |     後はいつ実行するかという所だったんですよ。
     \        ̄    /
 ⊂⌒ヽ 〉          く /⌒つ
   \ ヽ  /       \ ヽ /




           ___
       /      \
      /ノ  \    \
    / (●)  (●)    \    それにしてもお前らしくない。
     |   (__人__)        |    暴力を使うとはな…
     \  ` ⌒´       /
    ノ            \     なにか因縁でも?
  /´               ヽ
                       ──────────────────────
                        できる夫はやる夫が思う程度には不自然だった。
                              傭兵の暴力という威圧は
                        ムラオカに余裕を無くさせるという効果はあった。

                      しかしこの手のやり口は目の前の男は好まないはずだった。
                       ──────────────────────

99 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 19:55:24 ID:rT.xvkm.


        /:/: : : : :./: ://: : : : : /: :l: : : : :|: : : : : :|: : : ',
.       /:/: : :/: : :/: :///: :. : :.イ: : ll: : :.| :|: : : : : :|: : : :.',
      /:/イ: :/''" ̄ ̄   ̄\/ |: : ||: :.:.|: |: : : : : :|: : : : }
      イ/ └r'    `ヽ    _,.>' L: :/: |: : : : : :|: : : : l
      |: : : :|  _            `ヽl : : : : : |: : : : l   妾が少し、な。
      |: :. :.ll '"7ヌzミ            〉: : : : :l: : : :/   アヤツは妾の顔も覚えておらぬようじゃったがのう。
      レ___」.} 弋_cノ     -テモ=z、 ,': : : : : l: : : ,'
.         | `"        弋゚cン` /: : : : :/l: : : l
.         l     ,      `゛¨  //: : :,イ::|: : : ',
           ',              〃―" ,ノ:::l: : : :ヽ
.         人   r、__        -r '": : :ハ: : : : :\
         f: :.> 、 ` ‐―┘    / j_: : /__ゝ_: : : \
         |: /  \           /   ∨::::::::::::/ ̄`ヽ
         レ'   /:::ト―r‐<      /   /::::::::::: /




    / ̄ ̄ ̄\                        ──────────────────────
  /        \                         やる夫の問いに、未だ喜びを納めきれず
 /    ─   ─ ヽ    ………           ニヤニヤとした笑いを表情に貼りつけているナギが答えた。
 |    (ー)  (ー) |
 \  ∩(__人/777/    そうですか。            ナギはいつも軽い態度だが、ナギの来歴は重い。
 /  (丶_//// \                            王の血が流れているということは、
                                      ナギの母親がお手つきであるということだ。

                                    だが、王がスラム民の女性には近づくはずもない。
                                なんらかの理由でナギとその母親はスラムに落ちているのだ。

                                        因縁は尋ねないほうが賢明だろう。
                                       やる夫は相槌だけを打って口を閉ざした。
                                   ──────────────────────

100 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 19:56:24 ID:rT.xvkm.


  NVVVVVVV\
  \        \
  <         `ヽ、
  </ /"" \ .ノヽ. \
   //, '〆     )  \ ヽ
  〃 {_{   ノ    ─ │i|    や、やる夫先輩。
  レ!小§ (○)  (○)  | イ   良いんスか?
   レ § u (__人__)   |ノ
    /⌒゜。  ー‐  。゜ィヽ    これって…
   / rー'ゝ∞   ∞ 〆ヽ
   /,ノヾ ,> ∞∞  ヾ_ノ,|
   | ヽ〆        |∞|



         ____
         /     \
.     /  _ノ '' 'ー  \
    l^l^ln  (●)  (ー) \     大した混乱もなく、無血で事が済んでいるんだ。
    ヽ   L  (__人__)    |     上々だろう。
     ゝ  ノ  ` ⌒´   /
   /   /         \     王選というこのご時世、
  /   /            \    商都も無関係では居られないということだ。
. /    /         -一'''''''ー-、.
人__ノ        (⌒_(⌒)⌒)⌒))

                       ──────────────────────
                         王に忠誠を誓った近衛騎士であるギャル夫が
                          声を押し殺しながらやる夫に問いかけた。

                             確かにこれは王政への反逆だ。
                         反逆だが、仕方の無いことだとやる夫は思う。
                        まったく無関係の統治者が現れれば問題だが、
                              ナギは王位継承候補者だ。
                              理屈は通らないでもない。
                       ──────────────────────

101 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 19:57:19 ID:rT.xvkm.


/    /      !       /       |!    !      !      Y  ハ
     /      !     ./!       |!     !      !       !   !
゜"'' 、/      ! __二 ,,,_/_L      |.!     !       !      !   !
      7 ト 、  |  _,,_ / |     ゝ, | !     !       !      !   .!
      |    T''” ブ=f=ミミt、      |'ト .、   !      |      !   !
      |     ト ri!'' ん″::ふl  ̄ー- _ | !___ 'ト .!,       |      !   !
      |     | !ヾ {l:: ,illi :l}       メ てミミ=,,-L__   |!     |   」
      |     | |   弋n_ :リ        ひ″::::ミトミ、 |   ̄ ̄ー―テ―’"|     ………
     |    .| |   ゝ- '           l!:: ,illi ::l} ㍉!      / /!  !  |
     |    .| .!.              弋n__、::/ ト!!     / / !  |   |
     |    .| ト、       '       ゜トミダ  ィ     / / .|  |  |
     |    .| | .ヘ、     、            /      / / |  |  |
     |    .| | !.  \     "'           /      / /  .!  |  |
     !    .| | !   /:\           ,, ''/     /  /  |  .|  |
     !  r- ―"‐- v.:.:.:.,, ト==   -   ''"  /    /  / |  !  |  |
     .! / 、 ゛ト 、 !.:/  y'  !ヘ      ン/    /  ∧ |  |   |  |
     レ  ,_ ゛ト、 / .//   /  ハr ー- -  '" /    /  /  >、 !   |  |
    / __  ヽ  ! 人// -―く // |       /   /  .//:.:.:.,ヽ |   .|  |





              r‐┐
         /\   |  |
         \  \ |_|
       <\ \/        ___
        \>       /      \
                /ノ  \    \
              / (●)  (●)    \    梨花様?
               |   (__人__)        |    どうされました?
               \  ` ⌒´       /
              ノ            \
            /´               ヽ

                                ──────────────────────
                                         それらの様子を見て、
                                  梨花は何か思いつめたような表情をしていた。
                                   伏し目がちだが、ナギの事を見つめている。
                                ──────────────────────

102 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 19:58:16 ID:rT.xvkm.


  ヽ/:::/:/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::i
  く::::::/::::/::::/:::::/::::::::::::::::::::ヽ::、:::ヽ::::::::|
.   \:::/::::/:::::/|:::::::::|::::::::!::::::',::ヽ:::',::::::|
     \__l__斗:|:::::::、!__::::|::::::::|l::::∨::::::!     私、今のままで良いのかしら?
       |:::|/fテミ ー‐r=ミl、_」!イ::/:::l:|     ナギさんとは違って、
       |:::l ヒ:リ     トッ:ハY::::::/|::l::::::!!     私は全部が全部、貴方に任せきりで…
       |::::\   '__   `´ /:::::/、|::|::::::l!     何もしてない…
       ,. -- 、:> --r_ァ'´!:::://ヽ::::::ハ
     / 、j_,リノ  |:|⊥ム、,|::::|'/⌒ヽ::::ハ
.    i -ハ´::|  |:|ヽイ⌒`丶:!/    i:::::ハ
.    |  |´l::::! ,.ぃ ヽf_z-.、\ _ |::::::ハ




     ____
   /      \                    ──────────────────────
  /   _ノ ヽ、_.\                   梨花は自分の溜まった感情をやる夫にぶつけた。
/    (●)  (●) \     梨花様…             梨花は今まで何もしていない。
|       (__人__)    |                   コボルトとの貿易を行う要因になりはしたが、
/     ∩ノ ⊃  /                          それは偶然の産物だ。
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |                   梨花はナギのように自分の才で金も作れなければ、
  \ /___ /                      こんな大きな街で権力を握ることもできない。

                               自ら王への道を進んで行くナギを目の前にすることで、
                                      梨花の胸中を焦燥感が苛んだ。
                               ──────────────────────

103 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 19:59:12 ID:rT.xvkm.


         ___
       /     \
      /   \ , , /\
    /    (●)  (●) \     それは大変素晴らしいお考えですお。
     |       (__人__)   |     ですが、梨花様を王にして差し上げるのはこの私の役目。
      \      ` ⌒ ´  ,/
.      /⌒,    ー‐     ヽ      万事私に任せて、
     /  ,)、_, -、_    ,  l      梨花様は王となった時のことをお考えください。
    (_____´r'  〉   l  |
.      |    ` ̄~    |  |

                     ──────────────────────
                         しかしやる夫は胸に手を当ててそう答えた。
                           梨花が気にすることは何も無いと。
                     ──────────────────────

104 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 20:00:08 ID:rT.xvkm.


                   _____
                  ,   x-‐…ー- 、 `ヽ、
                  /,∠ -―- .._   \  \
            // , /      ヘ  \  \
              , ' /   /   / /  /   \ /
             /  厶⊥」..._// /  リ    ∨    i
          厶イ  / ヽ  ` \,イ  !   /     |
              | { __、    __ \ | i /  ,    |
              j/j/l イバ      `   乢/  /     ,′
             ,' tkノ    丐=ミ   /  //   /
                     {k.ノハ/  //   /ー┐
               |  '      `¨  z,彡kj/}  /ー‐┘
               八   、 __           - ソ  ,′
            /   >、       / ̄匚彡 |
             / //`'ーr―ァ' ´   イ    |
          ///   / /\_/  |     |
          // (   ( /  /\  |     |
.       //    \ / x-<.: : .:∧ {      '.
    //  ,x==彡'  /    ヽ: : :.| ヽ     \
    { /   ,《   / /        i.: .:lノハ\ \   \
     '(      / /.:| i        |/:.:,'|,小.  \   \



                                      ,.  -───── -
                                    / ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
                                   / :::/:/ ' : | :::::\:::::::::::::::::::::: ヽ
                                   /::/::::/:::| : :| ::::ヾ::::ヽ:::::::::::::::::::::::V
                / ̄ ̄ ̄ ̄\         .l:/ :::::: ' : :| : :|::::::::::|_ノ ::::::::::::::::::::::::|
               │  ………  >         \ / :::::j ::::|__::::イ:::::::::::::::::: l::::::::::|
                \____/             .丁::::`ー|::::::::::::ヽ :::::::::::: | ::::::::|
                         .               │:::::::::|!:::::::::::::: ' , ::::::::::',::::/::!
.━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ │:::::::ハヽ.::::::::::::::\::::::::V:::::! ━━━━━━
                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\        │::::/`ー |! ` ー- 、:::ヽ:::::|::::|
                    │  そう…    >       |:::::l :;:;:;:/ゝ) --ァ⌒:ヾ ::: |::::|
                    \_____/        |:::::| ;: /:::::/ / /  ::::::V::|::::|
                                      │:::| :::l:: ノノ /   ::::::: |::::::::',

    ──────────────────────
            梨花は短くそう告げると、
            再びナギに視線を向けた。

            梨花にはナギが眩く見えて、
             浅く自分の肩を抱えた。
    ──────────────────────

105 名前: ◆ja6Rq/0cd6[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 20:00:41 ID:rT.xvkm.






         ┌───────────────────┐
         │   #15 商都の主             .了     .│
         └───────────────────┘





.


関連記事

面白いな、これ。
キャラ全員オリジナルに置き換えても読みたいって思うレベルの
90年代ファンタジーラノベって雰囲気で、個人的に凄く好きだ。
[ 2011/04/04 14:23 ] [ 編集 ]
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
[ 2016/10/18 19:38 ] [ 編集 ]
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

スポンサード リンク
最新記事
全記事表示リンク
検索フォーム
その他
Amazon


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
アクセスランキング ブログパーツ